私は、いじめがきっかけで強迫性障害を患いました。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
長野県 16歳 高校2年生 RN グレーな世界です。
私は、小学5年生くらいの頃に、いじめがきっかけで強迫性障害を患いました。
当時は同級生も学校の先生も全員敵に思うぐらい、追い詰められていたと思います。
強迫性障害とは、精神の病気で症状の出方は人によって違いますが、例えば、家のカギをかけ忘れたのではないか?という考えに囚われて、何度も確認を繰り返してしまったり、手を洗っても不潔に感じて、繰り返し手を洗い続けてしまったり、そのことが頭から離れず、何度も同じことを繰り返してしまう。それによって日常生活に支障が出てしまう病気です。
強迫行為を繰り返していると、友達に「気にしすぎ」とか「妄想なんじゃないの?」などと言われて、誰にも自分の気持ちを理解してもらえなくて、ただ自分がおかしな人なんじゃないかと思って悩んできました。
でも、スクールカウンセラーの先生に相談したことで、病院に行くことになり、自分が長年悩んできたことが、病気によるものだったことが分かりました。
私は症状が出始めてから高校1年生までおよそ5年間、これが病気だということを知らずに生きてきました。
そんな時、自分の支えになってくれたのは、SCHOOL OF LOCK! のホケンシツ掲示板で話を聞いてくれた生徒のみんなでした。みんなは病気のことを誰にも話せない私にとって、唯一悩みを吐き出せる存在でした。
今は、病院に行けたことが本当に良かったと思っています。
前よりも気持ちが明るくなれたし、これまでの自分の行動が、病気の症状だったのだとハッキリ知れたからです。
強迫性障害を抱える生徒や、ほかの悩みを抱える生徒のみんなには、悩みがあるとき、1人で思いつめないで、掲示板を頼ったり、誰かに相談してみて欲しいと思います。
そして、相談された人は、もし理解ができなかったとしても、寄り添って話を聞いてくれるととても嬉しいです。
誰かに吐き出して楽になることって、やっぱりあるんだなと思った。
そうだね。
でも、もしRN グレーな世界と同じような強迫性障害の子がいたとして、自分が「鍵を閉め忘れたかな」とか「手を洗ってもまだ気になる」とか相談された時は、「気にしすぎじゃない?」とかは言っちゃう可能性があるなと思った。
悪気なくね。
そう。だから、一概にそう(気にしすぎ)でもないんだなっていうことも、こういう風に声を届けてくれたから感じることができたよね。
学校掲示板がこんなに支えになってくれてるっていうことは、我々もすごく嬉しいよね。
嬉しいね。あと、グレーな世界が最後に言ってくれた「相談された人は、もし理解ができなかったとしても寄り添って話を聞いてくれるととても嬉しいです」っていうことは、難しいことではあるけれど、この世界はすぐに理解できることばかりじゃないからこそ、自分が知っておくということも大事なんだなって改めて感じたな。
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!