HSPを知って、なぜ自分がこんなにビビりだったのか腑に落ちました。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
東京都 16歳 高校1年生 RN キャロカエルです。
私は、物心ついた頃から、異様なほどのビビりでした。人から急に声をかけられると、びっくりしすぎて逆に相手をびっくりさせてしまいますし、夜中、携帯画面を見て、画面が急に明るくなることすらも怖いと感じてしまいます。
友達から「なんでそんなにビクビクしてるの?」と聞かれて説明をしても、なかなか理解してもらえないことが多く、ずっと人の目が気になり、悩んできました。
そんな時に、お母さんが「HSP」という特性を持つ人がいることを教えてくれました。
HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略です。
これは、一般的に「繊細さん」などと呼ばれることが多く、音や光、周りの感情など、さまざまな刺激に過剰に驚いて疲れたり、強く迫られるとNOと言えなくなってしまったり、相手の意見に流されやすくて、自己否定が強い、という特徴があります。このHSPを知って、なぜ自分がこんなにもビビりだったのか、ようやく腑に落ちました。
そして、全人口のおよそ5人に1人が、HSPの気質を持っているのではないか、と言われていることを知り、苦しくなっていた気持ちが、少しだけ軽くなりました。
ただ、HSPはあくまでも気質です。「障がいでも病気でもない」と診断されるため、なかなか人に理解されにくく、私と同じように、悩んでいる人はたくさんいると思います。
でも、HSPだろうがなんだろうが、誰もが生きやすい世の中になっていったらいいなぁって思ってます。
周りにもしHSPの人がいたら、その子が何も考えず、気も張らずに、落ち着ける時間や場所を作ってあげてください。
「HSP」という言葉は、最近、ネットニュースとかテレビとか、いろんなメディアで目にすることが増えてきたよね。
この「HSP」っていう文字を目にすることが、ここ数年で急激に増えてきたよね。
キャロカエルの場合は、「HSPという言葉を知って少し楽になれた」と。“なぜ周りから自分は「ビビリだ」とか言われるんだろう?”と思っていたのが、この言葉を知ることによって納得できたということもあるんだろうね。
でも、キャロカエルが言ってくれたみたいに、(HSPは)障がいでも病気でもない。だから、自分や周りの誰かを決めつけるための言葉じゃなくて、「(こういう症状は)そういうことなんだよ」ということを理解するための言葉になっていくんだろうね。
今は“それ”っていうものでくくられすぎる世の中でもあるじゃない。それはHSPだけじゃなくて、他のことでも、「あなたはこれ」「あなたはこうだからこうしましょうよ」っていう(決めつけるような)考え方が、もっとどんどんボーダーレスになっていけばいいのになと思う。
私は、HSPに関して深く知りたくなったな。私も「そういう気質がある」って言われたりするんだよね。でもそこまで深く踏み込んで調べたり考えたことはなかったから、こういうきっかけがあって、やっぱり知りたくなった。
周りの子とかにも、もしかしたら(HSPについて)知ることで声をかけられることもあるかもしれないよね。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!