MC、そして演奏を終えるまで、
涙が止まらなかった。

彼らは、 学校掲示板に日頃の悩みを書き込んでくれる、
生徒と同じような生活を送っている。

そんな4人が始めた音楽。
その音楽で、優勝100万円なんて、目指してはいなかった。
彼らの応募動機は、
自分たち、突然少年の音楽を多くの人に届けたかったから。
彼らが音楽で伝えたいこと。

日常で、嫌なこと、辛いことがあるから、
だから、吐き出す場所をつくってほしい。
居場所がないなら、ライブにきて、吐き出してほしい。

突然少年は、
自分たちのためだけじゃなくて、
今、自分と同じように、辛い生徒のために、
このステージに立ったんだ。

そうして始まったウイニングLIVE。
ウイニングLIVEには、
もしかしたらメッセージなんて、要らないかもしれない。
いい音楽を1曲やれば、いいのかもしれない。
でも、彼らは違った。
ボーカル大武君のMCが始まる。

「明日から学校が始まります。
グランプリを取っても、いつもと変わらないと思う。
明日も学校で1人だと思います。
1人で音楽を聴きながら、
1人でお母さんのお弁当を食べるんだろう。
でも僕には、音楽があった。
吐き出せる場所があった。
だから、みんなも、ライブに吐き出す場所をつくってもいい。
それぞれ見つけてください。」
そう言って始まった、「さようなら IN MY DANCE」

4人それぞれの表情がモニターでアップになる。
一生懸命なんだ、彼らは。
伝えるために全力なんだ。

歌詞でも表情からでも、いつでも胸を突いてくる。心に響いて来る。

ステージを見て、会場を見て、
見ているみんなも全力で、
この空間がとても愛おしかった。

大きな歓声と拍手に包まれて、
素晴らしいウイニングLIVEが終わった。

今日、ものすごい光を浴びた、彼らでも、
明日から、また、みんなと同じような日々を送ることになるという。
そんな、突然少年。

彼らの音楽や想いが、多くの人に届いて欲しい、
そう改めて思えた、ウイニングLIVEでした。
ダンガリー