閃光ブログ

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昨年のグランプリバンド、「フィッシュライフ」から閃光ライオットが幕を開ける。



「1年間で、変わったところを見せたい!」



演奏前、そう意気込みを聞かせてくれた。





幻想的なグリーンとブルーが合わさったようなライトアップに、
物語の始まりを告げるようなBGMが流れる。


そのBGMとLIVEが、もう対照的なのは、分かっていた。

去年の衝動の塊のようなライブを観ていたからだ。

そして、急転直下、あのイントロが始まった。



「沈黙のsummer」



去年のような鋭利な刃物のような尖った演奏を想像していたら、
落ち着きと完成度の高さに驚いた。

印象がまるで違う。

そのうち、ある欲望が生まれてしまった。

Voのハヤシングのあの叫び声が聞きたい。


あの叫び声には、魔力があると思う。
叫び声を聞き続けるのは、耳障りになってしまうのがほとんどかもしれない。
けれど、彼の叫びは……違うんだ。



心をえぐる声だ。


心の鬱憤や、鬱屈を吹き飛ばす、どこか体内を駆け巡る声だ。

ずっと、待っていた、ずっと、その声を。

演奏の激しさが増していく。

来るぞ、来るぞ……来た!!!

あの叫びが!! 衝動が!!


「沈黙のsummer」が!!


そして、

「ドンッ」

という音とともに、演奏が完全停止。

会場の驚嘆のような歓声が、コーストに一気に響いた。





2曲目、「フライングレッド」


ギターの音色から入る。


「コースト!跳べ!跳べ!縦に跳べ!!!!」

緩急。

急にストップして再開を繰り返し、強烈な音圧がやって来る!!

くりかえす大きな音の波が、どんどん体の中に侵入してくる。
体を動かすのは、耳に入る音だけじゃない。
体を突き抜けるような、激しい振動、リズムが、体の中に侵入しては、
その音をどこかへ吐き出していくから、心が揺さぶられ、体が跳ぶんだ!!!

演奏の切れ味は、どんどんと増していく!!
この曲のテンポ感は、
去年観ることができなかった、フィッシュライフの姿だった!!!


そしてラスト3曲目。

「ヒーローが死んだ夜」

MCでハヤシングがこう口を開く。


「最後に信じられるのは、自分。自分が信じられる音楽でもダンスでも見つけてほしい」

彼のこの言葉で、思い出した。
それは去年のライブで、彼が言った言葉。

「これが閃光ライオットだ!!!!」

衝動。

まさに、衝動の塊だった。
その塊の中から吐き出された言葉。
心に、大きな隕石のような塊が飛んで来て、震えた。

閃光ライオットは、そう、この衝動なんだ。

そして、今彼が言った言葉は、
SCHOOL OF LOCK! の生徒に、
必要な言葉で、彼の言葉は、きっと、生徒に、真っすぐ飛んで行っている。

「最後に信じられるのは、自分」



そこから、始まった、「ヒーローが死んだ夜」。

彼らの新曲が、きっと会場全体に届いたと思う。
激しいリズムが、生徒の手を何度も突き上げさせる。
そして、叫びは、縦横無尽に会場を駆け巡る!!

フィッシュライフの演奏が終わりを告げると、
何か、会場の、鬱憤や、未消化な気持ちが、
一気にかき消されたように、一体になった感じがした。






生徒たちはきっと、“今” を、感じただろう。

“夢中” の最中に放り込まれただろう。

そして、なんともいえない激しさの後の、
爽快感に包まれただろう。




そう、これが閃光ライオットだ。






M1.沈黙のsummer
M2.フライングレッド
M3.ヒーローが死んだ夜


ダンガリー

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