「化学物質過敏症」というものがあることを知ってほしいです。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
宮城県 13歳 中学1年生 RN #レイさんです。
私は「化学物質過敏症」を持っています。
「化学部質過敏症」とは、洗剤、柔軟剤、アルコール消毒剤、芳香剤などの匂いを嗅ぐと、いろんな症状が出る疾患で、私は、頭がいたくなったり、鼻水、くしゃみ、ぼーっとするなどの症状が出ます。例えば、みんながいい匂いだと感じる香水や、みんなが更衣室で使ってる制汗スプレーや、汗ふきシートなどの匂いが、とても苦手です。
特に酷いのは、給食の白衣です。色んなおうちの柔軟剤の匂いが混ざっていてしんどいです。先生には一度相談したことがありましたが、理解してもらえなかったので、諦めました。
それ以来、この症状について誰にも相談できていません。匂いのことは、みんながエチケットに気を遣ってやっていることでもあるし、どう説明していいかも分からないからです。
だけど、今私は、体育の授業終わりや、給食の時間に1人で「化学物質過敏症」の症状に耐えているというのも事実です。
「制汗剤や香りのするものを使わないで」とは言いませんが、化学物質過敏症というものがあることを知ってほしいです。
あと、もし香りの強いものを使う時は、換気をしたり、香りがこもらないような場所で使ってもらえるだけで、「化学物質過敏症」を持っている人は、とても助かると思います。
今、#レイさんは、アルコール消毒剤の匂いとか、本当に大変な思いをしてるんだろうね。だって今は、世の中にアルコール消毒の香りや匂いって溢れてるじゃない。
学校でも「アルコール消毒をしろ」ってやってるだろうしね。
私はどちらかと言うとすごく香りが好きなタイプで、香水をけっこう強くつけるから。だから、この「化学物質過敏症」というものを初めて知ったから、どう共存していけばいいのか…。
そうだね。「化学物質過敏症に悩んでいる」って#レイさんが言ってくれたように、体育が終わった後とかに、1人でこの症状に耐えているという現実もある。
でもその反面、エチケットだったり、自分の臭いにすごく過敏に反応してる子もいると思うし、それがコンプレックスな子もいると思うから、そこに対してのケアをしてる子たちがいるということもまた事実で。
(化学物質過敏症の子と自分の臭いを気にしている子が)同じ世界で生きているということは事実だから、「化学物質過敏症という症状があるよ、私はそれなんだよ」ということを知っていると知らないでは選択肢も変わるだろうし、「まさか自分のクラスにいるとは思わなかった」っていうのもあるから。
だから、私も知らないうちにこうやって誰かを苦しめてしまったのかなとか、考えた。
そう考えると、やっぱりこういう風に言ってもらえた方が、その人も意識できるじゃん。
寄り添うことはできるからね。
「じゃあ、(匂いのするものを)使う時は窓際で使ってみよう」とか、そういう選択肢の幅を広げるってことは大切だと思うから、過敏になりすぎず、0:100の選択肢じゃないところで、お互いが納得し合える選択肢が必ずあるのかなと、改めて思ったな。
#レイさん、ありがとう。
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