山口一郎先生、1ヶ月ぶりの授業
サカナクション 2015.2.5 木曜日
山口「はい、授業を始めますから、席に着いて下さい。マンガを読んでいる生徒は、マンガを机の中にしまいなさい。Twitterを開いている生徒は、Twitterを閉じなさい。授業が始まりますよ。……今日は、久しぶりですから、先にちゃんと挨拶した方が良いですね。こんばんは、サカナクションの山口一郎です。ふふふ(笑)。およそ一ヶ月振りの授業ですので、みんな先生の事を忘れてしまったんじゃないかと、戦々恐々としておりましたが。僕がいない間は、副担任'sが授業をやっていてくれたわけで。先生はその間、Twitterで見たぞ……"もう、一郎先生帰って来なくても大丈夫です" みたいなツイートを何度か見たけどな。……そういうこと言うなよ(笑)。先生はね、1月に入ってからずっと、春の七草狩りのために山に籠っていたのですが、とりあえず、今日は途中下山(笑)。七つ目の草どころか、一つ目、二つ目、三つ目も見つからず……。もう、愕然と山の麓で仁王立ちして(笑)、帰ってきました。一旦。まさか、こんなにも春の七草と呼ばれる "言葉" を紡ぐのに時間がかかるとは先生も思っていませんでした。結構、先生の事を心配してくれた生徒もいたそうですね。」
■ 心配
一郎先生、早く声をきかせてください。悩まれてるのなら何処かで吐き出すのが大切だと思います。大好きです、来週こそは待ってます。お大事に。。
歩けない黒猫
女/20/大阪府
女/20/大阪府
「ふふふ(笑)。「お大事に」ってね、別に、先生は身体を壊していたわけではないですよ。毎日引きこもって言葉を書いていただけで、身体は大丈夫ですから。でも、心配してくれてありがとう。」
■ 春の七草
一郎先生が心配…と同時に、新作への期待が高まります(^O^)一郎先生頑張ってください、応援しています!
ニセドアラ
女/18/岐阜県
女/18/岐阜県
「なるほど。先生ね、今作っているのは、オリジナルのシングルとかアルバムの曲じゃないんですよ。まだお話しできないんですけど、あるものの、ある曲です(笑)。うまくまだ言えないのが心苦しいのですが、そういった部分での苦しみとか難しさを感じながらやっているので、みんなのこういう応援は本当に励みになりますね。頑張りますよ、先生。これからも。」
■ いつ(七草狩り)終わるかな♪
1月も末を迎えましたが、一郎先生七草狩りから帰ってきませんね… 歌詞という名の七草狩りは順調でしょうか(笑) 無事下山できる事を祈ってます!
Mr.環整
男/17/岩手県
男/17/岩手県
「下山どころか、登りきれていないっていうね……。」
「1ヶ月ぶりの授業となりますが、今回は、先生がこの1ヶ月間、どんな日々を過ごしていたかをお話ししていきたいと思います。今回取り組んでいる曲は、だいぶ前から、2014年の秋かな。もっと前かもしれないな。そのくらいからずっと取り組んでいる曲で、先生的には、ある意味、このタイミングでは勝負をかけているというか。自分にとって大事な曲にしようかなと思って、気合を入れて取り組んでいた曲でした。で、もちろん今もそのせいで苦労している部分もあるし、この曲が一体どういうところでどういう風にみなさんに聴かれるかっていうのは、もうちょっとしたら分かる事だと思うんですけど。あんまりこういう風に言うと期待が高まりすぎちゃってあれだけど、自分にとっては結構大きなタイミングだったので。上手く説明できないんですけど。なので、苦しんでなかなか書けないでいる、と。」
「1ヶ月ぶりの授業となりますけど、実はもう、だいぶ前から七草狩ってました(笑)。締め切りを何度も迎えつつ、関係者の方にもご迷惑をおかけしつつ。TwitterやInstagramとかも、あんまり投稿していないのは、歌詞に取り組んでいるのもあるけど、そういう関係者への配慮……だから本当にソーシャルネットワークというのは難しいなとも思う。本当はね、「今こんな事を考えていて、こういうことに取り組んでいます。」「それをやったけどダメだった。」とか、近況報告をしながらやりたいけど、実際に向き合っているからなかなかそれを伝えられないし、「出来た」「出来なかった」「苦しい」とかって言うと、みんな心配するでしょ。心配かけたくないっていうのも先生はあるので……。だから、先生はここで宣言しますね、久しぶりの授業として。」
「ちょっと、先生は、TwitterやInstagramをお休みします。」
「……この放送を持ちまして。なので、サカナLOCKS!がこれから始まりますっていうツイートとかも、この歌詞ができるまではお休みするので、みんな、何かで通知して。自分で、携帯のカレンダーとかに入れて。そうしたら、先生がツイートをしなくても大丈夫でしょ。その間、先生が何も報告しない事で、先生のことを忘れないで欲しいと思いますが。まあ、ラジオは今週含め、復活していきますので。お楽しみに。」
「ちょっと、これを機に、サカナクションの中でもいろいろと変わっていきたいと思っていて。まず、この曲を完成させない事には次の曲や次のタームには入っていけないと思うので。今年最初の授業で、2015年のサカナクションは……表裏一体から「表は表」「裏は裏」、「東京」「札幌」などのキーワードを発表したんですけど、それは変わっていないです。本当だったら、今頃先生は札幌に帰って原曲を作り始めていたかもしれない。そういう計画もあったんですよ。来週いろいろとまた話をするけど、サカナクション先生は草刈愛美の妊娠発表がありまして、秋まではライブ活動はしない。制作はするけど、ライブ活動はしませんっていうのを発表したところもあって、ライブ、CDの音源とかそれ以外で生徒諸君やサカナクションを好きな人たちにどんな物を届けていくかっていうのをいろいろ考えていたので、それを2015年は、秋までそれをやりつつ、アルバムなども作っていくんじゃないかなと思っていて。2015年の最初に言っていたキーワードは保ちつつ、進んでいきたいなと思っています。」
「そして、「普通にCDとしてアルバムを作って、ニューアルバムです、っていう風に出す事は、多分ないんじゃないかと思います」と話していたんですけど、それは本当にそうだと思う。それを話した頃よりも、もっと具体的にどんな事をするかっていうのは進んでいるけど、現実的にそれを行動するっていうのは、とにかくこの先生の七草狩りが終わらない事にはね……(笑)。全部ストップしちゃってるんですよ。だから、早く書き上げたい。いろんな事情があるんだけど、この曲が一体何に使われるのかっていうのが発表になって完成した時に、ちゃんと先生が今悩んでいる事、詳しい事は話していきたいと思います。」
「やっぱりね、2014年の最初……「グッドバイ/ユリイカ」そして、「さよならはエモーション/蓮の花」と書いてきたけど、2014年の最初くらいから、先生はもう空っぽだったんですよ。『sakanaction』ってアルバムを出した時点で、やりきってる。「ミュージック」を作った時点で、先生はある程度出したんだと思う。そこから、普通はね、みんなインプットするんですよ。例えば、新たな恋愛をしたりとか、海外に行ったりとか、関わる人が増えたりとか……。先生、自分を過信していたのもあって、まだやれるだろうと、ここで出し切ったなんて言ってられないと、紅白にも出たし、名前が広まったタイミングで、もっと、次にプッシュしていこうよとして進んできました。それは、僕だけではなく、メンバーも、スタッフもそういう意気込みで。たくさん良いお話もあった中で、やっちゃったんですよ。いろいろと作り始めちゃった。ないものの中から出すっていうことは、2014年までやってきたけど、多分ね……両A面のシングル、合わせて4曲を出した事で、今は本当に何も、一郎先生の中には無いんだと思う。砂漠の中に種を撒いても花は咲かないだろう、って感覚ですよ。」
「そして、先生は今、すごい恐怖と戦っている。プロ野球選手……ピッチャーが肩を壊したら、それで仕事がなくなるでしょ。先生も今、曲が書けないんですよ。つまり、先生の人生はここで終わるかもしれないっていう恐怖を背中に抱えつつも、それでも書かなきゃいけないんだと。そこで戦っている所ですね。なので、実は、余裕がないんですよ。なんかね、親とも電話したくないの(笑)。この感覚を説明するのは難しいんだけど。親って自分の身内じゃないですか。だから、いろいろと頼るというか、本当の家族だから、甘えられる対象だけど、今親と話すと、逃げちゃいそうな気がして、なんか話せないんですよね……。それくらい、先生は今、苦しんでいます。でも、先生は何もTwitterでつぶやかなくても、生徒たちが励ましのメッセージをくれたりしているんですよ。そういうのを見ると、本当に励まされるし、頑張ろうって気持ちになるのでね。もうちょっとだけ、みんな待っていてください。……これ、関係者各位にも(笑)。もう少しだけ、本当にあとちょっとで良いので、待っていていただけると嬉しいです。「どんだけ待たせるんじゃい!」って胸ぐらを掴まれて、肘で殴られても(笑)、先生はもう、本当に、謝るしかない。これを乗り越えれば、次のサカナクションが見えると思うし、このサカナLOCKS!でも新しい取り組みが出来ると思う。今年のお正月にも話したね!「時間割制にします!」って大きな声で叫んだけど、もう、2月だな(笑)。……しまったなー。まあ、いろんなところに迷惑をかけながらも、次に向けて頑張っていきたいと思っています。改めて、2015年のサカナクションをご期待ください……(苦笑)」
そろそろ今回の授業も終了の時間となりました。
「正直、先生は歌詞を書き上げるまではこの教室に戻って来ないつもりだったんですよ。だって、そうじゃないと話せる事がないなって思ったし。だけど、もうそうも言っていられないくらい伸びちゃいましたね(笑)。まあ、帰ってきましたが、生徒諸君がサカナLOCKS!にメッセージをたくさん送ってくれていたのを見たりして、先生はちょっと頑張って歌詞を書き上げて、ここで「出来ましたー!」って「やったぜー!!」って、本当はラジオでしゃべるときはマイクを触っちゃいけないんだけど、矢沢永吉先生ばりにマイクを掴んで、「やったぞー!」みたいな(笑)。音が割れちゃうくらいに言えるくらい頑張りますので、もうちょっと待っていてください。」