True Colors CARAVAN in Kitakyushuレポート@THE OUTLETS KITAKYUSHU アクティベーションフィールド
生徒のみなさんこんにちは!
SCHOOL OF LOCK! 職員の松山三連複です。
THE OUTLETS KITAKYUSHU アクティベーションフィールドにて、「True Colors CARAVAN in Kitakyushu」が開催されました。
SCHOOL OF LOCK! では、毎週月曜夜11時からのSOCIAL LOCKS! で、「True Colors CARAVAN」とのコラボレーション授業をお届け中です!
そんなSOCIAL LOCKS! の課外授業を、今月は福岡県・北九州市で行ってきました!
会場は、宇宙のテーマパーク『スペースワールド』の跡地ということもあり、とても広くて、たくさんの家族連れの方や学生の方が来ていました!
実は松山三連複は、5年ほど北九州に住んでいたので、その時の思い出がいっぱい蘇ってすごく懐かしい気持ちになりました。風は心地よかったのですが、それ以上に日差しが強く、立っているだけで汗が止まらないほどでした。
会場のみなさんも熱中症に気を付けながら、こまめに水分補給して待っていてくださり、ありがとうございました。
そんな中、いよいよSOCIAL LOCKS! 課外授業がスタートです!
今回、司会を務めたのは、FM FUKUOKAで毎週月~木曜日12:30~16:30に放送中の『DIG!!!!!!!! FUKUOKA』の火曜日を担当している愛智望美先生!早速、愛智先生に呼び込まれて、とーやま委員と、ぺえ教頭が登場しました。
人生で初めて北九州に来たというぺえ教頭と、多分仕事で北九州に来たことがあるという、とーやま委員。
会場には、ぺえ教頭のうちわを持った生徒がたくさんいて、それを見たぺえ教頭もすごく喜んでいました!
その中に1人、『とーやま委員』と書いたうちわを持ってきている方を、ぺえ教頭が発見!それを見たとーやま委員は大喜びしていました!
毎回、会場にとーやま委員のうちわを持った人がいないということで、職員のジェーン先生が急遽、とーやま委員のうちわと、司会を務める愛智先生のうちわを本番前に作成!
うちわトークがあり、少しだけ会場が涼しくなりました。
続いて、ゲストが登場。
15歳の時に街頭インタビューに出演したことをきっかけに人気を博し、姉のミチさんと共に“よしミチ”としてYouTubeやInstagramなどのSNSで自身の活動を発信しているモデルのよしあき先生が登場しました!
ぺえ教頭と同じ事務所で、仲が良いというおふたり。
8月に22歳になったという、よしあき先生に対して、とーやま委員は「若いね!」と言って、とても驚いた様子でした!
もう1人のゲストは…自閉症と共に生きるラッパーGOMESS先生!
現在28歳のGOMESS先生は10歳の時に自閉症の診断を受け、そのショックで家に引きこもるように。
そこから17歳の時に第2回高校生ラップ選手権に出場し、準優勝を獲得。それを機に“自閉症と共に生きるラッパー”として注目を集めるようになりました。
自身の生き様を歌った楽曲『人間失格』、『LIFE』は見る人に衝撃を与え、2019年には東海テレビの公共キャンペーンCM『見えない障害と生きる。』に楽曲提供と出演を果たし、AACゴールドやギャラクシー賞をはじめ数多くの広告賞を受賞。
ちなみにGOMESS先生も、先日9月4日に誕生日を迎えたばかりということで、みなさんでお祝いしました!
誕生日当日は、ファンの方とイベントを行ったり、友だちにカレーを振舞ったりして楽しんだそうです!
GOMESS先生は自分の部屋に引きこもって学校に行かない日々を送っていたそうですが、その時SCHOOL OF LOCK!と出会い、昔ながらのラジオを持って電波が入る暗がりの商店街に行ってわずかに聴こえてくる音を楽しんでいたそう。
ほとんど聴き取れなかったため、放送後記を読んで振り返っていたとのこと!
とーやま委員も、ぺえ教頭も初めてこの話を聞いて、とても驚いていました。
実は楽屋でお話した時も、GOMESS先生からSCHOOL OF LOCK!の話が出てこなかったので職員も驚きでした!
中学2年生の時にラップと出会い、放課後に田んぼにラジカセを置いてラップの練習をしていたとのこと。
近所のおじいちゃん、おばあちゃんからも「今日もやるのか~」と声を掛けられていたそうです!
学生時代不登校だったという、よしあき先生から「引きこもっていた当時の心境は何ですか?」と聞かれたGOMESS先生は、「漠然とした考えで、学校にいちゃいけないと思っていました。何をされたというわけではないけど、全員が僕のことを嫌っているんじゃないかなと思っていて…。自分の意志で引きこもっているのに、学校に行かないといけないというせめぎ合いが1番苦しかったです。」と、当時の心境を伝えてくれました。
同じく学生時代不登校だったよしあき先生は、「家にいる時間が暇すぎて、絶望感に襲われていました。」と回答。
現在不登校気味の方からメッセージが届くというGOMESS先生は、「何もしないことが1番怖いから、ゲームをしたり、絵を描いたり、漫画を読んだり何かに興味を持った方がいい。大人になったときに役立つから」と熱いメッセージを届けてくれました。
よしあき先生も不登校だった時にファッションの世界に興味を持ち、現在に至っているそうで、おふたりとも同じ境遇の中で、希望を見つけていました。
続いて、「SOCIAL LOCKS! 」に届いた生徒からのメッセージを紹介。
最初に紹介したのは、【RN 青りんごのじゃむ 東京都 14歳】からのメッセージ。
私は注意欠陥・多動性障害、いわゆるADHDの不注意優位型という忘れっぽい、集中が続かない、整理整頓が苦手なタイプです。
このことは家族と担任、主治医の先生と親友しか知りません。なので、たまにクラスメイトから 「あいつの机の中すっげぇ汚い」 など心無い言葉が飛んできて傷つくこともあります。本当はみんなに知って貰いたいし分かって貰いたい。
ADHDには 「好奇心旺盛」 、「感受性が豊か」、「興味があるものはとことん追求できる」 など長所もたくさんあるんです。でも“障害と付くとどうしてもマイナスなイメージを持たれてしまうのが現状です。
いつか 「これが私なんだよ」とみんなの前で自信を持って言える社会になってほしいです。
という生徒の声に…
GOMESS先生は、「僕のファーストアルバムはすごく暗いけど、その暗いラップを歌っていた僕が、この先どうなっていくかによって希望になれるんじゃないかなと思って…。僕はこういう歌を歌っているけど、聴いているあなたもそうなんじゃないかな?と思っています」と素敵な言葉を届けてくれました。
よしあき先生も「今焦らなくても、今やっていることをちゃんとやっていれば、僕みたいに明るい未来が待っているから」と言葉を送っていきました。
次に紹介したのは、【RN りんごブルー 兵庫県 14歳】
私は吃音を持っています。吃音とは、言葉がスムーズに出てこないことです。吃音の中にもたくさんの種類がありって、最初の言葉を伸ばしてしまったり、最初の言葉を連続して言ってしまったり、言葉が出てくるまでに時間がかかったりするものもあります。
でも全て共通して言えることは、わざとやっているわけではないこと、もどかしい思いをしていること決して笑わないで欲しいということです。もし周りに吃音の子がいたら、次の言葉が出てくるまで待っていて欲しいです。この世界がもっと優しいものになりますように。
という生徒の声に…
とーやま委員は、「僕が小学生、中学生の時、吃音症を知らなかったので、当時笑っている側だったかもしれないです。それでも今、吃音症のことを知ってそういった生徒と会ったら「そうか!」と思える。だから知らない人のためにも、こういった場があるのがすごく大事だなと思っています。」とコメント。
ぺえ教頭も「知らないということが1番恐ろしいと思う。知っていれば理解してくれる人も段々増えてくるはず」と言葉を届けていきました。
よしあき先生は、「教えてくれた方が、こちら側も接しやすいなと思いました。」と言葉を届けてくれました。
GOMESS先生からは、「障害って言葉の意味を紐解いていくと、自分が生きていくうえでそれが障害になって、生きづらいって思うんです。病名に『障害』って付いているから障がいって思っているだけで、ドライアイや花粉症って僕にとってすごい障害なんじゃないかな?と思ってて…。1時間に1回目薬をささないといけないとか、俺より大変なんじゃないかなと。」と、熱いメッセージを送ってくれました。
そして、SOCIAL LOCKS! 課外授業の最後は…
SCHOOL OF LOCK! 恒例、黒板にメッセージを1人1つ書いて発表。
今回書いた文字がこちらです!!
GOMESS先生“止まっていても雲は流れる”
「足が止まっても、例えば雨雲が来るかもしれないし、雷が鳴るかもしれないし、 暑いこの太陽がうざいかもしれないし…夜が来たりもする…。そういうことを人生の様々なことに重ねて書きました。」
よしあき先生 “知る大切さ”
「今日、僕も知らなかったことがあったので、やっぱり知っていくことが大切だなって思いました。みんなで知って、みんなが生きやすい世界になったらいいなって思いました。」
ぺえ教頭 “特別扱い”
「自分として生まれてきたことには、必ず意味があると思います。自分自身の心の中で、自分の人生をすごく特別扱いして、 自分の人生として生きていってほしいなという思いを込めて、この言葉を書きました。
でも、勘違いしてほしくないのは同性愛者でも、異性愛者でも、障害者でもいい奴はいるし、悪い奴もいる。そこに特別扱いはないし、健常者だからって優れてるっていうこともないし、劣ってるってこともないので、他人との優劣みたいなものは気にせずに、自分自身の人生として、すごく誇りに持って、ただただ生きてってほしいなと思ってこの言葉を書きました。」
とーやま委員 “なるほど、と言えるように”
「今日お越しのみなさんの中で、ゲストの講師のみなさん、そしてぺえ教頭の話を聞いて、なるほどなと思ったこともたくさんあると思うんですけれども…。僕いま43歳で、個人的な感覚なんですけど、僕と同世代とかもうちょい世代が上になると、人の話を聞いてるようで、でも理解はしようとしなくなってくる方が多くなってくる気するんですよ。
若い人は『なるほど』ってすぐ言ってくれると思うんですけど、年を重ねていくと、『俺の考えはこうだから。俺はこういう生き方だから』とか、それも悪くはないと思うんですけど、でも時代も柔らかくどんどんどんどん刻一刻と変わってて…。そこの時代に合わせた、目の前の人に合わせた考えをちゃんと受け入れられるように、『なるほど』って言うのをちゃんと覚える心でありたいなと」
全員の黒板のメッセージが終わり、会場のみなさんと一緒に記念撮影をしようとしたその時!
「すいませーん!ちょっといいですか~!」と、元気な声で登壇するひとりの女性が…!!
とーやま委員、ぺえ教頭、GOMESS先生、よしあき先生全員が驚いた様子でその方を見ていました!
その方はとは、True Colors SPECIAL LIVEの応援サポーターを務めるYouTuberの難聴うさぎ先生!
生まれつき聴覚障害があり、補聴器や開発に関わっている骨伝導デバイスを使って生活をしているとのこと。
YouTubeに動画をたくさんあげており、歌の歌詞の世界をリズムに乗せて手話で伝えるパフォーマンスの『手話歌』をその場で披露してくれました。
会場では、一青窈先生の『ハナミズキ』のサビの部分を会場のみなさんと一緒にしていきました!
暑い中、参加してくれた生徒のみんな、司会の愛智先生、素敵なお話をたくさん聞かせてくださったGOMESS先生、よしあき先生、難聴うさぎ先生ありがとうございました。
SOCIAL LOCKS! 課外授業は、10月の『True Colors CARAVAN in Beppu』でも開催予定です!生徒のみんな、会えるのを楽しみにしています♪