社会の声「勝ち負け」
クリープLOCKS! 2015.6.23 火曜日
タンタンタンタン
…この季節の踊り場は本当にジメジメしています。
そんな中、階段を登ってきたのは
社会の講師 クリープハイプ 尾崎世界観です。
尾崎「クリープハイプと松居大悟のコラボレーション映画『私たちのハァハァ』が9月12日に決まりました。まだ見ていないですね(笑)見てくれと松居君からメールが来ていましたが、そのままにしております。映画はまだ11本で、(5月26日の授業以来)1本も増えていません。メンバーが紫の髪にサンバイザーも近いですね。楽しみにしておいて下さい。」
…これは、尾崎先生が年内で映画を50本見ないと尾崎先生はスポーツ刈りで、カオナシ先生、小泉先生、小川先生が紫の髪にサンバイザーにすると言ったもの。尾崎先生は“余裕ですよ!”とか言ってましたけど本当ですかね?
RN やなうぃ 16歳 千葉県
尾崎「“勝ち負け”は、すごく大事なことだと思います。すごく負けてきたから。でも勝った事も確かにあります。この授業でもよく話してるけど、野球が好きでよく見に行ってるけど、優勝するチームでもどれくらい負けるんだろうな…ものすごい数負けるし、すごくいいんだよなー。負けを見せてくれるのは、すごいなと思いますね。世の中では、勝ち組負け組なんて言葉もあるし、勝ち負けじゃないって言葉もあったりするけど、僕は勝ち負けだと思います。勝ち負けでいいとも思うので、『勝ち負けじゃない。』って言ってる時点で負けだと思うし、“好き”と“嫌い”とか“熱い”“寒い”とかそれぐらい当たり前のことだと思います。ということで声をおくってくれたやなうぃは、どう考えているのか?直接聞いてみたいと思います。」
尾崎「もしもし!」
やなうぃ「もしもし!」
尾崎「尾崎世界観です。」
やなうぃ「千葉県16歳やなうぃです。」
尾崎「社会の声を送ってくれてありがとう。」
やなうぃ「はい。」
尾崎「勝ち負けを考え始めたのはいつから?」
やなうぃ「新入生歓迎会のオーディションがあったときに私たちのバンドが負けてしまって、それがすごい悔しくて、それからオーディションとかは、みんなが盛上がりそうな勝てるような曲で自分が知らない曲をやったりしていて。いつのまにか音楽を楽しめてないなって思うようになりました。」
尾崎「そっか…。でもずっとそうだったからなー。なんでうまく出来ないんだろうなって。頭の中で思い描いてたものになかったし、今もそうだし…だからずっと変わらないんじゃないかな…。でもそれでもいいと思うな。」
やなうぃ「尾崎さんはそういう時、どうやって自分のモチベーションをあげたりしましたか?」
尾崎「どうやっても、あがらない時もすごいあるよ、今でも。そうだな、やっぱり負けてるって言うのが明確に数字に出たりすると、どうして勝てないんだって本当に思ったりするし、それでモチベーションを保てない時もあるし…でもしょうがないよね。もうやるしかないし、辞めるって選択肢がやっぱりないから。ただ悔しいかな、周りからは結果出てるからいいじゃんって言われたりするんだけど、『いや出てないんだよ!』って。でもそれは今のクリープハイプの立ち位置がいいなって思ってくれてる人からしたら本当に思ってくれてるんだろうし、今逆にクリープハイプが行きたいって思ってるとこにいる人達はもっと上に行きたいって思って、悔しい思いしてるかもしれないだろうし。キリがないんだよね。“やってる”っていうのはそういう事だから。上にいったらいったで下には行きたくないって言う怖さもあるし…でもそういう所を選んでそこに行っちゃったから辞めれないっていうか。仕方ないと思うし。勝ち負けばっか気にしちゃうって言ってるけどそれでいいと思うけどな。それを気にしないで勝ちに行けばいいと思うし。」
やなうぃ「はい。」
尾崎「自分の曲は作ったりしないの?」
やなうぃ「オリジナルはまだ作ってなくてないです。」
尾崎「そっか。でもその気持ちを、せっかく音楽やってるんだから曲に出来ると思うし、それで負けたらもっと悔しいと思うし、それがスゴイいいと思う。人の曲で負けるより自分の曲で負けた方が本当に悔しいって思うかもしれない。そしたらもっと勝ちに行こうとすると思うし。自分の曲で勝てなかった時の感想とかも聞きたいな。」
やなうぃ「はい。」
尾崎「でもうらやましいけどね。今の時期にそういう環境があって。負ける事すらできなかったから。」
やなうぃ「負ける事すら出来なかった?」
尾崎「うん。戦うって言う場所が高校の時にはなかったし、バンドも16歳の時はやってなかったから。だからうらやましい。戦う場所があって。そうだなー。勝って欲しいけど負けてしまう時は、もっと悔しい負けをして欲しいなって思います。」
やなうぃ「ありがとうございます。」
…それでは、やなうぃとの逆電を受けて、今日は黒板を書きます。
尾崎「高校の時は同級生が軽音部で練習してる時に、それを横目にそのまま帰って家で曲作ったりしてて『あいつら人の曲やってるからダサい』とか思ってたけど、自分が作ってる曲がちゃんと成り立ってるのかも不安だったし…。なつかしいですね、あの時代…。うん。では黒板を書きます。」
尾崎「すごい、大事な、過去最高黒板なんですよこれ。自分の中では。」
尾崎「初めての生放送教室でも書かせてもらった言葉なんですけど、書いた時に改めて『あっーそうだな』って思って。負けは大事ですね。勝ちにこした事はないけど、でも負けるって言う事もすごい価値のある事だなと思うんだよな。だからこれからも本当に頑張って1回でも多く勝てるように負けて行きたいと思います。」
…今日は勝ち負けという壮大なテーマに向かって行きました。
これからもこんな風に、みんなと一緒に考えて行きたいと思います。
そして来週!6月30日のクリープLOCKS!で、東京スカパラダイスオーケストラ先生の新曲!「 爆音ラヴソング 」を初オンエアします!
この踊り場にも来てくれた事のあるスカパラ先生!みんな来週は踊り場に必ず出席でお願いします!
それではまた来週。