True Colors CARAVAN in Osakaレポート@グランフロント大阪・うめきた広場メインスペース
生徒のみなさんこんにちは!
SCHOOL OF LOCK! 職員の松山三連複です。
2022年8月14日(日曜日) グランフロント大阪のうめきた広場にて、「True Colors CARAVAN in Osaka」が開催されました。
SCHOOL OF LOCK! では、毎週月曜夜11時からのSOCIAL LOCKS! で、「True Colors CARAVAN」とのコラボレーション授業をお届け中!
そんなSOCIAL LOCKS! の課外授業を、今月は大阪で行ってきました。
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この日は、かなり熱くてジメジメした暑さの中、行われました。
会場に着くと、生徒のみんなが集まってくれていて、すごく嬉しかったです!
熱中症に気を付けながら暑い中、待っていてくれてありがとう!
とっても広い会場で、たくさんの方が見てくださっていました。
そんな中、いよいよSOCIAL LOCKS! 課外授業がスタートです。
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![True Colors CARAVAN](../../resources/images/caravan/20220814/20220814_sclkt03.jpg)
今回司会を務めたのは、エフエム大阪で毎週月曜日から木曜日、お昼の14時から2時間放送している『赤maru』で声を届けている、赤松悠実先生。
早速、赤松先生に呼び込まれて、こもり校長・ぺえ教頭が登場しました。
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![True Colors CARAVAN](../../resources/images/caravan/20220814/20220814_sclkt05.jpg)
こもり校長は、会場の目の前にあるヨドバシカメラに小さい時、よく来ていたそうです。
そんな思い入れのある地で、こうして話せることがとても嬉しいと喜んでいました!
関西のコテコテ感が強い“ドロソース”な赤松先生の喋りを聞いたぺえ教頭は、「大阪に来たって実感が湧く!」とすごく嬉しそうでした。
会場には、SCHOOL OF LOCK!の逆電に出てくれた生徒も何人か来てくれていて、こもり校長、ぺえ教頭も「いつもありがとうね~」と直接声を届けていました。
![True Colors CARAVAN](../../resources/images/caravan/20220814/20220814_sclkt06.jpg)
続いて、ゲスト講師が登場。
コラムニストやテレビのコメンテーター、YouTubeでは関西系外国人『ピロシキーズ』としても活躍中の小原ブラス先生が登場しました。
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SCHOOL OF LOCK!に出たかったと言うブラス先生!
実は、ぺえ教頭と同い年で誕生日も2日違いと言うことで、すぐにぺえ教頭と意気投合していました。
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もう1組のゲスト講師は…知的な障害のある人たちを含むアーティスト集団の『音遊びの会』から、飯山ゆい先生と後藤佑太先生、永井崇文先生の3人が登場しました!
『音遊びの会』は、2005年に神戸を拠点に知的な障害のある方と、即興音楽の分野で活躍する音楽家らが集まって出来た団体。
定期的にワークショップを開いたり、自主公演や依頼公演を行ったりしており、「なんでもあり」、「ありのまま」が特徴的な舞台をしています。
予測不可能なエンターテイメントを届けてくれているのが魅力で、メンバーにはNHKの朝ドラ『あまちゃん』の音楽を制作した音楽家の大友良英さんがいたり、いとうせいこうさんが参加している団体です。
現在は50名ほどの多様なメンバーが所属していて、海外でもツアーを行っています。
![True Colors CARAVAN](../../resources/images/caravan/20220814/20220814_sclkt09.jpg)
基本的には即興で何かをするということで、練習をするより「この人とこの人で何かしようか」と言った感じのため、本番はどうなるか分からないそう。
舞台では、みんなで相撲を取ったり、普通じゃ想像できないようなしりとりをやったりしているそうで、ぺえ教頭も興味津々の様子でした。
お客さんの気持ちを乗せるのが上手と言う永井先生は、「EXILEのダンスを見たときに、どうやって上手に踊るのをテレビとかでマネしていました。」とEXILE先生のダンスを見て、いろいろと研究していたそうです。
こもり校長もEXILE先生のダンスを見て練習していたと言うことで、永井先生との共通点を見つけて嬉しそうな様子でした!
ブラス先生から、「始めたきっかけは何ですか?」と聞かれた飯山さんは、「音楽療法の場で見られる知的な障害のある人の即興的な表現と、即興音楽を得意とするミュージシャンの表現が出会ったら面白いんじゃないかな?と言う発想がありました。」と、音遊びの会が始まったきっかけを教えてくださいました。
ブラス先生から「即興って緊張しません?」と質問された飯山さんは、「クラシックピアノの経験がありますが、クラシックでは間違わないように弾こうとして緊張します。音遊びの会の音楽には正解不正解がなく、ノリがいい悪いも関係ないので、緊張しないです。」と伝えてくださいました。
後藤先生によると、お互いに認め合っているということで、ケンカや揉めごとが起きたことは1度もないとのことです!
それを聞いたブラス先生は、「本当はあると思うよ。それが人やし、(ケンカが)あってええのよ」と一言。
飯山先生も、「それが正しいです…!」と、笑みを浮かべて返答していました。
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続いて、「SOCIAL LOCKS! 」に届いた生徒からのメッセージを紹介。
最初に紹介したのは、【RN sissi-@シッシー 福島県 18歳】からのメッセージ。
私は 「トゥレット症」 という病気を持っています。
「トゥレット症」 は、チックの症状が1年以上続く場合に診断されるもので、突発的に大きな声を出したり、顔をしかめたりといった行動をしてしまうものです。
私は自分の意識とは関係なく、汚い言葉やキツイ言葉を発してしまう「汚言症(おげんしょう)」という症状で悩んでいて、誰かと話す時はいつも「症状が出たらどうしよう」「このせいで嫌われたくない」と思いながら話しています。
「トゥレット症」や「汚言症」について、こんなことに悩んでいる人もいるのだと、少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。という生徒の声に…
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この病気を知っていて、こういう病気を伝えてくれるYouTubeの動画を見たことがある。このことに対して何かをしてあげるべきとか、何かをしなければならないというより、知っていることが大事。知る機会が増えるといいな。」とコメント。また、「生放送で言っちゃいけない言葉を言いたくなる時があるけど、(私の場合は)絶対に言わないという歯止めがかけられる。その歯止めをかけられる、かけられないでも『障害』になったりするのかな?」とコメント。
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次に紹介したのは、【RN ぽんぱんだ 大分県 16歳 高校2年生】
私は外見も自分の性自認も女の子なんですけど、好きになる対象が女の子です。
友達との会話で好きな人の話になると、私はどんな性別にも当てはまるような抽象的な表現をすることが多く、嘘をついているわけではないのですが心苦しさが残ります。
恋愛の話が出た際は 「どんな人を彼氏にしたい?」じゃなくて 「どんな人と付き合いたい?」 と聞いてほしいです。
「好きな人ってどこ出身?ちなみに性別は?」そうやって気軽に聞き合える世の中になったらいいなと思います。という生徒の声に…
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ぺえ教頭は「どんな男性がタイプ?と聞かないようにしている。好きな女性は?って聞かれたときに違和感があるから、性別問わずに人を愛する世の中になってほしい」とコメント。
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ブラス先生は「1つ言いたいのは、そういう社会になったらいいなと思うけど、まだその世の中になっていないから、隠すのもありだと思う。カミングアウトしなくてもいいし、うそをついている自分が悪いって思うかもしれないけど、その場をよくするためのうそはあってもいいと思う。」と伝えてくれました。
そして、SOCIAL LOCKS! 課外授業の最後は…
SCHOOL OF LOCK! 恒例、黒板にメッセージを1人1つ書いて発表。
今回書いた文字がこちらです!!
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飯山先生「人は円ではなくて、ブヨブヨしていて凹凸がある。でも、滑らかな形をしたものかなと思って、それを3つ重ねてみました。2人いるとこんな感じ、3人いるとこんな感じと言う感じで…面白いことが起きるんじゃないかなと思って。そこに2人(後藤先生、永井先生)が色を加えてくれました。」
ブラス先生 “みんな ぶんし”
「ぶんしって原子分子の分子で、僕はゲイだし、外国人やし、関西人やし、色んな所を切り抜いたら小さな特徴が原子としていっぱいあるんやけど、人ってそれが組み合わさった立体的な分子だと思っているんですよ。ゲイだからって悩む子もいるだろうし、障がいがあるからって悩んでいる子がいるかもしれないけど、もっと大きく見たらみんな何かしらマイノリティがあるはずで…。全員分子で、『原子を見ないで、分子で見て』って!なんならそこから大きな細胞で見たほうがいいんじゃないの?と思っているんです。」
ぺえ教頭 “憎まれ人生”
「私自身も普段から考えていることだし、飯山さんのお話を聞いて感じたことなんですけど、偽りの自分を誰かに愛されるよりも、ありのままの自分で憎まれたほうがいいかもって。今日もこのイベントの中でその考えって間違えてなかったかもしれないし、この言葉で誰かの心に寄り添うこともできるかなと思って。自分の人生だから偽りの自分で人に愛されることも、ありのままの自分で憎まれる人生も自由。どちらに価値を感じるかも自由だし、どっちにせよ自分の人生を大切に、素直に自分自身の心を1番疑わないで生きてほしいなと思います。」
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こもり校長 “ドキドキする”
「僕は電車やバスに乗るのが大好きだったんですよ。でも、コロナ禍になって感染対策を考えて乗らなくなったんです。今日、大阪来るにあたって電車に乗ったんです。すごいそれが久々で。三重県出身なので、大阪までダンスの練習をしにいっぱい乗ってました。なんですけど、すっごい久しぶりに電車に乗ったらドキドキしたんです。どうなっちゃうんだろう、自分って。今のご時世だからつり革触っていいのかな?エスカレーターに乗るときに手すりを触っていいのかな?とか…すっごいドキドキしたんです。でもそれってコロナ禍になった今の世の中を自分が知らないだけであって、何か自分が知らないことを知ろうとする瞬間ってドキドキするんですよ。緊張するんですよ。初めましての人にこんにちはって言ったときに、なんて返されるんだろうなってドキドキするし、その人のパーソナルな部分を知るときってドキドキするし、それと全く一緒なんです。だからこの人が○○だからって分からない。障害者だから、健常者だからとかじゃなくて、人と会うときってドキドキするんですよ。ドキドキする感覚をネガティブと捉えずにどんどんどんどんドキドキしていってほしい。自分が日常を生きている中で感じたので書かせていただきました。」
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![True Colors CARAVAN](../../resources/images/caravan/20220814/20220814_sclkt18.jpg)
暑い中、参加してくれた生徒のみんな、司会の赤松先生、素敵なお話をたくさん 聞かせてくださった『音遊びの会』の飯山先生、後藤先生、永井先生、小原ブラス先生、ありがとうございました。
SOCIAL LOCKS! 課外授業は、9月の『True Colors CARAVAN in Kitakyushu』でも開催予定です!生徒のみんな、会えるのを楽しみにしています♪