教室に行けないだけで大好きな高校に卒業までいられないことが、悔しくてたまりません。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
宮崎県 16歳 高校2年生 RN グランドピアノです。
私は6月から、通信制高校に転校することになりました。本当は転校したくなかったのですが、体の不調で、別室登校が多くなり、別室登校では単位が認められないため、転校するしかありませんでした。
今まで通っていた高校は、ずっと目指して勉強して、やっと入った難関校です。
入学できてとても嬉しかったし、友達もたくさんできました。
ただ、その高校に通うためには、家族と離れて、祖母と暮らす必要があって、祖母との2人暮らしが、いつしかストレスになってしまい、去年、高校1年生の夏に不安障害を発症してしまいました。
そして、体調が悪化したため、2年生からは別室登校になりました。
友達が「オンライン授業で単位を取れないか?」と先生に掛け合ってくれましたが、同じ教室で授業を受けないと単位を認めてもらえず、進級が難しいため、自分で転校することを決めました。
次の高校は、先生も生徒も優しそうで、すぐなじめるとは思いますが、それでも新しい環境に踏み込むのは、かなりのエネルギーがいります。正直なところ、行きたくないから「時間よ止まれ」って感じです。6月6日が転校初日なのに、今でもこう思ってしまっています。
「オンライン授業が単位として認められれば転校しなくてよかったのに」
「学校が柔軟に対応してくれたら、ずっと大好きな高校に通えたのにな」
教室に行けないだけで、大好きな高校に卒業までいられないことが、今でも、悔しくて悔しくてたまりません。
「6月6日だから、グランドピアノは今日が転校初日だったんだね。僕は通信制に通っていたのでちょっと思うところもありますけど、教頭はどうですか?
でも、自分の心とすごく向き合って、だんだん壊れていく、崩れていくっていうのを目の前にして、それでこの選択を取ったグランドピアノは、自分の道を自分で切り開こうとした結果だし、背中を押してあげたいし、良い選択だと、私は思う。
そうだね。もちろん(元々いた)学校に通いたいっていう気持ちもあるだろうけど、校長先生は通信制の高校に通ってそこで卒業した人間だから、通信制の良さや難しさもすごく感じてるからこそ、俺は通信制が“逃げ”だとは思わないし、そこにはそこでしか感じられないものもあると思うから、その環境に入ることに対してネガティブに捉えながら入ってしまうのは、ちょっとどうなのかなと思う部分もある。
でも、こういう風に思いながら自分の道を選択する人もいるっていうことだからね。
声を聞かせてくれてありがとう。色々思うこともあるだろうけど、頑張ってほしいなと思います。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!