学校は男女をハッキリさせなければならない場面が多く、居心地が悪いです。
毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。
今夜、声を届けてくれるのは…!
埼玉県 17歳 高校2年生 RN おかんにやーさんです。
自分は、身体は男の子です。ただ、心は男の子の時もあれば、女の子の時もあります。一人称も、気分に合わせて「僕」になったり「私」になったりしています。なので、心の性別は決めてはいません。
自分がたくさんの人に知ってほしいと思ったことは、学校は男女をハッキリさせなければならない場面が多いということと、自分のような性別が2つある人にとっては、とても居心地が悪い環境だということです。
例えば、制服は男女で違うし、自分は卒業まで男子の制服を着続けなければなりません。でも女の子の気分の日は、正直、ワイドパンツとか女性っぽい服を着たいなと思っています。
他にも、体育の授業は男女別だし、整列する時も男女で区別をされてしまいます。
自分は「学校での性別は男」と割り切って過ごしているんですが、心が女の子の日はどうしても違和感があります。
中学生の時、区別されることに過ごしづらさを感じて、自分の性のことを担任の先生に打ち明けたことがありました。でも理解されなくて、それ以降、先生に話すことはやめました。本当はわざわざ説明なんてしたくないし、苦痛に感じます。
世の中には、口には出さなくても男女の性質を持っている人が中にはいます。そんな人たちが性別を気にせずに、学校生活が送れるようになったらいいのになと思います。
RN おかんにやーさん、声を届けてくれてありがとう。
学校はね、特に男女をハッキリさせないといけない場合が多いというか…。昔、それこそ校長がまだ小学生の時とかは、体育の授業は男女一緒だったりしたけど、いつからか男女で分かれるようになったよね。
私は、中学までは男女で一緒に体育をやってたけど、高校でいつしか変わってた。男女で分かれてた。
俺もそういう感じ。だから多分、そこ(男女で分ける)に行くにあたってのメリットとかがあって、学校側も何にも考えずにそういうことをしてるわけじゃないんだろうけど、でも、おかんにやーさんが届けてくれた声のように、“男女をはっきりさせないといけない場面は居心地が悪い”っていうことは、必ずあるとは思うんだよね。社会に出ても、はっきりさせないといけないこともきっとあるじゃない。
そうだね。でも、就活とかでも、性別の欄がない企業もあったりとか、段々と社会も変わってきているなとは思うけどね。
それこそ、さっき言ったみたいな「男女で分けて面接」じゃなくて「合同で一緒に面接します」とか、そういう企業も増えてきたと思うから、そこにある居心地の悪さだけが全てではないとは思うけど、でも逆にそういう現状があるっていうことも、こうやって声を届けてくれたから知ることができたというところもあるよね。
このコーナーは、特に先生とかにも聞いてほしいわね。
その先生でさえ、どういう風に言葉を届ければいいのか…必ずしも言葉を届けることが正解じゃないパターンもあると思うし。でも、思っていることを聞くことによってその子が発言しやすい環境になるということもあるだろうから、確かに幅広い方に聞いてもらいたいなと、改めて思いました。
ひょっとしたら同じようなことで悩んでいる生徒もいるかもしれないし、共感できた生徒や楽になった生徒もいるんじゃないかなと思う。おかんにやーさん、改めて、話を聞かせてくれてありがとう!
『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。
みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!