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「人前でやるなら、聴かせなさい」





先週、そう母親に言われたそうだ。
中3から、曲づくりを始めて、今、高校3年生。



両親に歌を聴かせたことは、一度もなかったというハルカ。


リビングで母親がテーブルにヒジをつき、
父親は、新聞紙をめくりながら、
始まった、ハルカの演奏。








そして、今日、閃光ライオット3次ライブ審査。
2組のバンドが演奏を終えた熱気が残る、ライブハウス。



ハルカは、1人、3組目で登場する。


「花氷」


一声目。

その短い時間で、さっきまでの騒がしかった会場を、一瞬で、静めた。
耳も、目線も、心も、正直、ぐっともってかれてしまった。


その歌声に。そのメロディに。


歌い終えると、拍手が起こり、
なんと、会場から、2度目の大きな拍手が巻き起こった。





「私の歌で、世界平和を実現できたらと思います。たくさんの人が笑顔になってくれたら」




これまで200曲を超える歌詞を書いたという。
ただこれから披露する2曲目の歌は、
これまでの曲の歌詞の作り方が、少し違うらしい。


ハルカの毎日の心の断片。
そして、SCHOOL OF LOCK! を聴いて、心に生まれた断片が、散りばめられた歌。

SCHOOL OF LOCK! をイメージして作った歌………


「夜明けの歌」



SCHOOL OF LOCK! を聴いたことがある生徒なら、分かると思う。



「明日、学校に行きたくない」



そんな生徒が本当にたくさんいる。
その生徒が、少しでも前向きになって、

「今日も学校に行こう」

と思ってもらえたら。
「夜明けの歌」は、ハルカのその強い想いが込められた、歌。




ハルカが2曲目に入る前に言った一言。…「世界平和」。

正直、できるよ、なんて軽々しく言えない。
その想いを否定するつもりもないし、むしろすごくいいことだと思う。

これが、さっきまでの感情。


それが、ハルカの歌を聴いて変わった。



この歌を、ハルカの歌を、たくさんの人に直接、聴いてもらいたいと思った。
その歌詞が、届いてほしいと思った。

できるだけたくさんの人に。











「人前でやるなら、聴かせなさい」





先週のリビングの続き。
ハルカは、初めて両親の前で、自分の歌を聴かせた。


歌い終えると、母親から拍手が起こった。
そして、父親は嬉しそうな顔をハルカに向ける。

その後、母親はニコニコ顔で、こう言ったそうだ。



「じゃ、ごはん食べよっかね」






M1.花氷
M2.夜明けの歌





ダンガリー

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