SCHOOL OF LOCK! | スクールソングプロジェクト supported by カルピスウォーター

text by バンズ先生/撮影 樋口 隆宏

PROLOGUE

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  • ─6月26日(月)。
    僕たちSCHOOL OF LOCK!は、北海道に来ました。
    天気は曇り。気温は11.4℃。
    梅雨入りし、まもなく夏を迎える東京と比べるとかなり寒い〜!!!
    そんな中、初めての北海道で温度感がわからず、Tシャツ1枚で来てしまった職員のバンズが「スクールソングプロジェクト」のレポートをお届けします。


    『スクールソングプロジェクト supported by カルピスウォーター』
    君が日頃感謝を伝えたいと思っている人とのエピソードを募集。
    その中からUNISON SQUARE GARDEN先生がオリジナル曲を作ってくれるという、このプロジェクト。

    たくさんの応募の中から選ばれたのは、北海道 高校3年生 ラジオネーム きさらぎ!!!
    きさらぎの通う、北海道 旭川東栄高校は来年の3月で閉校になることが決まっています。現在通学しているのは、3年生150人のみ。

    「最後の卒業生として”学校”に感謝を伝えたい!」

    そんな、きさらぎの思いを込めて、UNISON SQUARE GARDEN先生が東栄高校のみんなに歌ってもらう合唱曲を作ってくれました。

    今日は、その合唱発表会当日。
    東栄高校の生徒たちは学校への感謝を伝えるために、約3週間一丸となって毎日猛練習してきました。その集大成を見届けるために、僕たちも北海道にやってきたんです!!!

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13:00

生徒たちが続々と体育館に集まってきます。
このプロジェクトは映像での収録もさせてもらっているので、体育館にはたくさんのカメラが!!! みんな緊張している様子が伺えます。

整列したところで、SCHOOL OF LOCK!のいつものギターチャイムが鳴り、サプライズで校長・教頭が登場!!!
「プレッシャーもあるかもだけど楽しんで歌ってほしい!」
校長・教頭からエールが送られます。

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14:30

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いよいよ合唱本番。
さっき泣いていた生徒も合唱モードになり顔つきが変わります。

準備ができたところで、こちらもサプライズ!!!
ユニゾン先生から"映像で"メッセージが送られます。

「君たち150人の思いを受け取って歌にしました。素敵な歌を聴かせてもらえることを楽しみにしています!」

ユニゾン先生が今回作ってくれた合唱曲、『学び舎の春〜LAST RUNNERS〜』。
応募してくれたラジオネーム きさらぎと話して感じたこと、そこで出て来た思い出のワード、東栄高校の生徒たちの思いを汲んで、この学び舎のラストランナーとなるみんなに、ユニゾン先生が作ってくれた曲です。
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さぁ、いよいよ合唱がはじまります。
指揮者の齊藤くんがみんなを鼓舞。
「ユニゾン先生が僕たちのために作ってくれた曲。声が枯れるくらい全力で歌いましょう!」
改めて、みんなの顔が引き締まります。

齊藤くんが力強く腕を振り、合唱がはじまります。
伴奏の髙野さんのピアノ、そして生徒たちの歌声が重なっていきます。
短期間の練習とは思えない完成度、そして何よりみんなの学校への強い思いを感じる合唱に、グッと心惹き付けられました。

合唱が終わったところで、職員たちによる放送用のサウンドチェックが入ります。
その結果……もう一度歌ってもらうことに…。
嫌がらせではないんです!!!
合唱はとても良かったんだけど、"あえて"もう一度歌ってもらいました。

「集中!」
指揮者の齊藤くんの一言に、ピリッとした空気が流れます。

再度、合唱がはじまります。
さっきよりも声量も気持ちも乗っかっているのが伝わってきます。

1番を歌いきったところで突然!!!体育館が真っ暗に!!!

14:45

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齊藤くん(ユニゾンの斎藤先生ではないよ)の指揮から、ユニゾン先生の演奏もはじまります!!!
齊藤くんをしっかり見ながら演奏するユニゾン先生。
ユニゾン先生の楽器の音にも負けないくらい力強い生徒みんなの歌声。
ユニゾン先生が来てくれたおかげでリラックスできたのか、肩を組んで歌ってる生徒や、笑顔で楽しそうに歌っている生徒が多かったのが印象的でした。
これまでで1番思いのこもった合唱を聴かせてくれました。

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なんと!!!サプライズはこれだけではありません!!!
ここからはユニゾン先生からの”ご褒美ライブ”!!!!!!

一旦、休憩をとったんだけど、誰も休憩に行きません。(笑)
ライブがはじまる前から150人の全校生徒がステージ前に集まっています!!!

オープニングSEが流れると、ユニゾン先生が再びステージに登場!!!
生徒たちは大興奮!!!!!!

「シュガーソングとビターステップ」からライブがはじまります!!!
しょっぱなから150人全員が手を上げたり、声を上げたり、ジャンプしたりと大盛り上がり!!!

いつも通り、大暴れする田淵先生!!!
それに応えるかのごとく、みんなも汗だくになるまで大暴れ!!!
合唱のときと同じくみんなで肩を組んで盛り上がっている生徒もいました。
みんな本当に仲が良いからこそ、全員が素直に楽しんでるのが伝わってきました。

東栄高校3年生150人のためだけの特別なライブ。
男子生徒は乳首が透けるほど汗だくでした。

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  • 【セットリスト】
    1. シュガーソングとビターステップ
    2. 場違いハミングバード
    3. 桜のあと (all quartets lead to the?)
    4. mix juice のいうとおり
    5. オリオンをなぞる
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合唱発表会はこれにて終了。
応募してくれたラジオネーム きさらぎが所属する、放送局のお部屋をお借りして、改めてみんなの話を聞いていきました。

集まってもらったのは、スクールソングプロジェクトに応募してくれた、ラジオネーム きさらぎ。
今回の合唱発表会の実行委員、留加ちゃん。
指揮を担当した、齊藤くん。
放送局の顧問で、多大な協力をして下さった、久保田先生。
校長・教頭、ユニゾン先生と一緒に話を聞いていきます。
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校長「まずはラジオネーム きさらぎ!」
きさらぎ「は、はいっ!」
田淵先生「君、電話で話したときそんなんじゃなかったろ!(笑)」
一同(笑)
校長「きさらぎはユニゾンLOCKS!で3回くらい逆電つないだもんね。」
教頭「しゃべり方がパーソナリティーみたいだったもん!「どーもー!」みたいな(笑)」
きさらぎ「どーもー!」
校長(笑)
校長「今、合唱終わったばかりだけど楽しかった?」
きさらぎ「楽しかったです!すごい楽しかったです!!」
校長「どんなところが楽しかった?」
きさらぎ「歌ってる途中に後ろからデカい音が聞こえてきて、振り返ったらユニゾン先生がいてビックリしました!!え…なんで来たんですか?(笑)未だに信じられない!目の前にいるのが信じられないです!!」

校長「留加は今どんな気持ち?」
留加「東栄高校には、合唱発表会とかがなくて、合唱をすることがないんですよ。最初で最後の合唱だったので成功して良かったなって思いました。」
校長「後ろから見させてもらっててイントロの段階で涙出て、口押さえて歌えない子がいたりとか、逆にずっとものすごい笑顔で歌ってる子とかもいて、様々な生徒がいたなぁって思ったんだけど、留加はどうだった?」
留加「私は、今、学祭とかの仕事が多すぎて大変で…。それで色々思い詰まって涙を流しながら歌いました。」
校長「大変すぎるからか、両膝に絆創膏貼ってるもんね。」
一同(笑)
教頭「多分両膝から崩れ落ちたんでしょうね(笑)」
校長「この合唱の準備期間はどんなことが大変だった?」
留加「「みんなで頑張ろう!」とは言ってたけど、歌が苦手で声出ない人もいて、練習のとき指示するのが大変でした。」
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校長「齊藤くん、あ、指揮者の齊藤くん(笑)さいとうA!」
齊藤くん「俺Aでいいんですか?(笑)」
斎藤先生「いいですよ~。Aで~。」
校長「あんまり腑に落ちてない感じがしますけど(笑)」
斎藤先生「全然Aでいいですよ~(笑)」
校長「指揮者として全体のまとめ役を務めたわけだけど、まず今の気持ちは?」
齊藤くん「成功して良かったなというのが1番で、合唱する生徒も指揮も大変なんですけど、僕的に伴奏が1番大変だったろうなと思います。今回、髙野さんがちゃんとやってくれたから成功できたと思います。」
校長「本番はどんなことを思いながら指揮をしてた?」
齊藤くん「ユニゾン先生が曲に懸けた思いを考えつつ、自分がミスったらヤバイとかも考えました。でもみんながちゃんと歌ってくれたので良かったです。」
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校長「久保田先生も生徒のために、このプロジェクトに大変協力して頂きました。」
久保田先生「まぁ、ちょいちょい(笑)」
一同(笑)
久保田先生「バレちゃいけないからコソコソやらないといけなかったんですよ。」
校長「先生方はどんな思いでやられてました?」
久保田先生「とにかく生徒が頑張っているのを応援しながらも、バレないように気をつけながらやってました。」
校長「生徒にバレちゃいそうな瞬間とかありました?」
久保田先生「おしゃべりな先生には、極力ギリギリまで内緒にしてました!」
一同(笑)
校長「みんなの合唱をご覧になられていかがでした?」
久保田先生「短期間の間に、こんなに上手になると思わなかったので感動しました。」
校長「きさらぎ、これは嬉しいんじゃない?」
きさらぎ「やったー!ありがとうございます!」
久保田先生「(きさらぎは)1番バレちゃいけない生徒だけど、部活などで一緒にいる時間が多いので、内緒にしてるのが心苦しかった。」
校長「きさらぎは予感とかなかったの?」
きさらぎ「全くなかったです。友達から「ユニゾン先生来るとか聞いてないの?」って聞かれて「来ないって言われたけど。」って話してたら後ろから(笑)」

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校長「曲を作られた田淵先生は見ててどうでした?」
田淵先生「よく頑張ってましたね。いや?鬼練したんじゃないですか?(笑)150人が一同にみんなで力を合わせるというのは、なかなかできることじゃないと思うので、これは"僕らが曲作ったから"とか"ラジオ番組だから"とかじゃなくて、この学校の生徒に元から備わっている"仲の良さ"の勝差だと思います。この2週間、みんな協力的に作ってきたのが見えたので、よく頑張ったなと思った次第です。」
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校長「みんなは、ここまでの高校生活はどうだった?」
きさらぎ「1年生の時は、高校に慣れなくて学校休みがちで。でも2年、3年とどんどん慣れていって学校にも来れるようになって、元々この学校入る時に「閉校だからできることがあるはず!楽しい事したい!」と思ってたので、この合唱ができて良かったなって思います。」

留加「1年生の時は、先輩2学年もいたけど、2年、3年とどんどん減って、下駄箱も減って、今では封鎖されている教室とかもあるので、それを見るとやっぱり廃校は悲しいなって思います。」

齊藤くん「中学校から同じ友達がたくさんいて楽しかったです!でも寂しい瞬間はあって、いらなくなった机が色んな所に送られていったり、本当は自動販売機も、もう1個あったんですよ!それも減らされ「ここまでやるか!」みたいな(笑)」
校長「自動販売機に関しては、久保田先生、なんとかならなかったんですか?」
久保田先生「やっぱり150人で2台はペイしない」
一同(笑)
田淵先生「大人の事情だね(笑)」
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校長「改めてみんなからユニゾン先生に伝えたいことある?」
齊藤くん「今日何回か歌ったけれど、ユニゾン先生が出てきて一緒に歌った時が1番声が出ていたので本当に感謝しています。」
鈴木先生「齊藤くんは、指揮の技術以上に人間で引っ張っている感じがありましたね。引っ張れる人ってなかなかいないんですけど、その力を感じていいなって思いましたね。」

留加「最初乗り気じゃない人とかもいたけど、練習していく中で雰囲気も変わってきて、今日の本番で、今までで1番いい合唱になりました。本当にありがとうございました。思い出になりました。」

きさらぎ「最初逆電したときに、まさか当たると思わなかったので、決まったときはビックリしました!ユニゾン先生が1番好きなバンドだったので……(泣)夢の中の人と思ってたので存在してると思わなかった(泣)」
一同(笑)
きさらぎ「本当にありがとうございました!」
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校長「最後にユニゾン先生、今回のプロジェクトやってみていかがでした?」

斎藤先生「本当に音楽やってて良かったなって思いますよね。今回のプロジェクトは、僕らが曲を作って、僕らの手を離れて、直接指導することもなく、みなさんに託すしかないという状況で、しかも時間も短い中、これだけのことをやってもらって、それを生で体感できたっていう非常に素晴らしい時間でした。こちらこそありがとうございました。」

鈴木先生「僕、高校生活全く楽しくなかったんですよ。本当にいい思い出がなかったんですけど、今日生徒の1人みたいな感じで色々やらせてもらって、僕の学生生活が上書きされたというか、学校でいい思い出作れたなって思いました。」

田淵先生「貴重な経験だったなと思います。曲を書く過程とか、電話で話す過程とか、今日対面するまでの流れの中で毎回思い入れが深くなってるなって自分で思いました。だからこそ書けた曲であり、歌詞だなと思います。最初になんとなく考えてたイメージと、今日繰り広げられたことが全く一緒だったので、ここに向かって動き出して、みんなでやってって辿り着いたと思うと本当に貴重だったなと思います。10年後、思い出した時に「みんなで合唱やった」というのが人に自慢できることになると思うんですよね。大人になって思い出して「いい1日だったな」って思ってもらえたら嬉しいです。ありがとうございました。」

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以上でスクールソングプロジェクトは終了です。

なんと!!!……この合唱発表会の模様はもちろん、東栄高校の生徒たちの練習の様子など、
スクールソングプロジェクトの全てが映像で見ることができるんです!!!

短い期間でどんな練習をしていたのか!?
本番はどんな表情で合唱していたのか!?
是非、映像でもチェックしてみて下さい!!!!!!

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