マイナビ 閃光ライオット2025 produced by SCHOOL OF LOCK!
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VOCALO Stage

VOCALO P

242組 の応募を勝ち抜いた
ボカロPたちがここに集結!

ボカロステージファイナリストによるオリジナル楽曲を公開!

ファイナリスト達が「鍵」をテーマに制作したオリジナル楽曲がついに完成!
君はどのボカロPに投票する?
投票締切は7/17(木)23:59まで!
ボカロステージグランプリは7/21(月)の週に発表!

VOCALO ARTIST
やさしさに包まれた強さを

シータ

エコー
日常は表現の原材料

未椛

ひとり部屋
未体験エモーション

浜崎 優

ただの脇役になれたなら
超・新・星

Soin

錆びだらけでも愛したい
ベッドルーム・マジシャン

Natrium

とびらのさきには
憂いに寄り添う音像

にほ

アスタリスク
星を穿つ音割れ使い

Sch6ss
百折不撓のメロディ・ダンス

威戸れもね。

枷になる
変幻自在のマルチアーティスト

Itaby

不思議の国
第四の権力を定義する

ほうきぼし

CH41N
卒業と決別は必ずしも悲観すべきではない

唐紅

モードモードモード
やさしさに包まれた強さを
シータ
東京都
エコー
曲に関する想い・制作エピソード

「鍵」というテーマについて考えた時に、僕はそれを"大切なものであり、失くさないように握りしめていたいもの"だと解釈し、この曲にはこれから音楽活動をしていく上で自分自身が失くしたくない大切な想いを詰め込みました。

そしていつか、この曲が「鍵」になって今の自分がある、と言えるような未来が来ればいいなとも思います。

「エコー」という言葉は音が反響して広がっていく現象のことです。

誰かの悲しみにそっと寄り添いながら優しさが広がって、希望の歌が反響する。

そんな世界をこの曲で描きたいと思いました。

「エコー」がどこまでも響いていくことを願っています。

PROFILE

初めまして、シータと申します。 7歳でピアノをはじめ、13歳から作曲を始め、去年の2月に初めて曲を投稿しひとまずボカロPとして活動をすることが出来ました。 これといったアピールポイントは特にないのですが、いつか東京ドームでライブができるようなアーティストになりたいという強い想いがあります。

syudou先生からのコメント

爽やかなバンドサウンドにシンセやピアノのサウンドが合わさった純度の高いボカロックでした。ボカロの歌い方のニュアンスを活かしたミクの調教に深いボカロ愛を感じました。ギターやシンセのフレーズがとても生き生きとしており、楽器のプレイスキルの高さも感じました。

歌詞

やるせない毎日 迷い続けて
自分さえも見失ってしまいそうで怖くなる
騒がしいノイズが掻き消した夢
溢れてしまった涙が頬を伝う

間違いを
抱えては 隠してた 臆病な僕らに
傷付いては 嘆いていた 孤独な僕らに
寄り添っていく優しい想いが
震える心に重なって
どこまでも遠く先へ広がっていくように

響いた歌声が
紡いだメロディがそっと
未来への扉を開けて待っているよ
少しでも誰かの悲しみを拭えるように
ずっと歌い続けるんだよ 希望の歌を

繰り返した叫びも
いつかイメージした明日へと木霊していく
信じた音を鳴らすこと 忘れないで
溢れてしまった涙に滲んだ
空の蒼さをいつの日も

ぬくもりを探しては
踠いてた不器用な僕らに
強がっては悔やんでいた幼い僕らに
寄り添っていく優しい想いが
震える心に重なって
一歩ずつその足で進んでいけるように

響いた歌声が
紡いだメロディがそっと
未来への扉を開けて待っているよ
少しでも誰かの悲しみを拭えるように
ずっと歌い続けるんだよ 希望の歌を


作詞作曲:シータ
歌唱 / 初音ミク
コーラス / 初音ミク,flower

日常は表現の原材料
未椛
愛知県
ひとり部屋
曲に関する想い・制作エピソード

鍵と聞いて、閉じ込められた何かを想像しました。

私はそれをずっと探しているのに、やっと見つけたとき、その中身が空っぽだったらどうしようっていつも不安になります。

大切なことなのに、大切に仕舞い込みすぎてそのまま忘れてしまいそう。
いつもどこか他人事で、傷つくのがこわくて遠ざけてしまっています。

初めて自分でギター収録もして、私が今できる全てを詰め込んだ曲です。
絶対に最後まで聴いてください!

PROFILE

日々の曖昧な感情に焦点を合わせて音楽を作っています。 シンプルなサウンドと、比喩的で独自な世界観の歌詞が特徴です。 昨年9月にリリースした「天気雨」など、アンビエントチックな曲にも挑戦しています。

syudou先生からのコメント

多数の音を重ねる事が多いボカロ楽曲の中で、ピアノとドラムを中心とした比較的シンプルなアレンジは逆に圧倒的個性と迫力を感じました。”孤独”を感じさせるサウンド感やメロディーとカゼヒキVの掠れた歌声が最高にマッチしている。

歌詞

つまらない話ばっかしている
見えないままの世界を見ている
空の心の中
言葉は枯れてくまま
月を見ていただけ

ずっと夢にも見ていたことを
名前でさえも
忘れてしまうのかな

わかるまで、鍵をかけて

掃除が得意になった気でいる
悲しみばかりを消去していく
ずっと集めてても本当は空っぽとか、
よくある話だし

ねぇ、
ひとつも伝えていないよ
誤魔化した方が辛いってわかってるのに!

わかるから、鍵をかけて

過ぎていく忙しない日々の中で
忘れてたけど、
本当はずっとこうして話したかった。
回りくどい言葉も、否定さえも
忘れないように、約束して

鍵をあけて


歌唱 / カゼヒキV
作曲、編曲、作詞 / 未椛
ピアノ、ギター演奏 / 未椛

未体験エモーション
浜崎 優
東京都
ただの脇役になれたなら
曲に関する想い・制作エピソード

制作テーマ「鍵」を、単なるモチーフにとどまらず、内に秘めた「本心」や「本性」の象徴として表現しました。

「王道を少し外れた甘酸っぱい青春感」を意識し、歌詞や最終調整では米澤穂信さんの「〈小市民〉シリーズ」から着想を得て、高校生の等身大の心情を言葉に落とし込みました。
締切直前までメロディーが固まらず苦戦しましたが、完成に向けてひらめきと勢いで一気に仕上げた過程は忘れられません。

私の音楽性のルーツであるバンドサウンドとボカロを現代的な手法で融合させ、聴く人の心に深く響く自信作になりました。
儚く懐かしい「あの頃」に戻ったような、そんな気持ちを感じていただけたら幸いです。

PROFILE

2024年12月に自身初のオリジナル楽曲である「隠忍少女」をリリース。 2025年2月、「ボカコレ2025冬」ルーキー部門参加楽曲として「未確認感情物体」をリリース。同曲は毎時ランキング最高14位、最終ランキング80位を獲得。

syudou先生からのコメント

爽やかなギターサウンドが印象的な楽曲で、夏を感じさせる様な疾走感と爽やかさが大好きでした。「鍵」というテーマを扉の開け閉めの音として捉えているのも面白いアイデアだと感じました。

歌詞

この衝動感情には鍵をかけよう

テスト終わりの昼下がり
君は笑いながら言う
「私たちいつになったら
普通になれるのかな」

当たり障りのない日々に
溶け込むのは辛くって
それでもずっと変われない
自分が嫌になる

この日常には終わりがあるから
この感情誤魔化し続けてきたのに

ただの脇役になれたなら
こんな無意味な思考ももどかしさも止まるのに
どうせ僕たち一生本性は変わらないから
だからこの衝動感情には鍵をかけよう

夜の静かな公園で
君は笑いながら言う
昔の君の方が
楽しそうだって

「Friend」には「End」があるから
この関係そろそろ終わりにしようよ

ただの脇役になれたなら
こんな遠回りをする必要なかったよね
どうせ僕たち一生本当に変われないから
だからこの衝動感情には鍵をかけよう

ただの脇役でない僕を
君だけは受け入れてくれた
もっと早くに解ってれば
こんな迷うことなかった

気づいたの

ただの脇役でなくてもね
君が気持ちを分かってくれればいい
だからこれからも隣にいようよ
今は本当の君と明日を生きよう


作詞/作曲/編曲:浜崎 優
歌唱:重音テトSV (Synthesizer V 重音テト)

超・新・星
Soin
秋田県
錆びだらけでも愛したい
曲に関する想い・制作エピソード

テーマが発表されて、ふと普段使ってる鍵を見たらかなり錆び付いてました。これ以上錆びたらもう使えないし、「そろそろ限界かなー」と思ったんですが、意外と鍵って思い出が詰まってて。使える使えないとかいう議論はもう二の次になってたんです。

これは人にも同じことが言えて、やはり自分の人生において凄く大切な人、いわゆる「キーパーソン」ってそう簡単には嫌いになれないし、捨てたくないはず。どんなに錆びだらけでも、形さえ変わってしまっても、変わらず愛したいなと思ってこの曲を書きました。

PROFILE

中学一年生の時に作曲に目覚め、日々制作に没頭。2024年にボカロPとしての活動を始め、今年にはボーカロイドに加え、自身がボーカルを務める楽曲をリリース。インターネット、オタク文化を色濃く投影したサウンドデザインが武器。

syudou先生からのコメント

繊細なアコギとピアノのループが幻想的で壮大な世界観をよく演出している。シューゲイザーを感じさせる様なエモーショナルな展開も面白く「錆だらけでも愛したい」と繰り返す終盤のリフレインは絶品です。

歌詞

ああ
どれだけの涙が
あなたを蝕んだだろうか
ああ
堪えなくてもいいのに また
大丈夫だって
無理して笑った

あなたは存外優しいんだね
きっと嫌われるのが怖いんだね
言いたくても言えない言葉を
わざと言いかけては解いた

扉なんて閉まっていたっていい
いや寄り道するくらいが丁度いい
刺さらない鍵をまた握りしめ
変わらない日々を紡いだ

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも ヒビ割れてても
傍にいて欲しいのです

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
眩しくなくてもいいから
光でいて欲しいのです

ああ
隠さなくていいんだよ
それもあなたの色だから
ああ
飾らない美しさに また
気づけるように
微かに笑った

ずっと忘れないよ
君のくれた花束は
枯れていたね
それでいいんだよ
君がいいんだよ
錆びだらけでも
愛してるよ

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも ヒビ割れてても
傍にいて欲しいのです

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
眩しくなくてもいいから
君はひとりじゃないから

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも ヒビ割れてても
傍にいて欲しいのです

錆びだらけでも愛したい
錆びだらけでも愛したい
眩しくなくてもいいから
光でいて欲しいのです


作詞 : Soin
作曲 : Soin
編曲 : Soin
ギター : 学校の友達

ベッドルーム・マジシャン
Natrium
東京都
とびらのさきには
曲に関する想い・制作エピソード

今回の楽曲「とびらのさきには」は自分のことを今まで以上に曲に書き起こせた作品だと思っています。自分への劣等感や嫌悪感を描いてきた中で見つけた「自分に今1番伝えたいこと」を自分自身に伝えられた気がします。人にどう思われようと、誰かに何か言われようと、自分が1番良いと思ったアプローチを詰め込みました。今までで1番良い曲になったと思っています。僕のとびらのさきはこの曲にあります。

PROFILE

2023年5月から活動しているボカロPのNatriumと申します。 ジャンルレスをテーマに多くのジャンルの楽曲に挑戦してきました。K-popや電子音楽をリファレンスとした楽曲からJ-pop的な要素を盛り込んだ楽曲まで多彩なアプローチを得意としています。 また、最近では自分にしか出せない独特なロックも出しており、先日投稿した「わすれた - 可不」は自分の好きなVHSやY2Kの要素を取り入れた実写MVに界隈曲の要素などを取り入れたロックを掛け合わせたことでありがたいことに現在当チャンネルで最も再生されています。 昨年から実写MVやDJ出演なども行っており、人前に出る機会を増やし、等身大の自分を世に出していくということにも挑戦しています。

syudou先生からのコメント

疾走感のあるドラムループにおもちゃ箱の様に散りばめられたシンセや効果音が最高に面白い楽曲。ギターのコード感にも遊び心があり独自性を感じます。サビの開放感もとても気持ち良い楽曲。

歌詞

間違えばあの世に
眼の前は血の海さ
ここはもう
誰のものでもないほどに
あいつらにやられてる

鍵を閉めたまま
外に出てきたはずなのに
また飛び出すの
昨日の嘘の裏返し
嫌なことも全部
蓋をしてしまおう
それが僕にとって
慰めになるのなら

言えないことも
君に言えたら
あの時の間違いも消えたかな
どこにいるの?
暗闇から抜け出せないの
さよならはどこで言おう

夢が覚めぬまま
音が取り残されたんだ
ただ叫ぶ夜
誰にも言えず晴らす笑み
たまにわすれるな
昨日話したこと
僕が僕じゃない
みたいに見えるだけ
隣立つ君を
鏡越しに問いかけてる
けど答えはない
いるはずのない君の影

触れた頬
取り戻せない傷跡に
雨が滲みる
僕の側で泣かないでくれよ
今はまだ
今もまだ

君を嘲笑う 僕を見てくれ
くだらない嘘を吐く君に歌う
僕に本当の君の声を聴かせてくれ
○○だけ
君のことを教えてくれよ
そのとびらをあけて顔を見せて
馬鹿なことを二人で真面目にしてみよう
さよならの前に


作詞作曲:Natrium
歌唱:可不

憂いに寄り添う音像
にほ
東京都
アスタリスク
曲に関する想い・制作エピソード

元々自分にとって「鍵」とはとてもポジティブな響きの言葉でした。「次に進む」「扉を開ける」「謎を解く」といった、一言で言うと「前進」というイメージです。自分自身が20歳になるという明確なステップアップをする時期だったこともあり、そのイメージを楽曲に落とし込み、「アスタリスク」を作りました。

「アスタリスク」というタイトルは、「鍵穴から見える光の形」をイメージしてつけました。歌詞の内容やコード進行にも「鍵」というワードに関連した要素を組み込ませています。その一つ一つを解いていくように、この楽曲を聴いて欲しいです。

この楽曲が、僕の人生を前進させる「鍵」になってくれますように。

PROFILE

マスロック·エレクトロニックを中心とした、ジャンルレスで感情を爆発させた音楽が得意なボカロP。
プロセカアカデミー ファイナリスト
ボカロPグループ「NEXTBATTERS」所属

syudou先生からのコメント

アコギやデジタルの緩急など、イントロからサウンドの構成がめちゃくちゃ面白く次にどんな音がくるかワクワクする構成でした。「鍵」というテーマを閉塞的な世界を表現するモチーフとして捉え、そこから解き放たれる様な開放的なサビへの持っていき方がかっこよかったです。

歌詞

寂しさを隠す様に鍵をかけた
追いかけていたもの 忘れかけてた自分に

矛盾だらけの思考が この肢体を麻痺させ
言いかけてた言葉も また記号に帰化する
鉛色の部屋から見えた 滲む閃光が
私を酷く嘲笑うような気がした

問いかけてた存在はなんだっけ?
私 今でも考えてるわ
声にならない声が乱反射して
また呟いてしまった

「しょうがない しょうがない」
「私に救いは無い 意味もない」

いつも眺めてた 鍵穴の奥から
私、この目で 光を見た!

飛び出した宙を舞う言葉を 君が掴んでくれたなら
隠していたすべて話すから
目眩に似た煌めく祈りと夢には触れない
いつかここから 連れ出して欲しいの

「ねぇ、間違えたらさ 消してしまおう」
瞬きの間に起こる現象 私のせいか

問いかけてた存在はなんだっけ?
私 今でも考えてるわ
声にならない声が乱反射して
また呟くのを止めていた

「いつか見た夢の話を覚えてる?
貴方と手を取りあって、愛し合って生きるの
楽園のような場所で 誰とも争わずに
でも誰かに邪魔されたくないから
私はずっと閉じこもってしまうんだよ
あの流刑地にはもう 救いなど求めていない」

悲しさのためにまで嘘をついた
愚かさを恨む私はどこだ?
透明な指を抱きしめられずにいたんだ

きっと光を見た
飛び出した宙を舞う言葉を 君が掴んでくれたなら
隠していたすべて叫ぶから
目眩に似た煌めく祈りと夢に触れたら
いつかここから 抜け出してしまえたのなら
私のままで いることが出来るのかな


作詞作曲編曲:にほ
歌唱:可不
朗読:冥鳴ひまり、ずんだもん

星を穿つ音割れ使い
東京都
Sch6ss
曲に関する想い・制作エピソード

この楽曲は「鍵」を心の閉鎖や社会との断絶のメタファーとしつつ、あえて「鍵」という単語を使わずに内面的な葛藤や孤独、そして自己との対話を描いた楽曲です。
強烈な音割れや声ネタ、効果音を用いた前衛的なサウンドやラストで突然変化する曲調は胸の内に秘めた叫びと不安定な心情を表しています。
歌詞では「液晶」や「アカウント」といった現代的な単語を使い、歌詞に深みと共感性を加えています。
また「閉まっていただけ!閉まっていたいだけ!…閉まっていたいんだっけ?」というフレーズは、自分への問いと葛藤を切実に伝え、聴いた人の頭に強く残るように意識しました。
心の扉を叩き、開く瞬間に向かう心情と解き放つ音割れを、ぜひお楽しみください。

PROFILE

星尘Infinityという中国のVOCALOID(広義)を使用し楽曲を制作しているボカロP。 楽曲は勿論、イラストやMVまで全て自分で手がけている。 ロックやエレクトロニカ、ハイパーポップのような音割れ音楽など幅広いジャンルを取り扱っている。 2025年2月に公開した『Synth8se』がThe VOCALOID Collection 2025 Winter ルーキー部門にて31位を獲得した。

syudou先生からのコメント

壮大で破壊的な美しい音割れブレイクコアサウンドの中に星尘Infinityの繊細な歌声が絶妙にマッチしている。一聴してサウンドに注目しがちですが、この楽曲はシンプルにメロディがめちゃくちゃ良いと感じ大好きでした。

歌詞

戸締り忘れた朝
気付かぬフリした
昨日の孤独がまだ足枷みたいだ
液晶を愚痴で打(ぶ)っている
見えないがヒビは入っている
触れないで開いた門の上
私を見ていた
当たり前を欠いている六度の音
それすら良いとこ悪いとこ抱え込んでる
深くシワの寄った36°Cの思想
蓋をした胸の奥の底
閉まっていただけ!
閉まっていたいだけ!
...閉まっていたいんだっけ?
ドアノブを回したら
引っ込んでくアレは
私とは違いただ目立ちたいみたいだ
階段をひとつ降りた先に
何があれば嬉しいのかを
幼い私に説いているあなたは綺麗だ
閉め出した日々を放置して何を見ていたの?
当たり前になっていく自動の施錠
それすら良いとこ悪いとこ隠し持ってる
閉まるドアの間を縫うあなたの色!
水晶体超えた奥の方
閉まっていただけ!
施錠したアカウント遡る
「 」の中また溢れ出す

今日あったこと詰め込んだ文字数
制限を超えて血通っている!
カーテンで衰えた日が褪せる
根下ろした体を起こしている
液晶から指の先が
解錠に近寄っている


作詞:奏
作曲:奏
歌唱:星尘Infinity

百折不撓のメロディ・ダンス
威戸れもね。
枷になる
曲に関する想い・制作エピソード

「鍵」というワードを聞いて、私はすぐに「枷を外し、自由になるための鍵」を思い浮かべました。

将来安定した生活をするための時間と、今しかできない本当にやりたいことをするための時間を天秤にかける機会が多かっためそのようなことがすぐに思い浮かんだのだと思います。

ここ一年、音楽活動を頑張るために学校を休学することを決めたり、親元を離れたりするなど環境も考え方も大きく変わりました。

その選択をするまでは精神的にも時間的にも余裕が無かったのですが、その選択が「鍵」となって枷が外れ、自由に活動ができるようになったその状況を今回楽曲に落とし込みました。

自由になっても自分を律する心。鍵を開ける勇気、葛藤、不安。

軽快なリズムと共にお楽しみください。

PROFILE

ボカロP兼作詞・作曲・編曲家。強く輝くかっこよさを創る。楽曲制作の他、MVのディレクションやキャスティングも行っている。
ボカコレ2022秋ルーキーランキング25位、ボカコレ2023冬ルーキーランキング23位。
最近はDJイベントへの出演や自主制作アニメの劇伴の制作なども手がけている。

syudou先生からのコメント

ベースの重厚なサウンドと独特なラインが印象的。一曲の中にこれだけ多くのベースの音色が盛り込まれる事も珍しい気がします。とてもユニークなサウンドでした。作り込まれた低音の上にささやく様なボーカルが乗ったダークなサウンド構成がとても素敵でした。

歌詞

一生居残りだっていうの?
失笑×嘲笑いだってまだ
疾走逃げていいんだって論争
一生居残りだっていうの?
実行決めれないんだってまだ
一生居残りだっていうの?
一生居残り……?

Run Run急いで
Run,Run,Run,Run急いで
Fun Fun笑って
Fun,Fun,Fun,Fun笑って
Learn Learn急いで
Learn,Learn,Learn,Learn急いで
不安 不安募って
不安不安不安不安不安不安

枷をはずして でもルールに則って!
ただ時間だけ消えてしまう
羽目をはずして 思い出が引っ張って
優柔不断になってしまう
枷をはずして でもルールに則って!
ただ時間だけ消えてしまう
羽目をはずして 思い出が引っ張って
優柔不断になってしまわないようにしなきゃ

Run Run急いで
Run,Run,Run,Run急いで
Fun Fun笑って
Fun,Fun,Fun,Fun笑って
Learn Learn急いで
Learn,Learn,Learn,Learn急いで
不安 不安募って
不安不安不安不安不安不安

一生居残りだっていうの?
失笑×嘲笑いだってまだ
疾走逃げていいんだって論争
一生居残りだっていうの?
実行決めれないんだってまだ
一生居残りだっていうの?
一生居残り……?

枷をはずして
でもルールに則って!
ただ時間だけ消えてしまう
羽目をはずして 思い出が引っ張って
優柔不断になってしまう

捨てなきゃいけないものほど
手放せなくなるのが怖くて
決断しなきゃずっと居残りのままなの
分かっているんだよ!
どれだけ生き急いでも
楽しんだもの勝ちって
自分もそう思うんだ
誰にどう言われても
貴方は枷になるから
外すの。

一生居残りだっていうの?
失笑×嘲笑いだってまだ
疾走逃げていいんだって論争
一生居残りだっていうの?
実行決めれないんだってまだ
一生居残りだっていうの?
一生居残り…?やってらんないわ。


作詞・作曲・編曲:威戸れもね。
Vocal Edit:わらべ
Chord arrange:名乃ぱんち

変幻自在のマルチアーティスト
Itaby
新潟県
不思議の国
曲に関する想い・制作エピソード

創作に行き詰まる感覚を、不思議の国に迷い込んだアリスになぞらえて制作しました。

鍵はその世界に通じる象徴であり突破口のメタファー。

歌詞にある雨とはアイデア、それがいつまでも湧かず“降ってこない”。そんなスランプの渇きが制作の出発点で、いわば雨乞いの歌です。

作詞では、「あなたは誰?」と問われるアリスのように、創作を通じて自己を見失う瞬間を描いています。このアイデンティティの揺らぎというテーマは、私が敬愛している太宰が語った「道化」や「戯け」の精神とも通じています。

音楽について。本楽曲の展開は、かばん語を音楽で応用する試みです。

この曲があなたにとっての鍵となりますように。 itaby

PROFILE

中学卒業時に東北地方の被災地を巡った旅をきっかけに、2023年春活動開始。 美術高校でアートを学ぶ傍ら、動画・イラスト・音楽などマルチに制作しているボカロP。 マイナビ閃光ライオット2024では3次ライブ審査まで出場。

syudou先生からのコメント

ゴリゴリのベースやピアノの低音と太いドラムループの上にカットアップされた様々なサウンドが散りばめられた緻密で狂気的なアレンジが最高。どこかけだるげな初音ミクのVoも楽曲にマッチしていて素晴らしいです。

歌詞

再起動→資材・期待の感性
近未来的非虐嗜好
下書きなし、もらい捨てるキャンディ
口の中、空回る寂しさ

(ebrah k'dabri)
唱えてほら
降れ触れ雨よ

(パッパッパラッパッパッパ)
晴れの終わりを願っていた
靴もはかないままグッド・バイ 
(パッパッパラッパッパッパ)
果然、詭弁を嫌っていたんだ誰も彼も…
夢じゃなかったww

現時点では見当たらない反省点
機械的循環気候
水張りなし、洗い流す半生
ペン立てには倣う寂しさ……

このつづきは誰が描こう?
雲の匂いが耳をつついているの

早く濡らして雨
この街がふやけるまで
愛を注いで
さよならだけが人生です

まぁ知らんがなww
(ebrah k'dabri)
たとえるなら花に嵐よ

(タッタットゥラッタッタッタ)
夏の匂いに踊っていた
誰もいない廃墟で
はいはい
(タトゥラッタッタッタ)
一生戯けていようね 
太宰のような波乱々々
(パッパッパラッパッパッパ)
雨の匂いが泳いでいた
君も気がついたでしょう

「みんな見ちゃいないさお前なんて」
だけど消費される毎日、不思議な世界
空虚で彷徨っているアリスのようでした


メインボーカル:初音ミク
コーラス:歌愛ユキ
作詞作曲編曲mix&mst:itaby

第四の権力を定義する
ほうきぼし
東京都
CH41N
曲に関する想い・制作エピソード

今回私は「当たり前」という鎖に囚われてしまった私を解放する「鍵」を詞と曲に落とし込みました。

今までほとんど触れてこなかったTrap EDMの要素を取り入れたり、ダウンロードするだけして放置していた音源を初めて使ってみたりと、今までの自分の「常識」に囚われない新しい試みを多く取り入れています。初めての試みが多かっただけあり、ほぼ完成させた曲を丸々没にするなど様々な困難に直面しました。

そのような中で完成させた渾身の一作です。

ロックだろうがEDMだろうがなんだろうが、ボーカロイドを使えば「ボカロ」というジャンルでまとめることが出来ます。これだけ多様性に富んだ音楽ジャンルを、流行りに流行った断片のみで締め括ろうとする世の中に対し、私は挑戦状を突きつけます。 328字

よろしくお願いいたします。

PROFILE

2023年8月4日より活動を開始。 ボカロPとして作詞作曲を手がける。 『第四の権力/宮舞モカ』でボカコレ2025冬ルーキー最終93位受賞。

syudou先生からのコメント

EDMなどのクラブミュージックをルーツに感じさせながら、声ネタの使い方や緻密なサウンド構成が確かな実力を感じさせる素晴らしい楽曲。壮大なサウンドの中心に配置された宮舞モカの冷たくも美しい歌声のデザインが最高でした。後半の激しくエモーショナルな展開もかっこよかったです。

歌詞

鍵(キー)を求めて
深く潜り続け

こんな世界を悲観する僕も
その牢屋の奥に鎖で繋げられたままだった

ただその旋律を奏でる楽しみを
心ゆくまで味わうだけだと思っていた
そこには対立、衝突、影に隠れた創造神の歪みあい
鍵穴は、朽ちている。

縛られた世界
秘められた可能性
悲観することも、何もないんだ
だから歩こう

鍵(キー)を求めて
深く潜り続け

唯一の生きる希望だった
この道に全てを賭けていた
たくさんの人が魂を込めて生み出した大海原で
私を選んでくれて、ありがとう。

縛られた世界
秘められた可能性
悲観することも、何もないんだ
だから歩こう


作詞作曲編曲:ほうきぼし
歌唱:宮舞モカ

卒業と決別は必ずしも悲観すべきではない
唐紅
東京都
モードモードモード
曲に関する想い・制作エピソード

まず私は「鍵」というテーマを「一つの領域から別の領域へ移る手段」と定義し、電車や交差点など街には多くの鍵が存在していると考えました。東京のような都市ではあらゆる文化が混ざり合い、神社や雑貨店に多く見られる境界の存在に無自覚なことが多いですが、それは時代や場所、人々の変化に応じて境界が常に形を変えてきた証でもあります。そうした現代社会を否定するのではなく、今の姿を肯定し、自分にとっての鍵をどう捉えるかはその人次第だという前向きなメッセージを伝えたいと思い、「モードモードモード」という楽曲を制作しました。モードという言葉は様式、流行、音階など多くの意味を持つため、このタイトルにしました。

PROFILE

唐紅と申します。ボカロPです。 「スフィンクス」という曲がYoutubeで100万回再生されています。

syudou先生からのコメント

イントロからアウトロの最後の一音までめまぐるしく展開する楽曲構成が最高に面白かった。ハイパーポップやハードコアを感じさせるハードなパートから繊細な歌声が響くパートなどに移り変わる緩急もめちゃくちゃクールでした。確かな音楽スキルと遊び心を同時に感じました。

歌詞

気付けば魔法は科学と呼ばれ 街からはロマンが失われて
改札越しに見える異世界 踏み入るべきか悩んでいる
重なるカルチャーの葬列 立体の意志は情緒を知らない
不意に訪れるレトロニム 白線の内側にだけ面白みがない

「なるほど……それじゃあ、君にとっての鍵を知りたいな」

ハイウェイの森を抜けたなら 営みの最果てを目指して
ビビデバビデブー 嘲ったアーケードも今や蛻の殻
デパートを爆破しちゃえたら 異国のキャラバンの背が見えてくるね

遠くの日々の名残だけが
不確かな影に落ち着いては
忘れていたいあの日の嘘さえ
夢見がちな彼女に届けば

放課後の青い空だけが
戯言のそれと切り捨てては
やるせのないあの日の夢さえ
遊び足りないと笑えたかな

庭園の住む市井の和を乱す飲食チェーン
工業地帯を縦断して睥睨する橋形クレーン
東海道からバウハウスへ いつの間にか棄てられたビルの上
迷える我らを救ってくれアール・デコ!!!

もし 思い馳せるには
二人はあまりに 傷つくばかりで
時の肖像を辿れば
源流に願いを乗せて
季節を流してく

「そんな無理すんなって(笑)」

だけれどやがて夜が来て 巷の気分はまるで90’s
ランウェイの海と飢えた性 人混みへの愛さえも減らして
おしゃまな女子高生でも 厭世主義のことを考えてる
デパートを淘汰しちゃえたら トレヴィーゾの趣が消えてゆくね

放課後の青い空だけが
戯言のそれと切り捨てては
やるせのないあの日の夢さえ
遊び足りないと笑えたかな

どれだけ時が経っていても 新たな風は良いものでしょ
コミュニティ 崩れている 放置された拳銃とともに
流儀、様式、流行、音階
そのすべてが夢むもの
それがモード・モード・モード!
すべてジオラマの上


作詞: 唐紅
作曲: 唐紅
編曲: 唐紅
歌唱: 重音テト