閃光ブログ

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蝉時雨が似合う。




内村イタルは1人。

1点から放たれる音が、波紋のように広がって行く。

人の間を、樹々の間を通り抜けていく。



「黒い煙」


ビルや樹々がつくるぽっかりと空いた野音の空間を、
アコギが一番なじむ空間へと変えたように、思った。


声が届く距離までが、
くっきりと包まれたイタル・ワールド。


時折強くはじくギターと、
のけぞりながら強く押し出す声が、
緩急をつくって、
耳の中に、気持ちいい音を運んできてくれる。




一言でいうと気持ちいいんだ。

イタルの声と、ギターは。


そして、内村イタルは、つかめないんだ。



大きな拍手が起こる。

2度、拍手が起きた。



「ロケット」。



リズムカルなナンバー。


内村イタルは、つかめなくて、難しい。



心の中が見えない。

何かを言いそうで言わないMCも。


底が見えない。
歌詞も底が深くて、見えない。


海を覗いて、底が見えないくらい、純粋で深い海。


どうしたら、内村イタルの底に辿りつけるのか、分からない。

そんな音楽。



「夜明けのミラーボール」


イタルの音楽は、渦まいて、合わさって……心を乱される。

時折。

音楽と蝉時雨が、混ざり合う。


それもきっと、内村イタルの魅力。





―夏の終わりと、内村イタル。






M1.黒い煙
M2.ロケット
M3.夜明けのミラーボール


ダンガリー



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