トランスジェンダーの友達への接し方に悩んでいます。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…！
東京都 17歳 高校2年生 RN 黄色い花です。
私の友達はトランスジェンダーです。
その子とは中学校の時に出会ったのですが、中学の頃はトランスジェンダーであることを隠していたため、全くそのことに気づかず、中学校3年間、私はその子のことを女の子だと思って仲良く接してしてきました。
高校は別々の学校に進み、その子と久しぶりにLINEでやり取りをしていた時に、トランスジェンダーであることを打ち明けられました。私の正直な気持ちは、「まず私を信用して打ち明けてくれたこと」が嬉しかったです。
トランスジェンダーだと知っても、大切な友達と思う気持ちに変わりはなかったし、信用して打ち明けてくれた気持ちに答えたくて、その子を安心させたくて、その時は直接会って話がしたいなと思いました。
でも、いまだに「直接会って話そうよ」と切り出せてはいません。会って話をするとなると、「自分の理解が足りないところで気づかずに傷つけてしまうんじゃないか？」「誤解が生まれてしまうんじゃないか？」という自信のなさがあって、いまだにその子との接し方に悩んでいます。
別の友達が、前にその子からこんなことを言われたそうです。
「私は女性を恋愛対象として見てるから、あなたのこともそういう目で見たことがあるよ？」
その言葉に友達はどう返せばよかったのか？ 正直、戸惑ってしまったそうです。
もしも私が同じことを言われたら…その子を不安にさせない反応ができるのか？ 自信はありません。
それでもいつか、「私を信用して打ち明けてくれて嬉しかった」という気持ちだったり、「トランスジェンダーだと知っても大切な友達に変わりないこと」を、ちゃんと直接伝えたい。そして、その子を安心させたいなと思っています。
これはどうなんだろうね。
でも、傷つかないわよ。「話してくれて本当にありがとう、嬉しい」「トランスジェンダーだって知っても、あなたのことは大切な友達だから変わらないよ」っていう気持ちを伝えてくれれば、本当に傷つくことはない。だから、その素直な思いを私は伝えてほしい。あんまり怯まずに、そこまで考えすぎず、伝えてあげて！
ここの線引きってすごく難しいんだけど、僕も黄色い花に近いような経験があるんだよね。男の人で、出会ってからすごく時が経ってから「実は…」っていう話をされたことがあって。
その時にやっぱり自分も考えたんだけど、これがトランスジェンダーってことじゃなくても、対人だと、話してる時に「相手を傷つけないように」って思うじゃん。「この人が傷つかないように話そう」と思うのと種類は一緒のはずなのに、その（相手がトランスジェンダーという）フィルターが1個かかるだけで、やっぱりちょっと特別に考えちゃう…みたいなところがまだあるのかな。
だからそこを意識することなく、さっき教頭が言ったみたいに、普通に1人の友達として、素直に思っていることを伝えるのが一番“向き合う”ってことなのかなって思った。
友達本人も多分、「この人ならわかってくれる」とか、そういう覚悟を持って話してくれてると思うから。だから素直に受け入れて、「話してくれてありがとう」って言ってくれるのが一番嬉しいかな。
黄色い花、声を届けてくれてありがとう！
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます！
