True Colors CARAVAN in Nagoyaレポート@アスナル金山
生徒のみなさんこんにちは!
SCHOOL OF LOCK! 職員の新人職員Nです。
2022年5月28日(土曜日) 愛知県・名古屋市にあるアスナル金山 明日なる!広場にて、「True Colors CARAVAN in Nagoya」が開催されました。
SCHOOL OF LOCK! では、毎週月曜夜11時からのSOCIAL LOCKS!で、「True Colors CARAVAN」とのコラボレーション授業をお届け中!
そこで、今回は名古屋の会場にお邪魔して、SOCIAL LOCKS! 課外授業を行ってきました。
早い時間から、授業を楽しみにたくさんの生徒が集まってくれました。
「True Colors CARAVAN」とは、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ『True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭』を日本全国に広げる新たな取り組みのことです。
4月に出発式が行われ、5月から全国6か所を回っていくのですが、今回の名古屋が、その最初のイベントでした。
ダンスバトルやヒューマンビートボックスなど、さまざまなパフォーマンスが行われる中…
いよいよSOCIAL LOCKS! 課外授業がスタート!
司会の黒江美咲先生に呼び込まれて、こもり校長・ぺえ教頭が登場しました。
するとなんと黒江先生、SCHOOL OF LOCK!の元生徒だったことが判明!
初代やましげ校長、やしろ教頭時代によく登校していたという話題で、さっそく盛り上がりました。
SOCIAL LOCKS!について、こもり校長から、「(SOCIAL LOCKS!では)性のことや障害のこと、病気のことも含めて、今を生きている10代のリアルな声を聞かせてもらっています。自分の視点だけでは考えつかないようなことも多く、勉強させていただいています。」という紹介があり、それに対してぺえ教頭は、「100点!以下同文!」とコメント。
序盤からリラックスしたムードでイベントが進行していきました。
続いて、ゲスト講師が登場。
まずは、名古屋といえば…SKE48の須田亜香里先生。
亜香里先生、ペえ教頭とは、プライベートで電話をしたりプリクラを撮ったり、普段から仲がいいのだと話してくださいました。
そして、もう1人のゲスト講師、ディジュリドゥ・アーティストで画家のGOMA先生が続いて登場!
GOMA先生は、2009年、日本でディジュリドゥの演奏活動を行っていたさなか、交通事故に遭い、高次脳機能障害のため、日常生活や社会生活が困難に。人生終わったな、と思った時に描き始めた点描画が話題となり、2011年には音楽活動も再開。2012年には自身を主人公の映画 「フラッシュバックメモリーズ3D」 が東京国際映画祭にて観客賞を受賞するなど、活躍されているアーティストです。
イベント当日の衣装の柄は、実はご自身が書かれた点描画のデザインなのだと話すと、亜香里先生から、「素敵なお洋服着ていますねって、イベント前から話していたんです!」と驚きの声が上がりました。
事故の影響で、身体が不自由になり、記憶するのが難しくなってしまったというGOMA先生。一時は音楽をやっていたことすらも忘れてしまい、5~10分前の記憶もどんどん抜けて行く中で、家族のサポートがあったからこそ、音楽活動を再開できて今に至るのだという話がありました。
さらに、ディジュリドゥについて、「オーストラリアの先住民族であるアボリジニが、大昔から受け継いできた、世界最古の管楽器と言われています」とGOMA先生から紹介があり、実際にその場で少しだけ演奏も。
会場にディジュリドゥの重低音が響き渡りました。
続いて、「SOCIAL LOCKS! 」に届いた生徒からのメッセージを紹介。
最初に紹介したのは、【RN ハクハク 静岡県 15歳】からのメッセージ。
“母が日本出身、父がニュージーランド出身の「ハーフ」で、中身は日本人なのですが、見た目はほぼ海外の人といった感じです。いろんな人に注目されたり、会話の中心になるのは好きですが、自分の見た目を受け入れてもらえるのか心配になり、新しい人間関係を築くのに時間がかかってしまいます。どうすれば見た目が周りと違っても受け入れられやすくなるのでしょうか?”という生徒の声に…
亜香里先生は「学生時代、周りにハーフの子はいなかったけど、一緒に活動しているアイドルの仲間には、外見で判断されるのがコンプレックスという子が結構いる。贅沢な悩みかもしれないけど。一緒に過ごす時間を重ねることで、自然と内面が伝わると思うので、内面でつながり合えたらいいなと思う。」とコメント。
GOMA先生からは、「受け入れてもらえるか?という不安に対しては、自分を信じる力を高めることで、周りからの声や視線でゆるがない、ブレない自分が育っていくのではないか。」とコメントがありました。
次に紹介したのは、【RN 彼岸花 兵庫県 16歳】からのメッセージ。
“体は女性ですが、性の自認は男性と女性の中間の「中性」です。学校で担任の先生に勇気を出してカミングアウトをしましたが、三者面談の時に、親には性別の事を言ってほしくないと言っていたにも関わらず、先生にアウティングされてしまい、かなり傷つきました。皆さんも誰かにカミングアウトされたら、勝手にアウティングはしないでほしいです。”という生徒の声に…
ぺえ教頭は、「私も親には自分からカミングアウトしたい気持ちが強かったから、先生にアウティングされてしまったのは悔しいのかもしれない。」とコメント。
こもり校長からは、「ジェンダーのことに限らず、いろんなことに通ずる話だけど、相手との関係があって話してくれたことを大切にしたい。」というコメントがありました。
そして、SOCIAL LOCKS! 課外授業の最後は…
SCHOOL OF LOCK! 恒例、黒板にメッセージを1人1つ書いて発表していきました。
こもり校長の黒板に、前回東京で行われた出発式の際、ぺえ教頭が書いた文字“結婚”の跡がうっすら。1ヶ月経っても消え切らないペえ教頭の思いの強さに圧倒されつつも…今回書いた文字がこちらです!!
GOMA先生“すべては繋がっている”
「事故のあと後遺症が残ったことを発表した時に、いろんなものを失った。そんな中でも特に辛かったのは、人が離れていったこと。なんでだろうと考えたら、結局自分のやったことが返ってきているんだと分かって、それが大きな学びだった。」
須田亜香里先生 “信じる”
「GOMA先生の言葉がすごく刺さったので(笑)外に向けてどうするかだけじゃなく、自分を信じられるようになることが大切なんだ!とハッとさせられました。」
ぺえ教頭 “愛し愛され求めすぎず”
「世の中には、いろんな感性を持った人がいて、認め合いながら生きていくことって大切だと思うんです。だけど、他人に期待しすぎて裏切られることもあるし、求めすぎたかな? 信じすぎたかな?と思うこともある。認め合いながら、だけど期待しすぎて傷つくことのないように、バランスよく生きて欲しいと思います。」
これを聞いたこもり校長は、「深い何かを持った人のコメントという感じがします。」とひと言。
そんなこもり校長の黒板は…
こもり校長 “今”
「今感じたことを忘れずに。その時その時に考えた正解を重ねることが、認め合える世界に繋がっていくんじゃないかと思います。」
SOCIAL LOCKS! 課外授業、6月の『True Colors CARAVAN in Hiroshima』でも開催予定です。
またぜひ遊びにきてくださいね!!
(最後はみんなで記念撮影!来てくれた生徒のみなさんありがとうございました!!)