すっかり暗闇に包まれた、野音のステージ。
サイゴに立つのは、今年のファイナリスト、
唯一の3ピースバンド………
そして!グランプリの………フィッシュライフ。
「フィッシュライフです!
まだ実感が沸かないんで、
みなさんの歓声で実感させてほしいんです…」
これが、この時の彼らの素直な言葉。
『一曲入魂』
始まったのは…もちろん。
「沈黙のsummer」
ステージに閃光がさす。
武骨な歌声の中に、
喜びがにじみ出ていて、
なんだかたまらなくなってしまう…。
10代の衝動、閃光らしさ…。
もしかしたら、
それがグランプリの理由なのかもしれない。
いしわたり先生も絶賛していた
ギターのカッティング、
そんな技術も持っている。
でも楽器の技術だけ、歌のうまさだけでは、
もしかしたら…
グランプリは手にできないのかもしれない。
会場からわきあがる歓声で、
3人は、
きっと優勝を実感できたことだろう…。
「よく覚えておいてください!
これが、閃光ライオットや!!!」
会場にいる全員、
誰一人として、今日のことは忘れない。そう信じたい。
Rin-chang