今夜も元気よく“炎の生活指導室"を訪れたとーやま校長。
剛先生の教え通り、大きな声で挨拶をして中に入って行ったんですが…

校長　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ「失礼します!!校長のとーやまです!!」

長渕「…なるほど…これは…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

校長「…あれ? あの…剛先生?」

長渕「…そうか…ふむふむ」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

校長「あの!!校長のとーやまです!!」

長渕「ちょっと校長!静かにしてくんない?今カキコミ読んでるんだからさ!!」

校長「あ、すいません!…でも前回はちゃんと挨拶をしろと…」

長渕「え?何か言った?」

校長「いえ!すいません!(おかしいなぁ…)」

長渕「まぁいいや。ところで校長。先週は『友達を亡くしたばかりでなかなか前を見ることができない』っていう16歳のRN紗(すず)ちゃんと話をさせてもらったんだけど、その話を聞いた他の生徒からこんな書き込みが来てるんだよ。」

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私も、大事な友達二人を亡くしました。大震災の時でした。まだ小学5年でした。
三ヶ月間行方不明でした。見つかった時、二人は一緒に居ました。
それから私は、自分の存在を否定しながら生きてきました。
長渕先生の話を聞いて、私は二人の分まで生きないといけないと思いました。
辛くても悲しくても、しっかり生きていきます。

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校長「RNいまあい も色んな事考えて生きてきてるんでしょうね…。」

長渕「そうだね。僕も震災の時は実際現地に行ったけど…ホントにすごい惨劇でしたね。今でも辛い気持ちを抱えながら過ごしてらっしゃる方が大勢いると思います。」

校長「まさにそうですね。僕も福島、宮城、岩手に行かせて頂いて、生徒に会ったり、被害を受けた町や海や山を見てきました。そこで思ったのは、『自分はラジオを通して声で伝えることしかできない』ってことだったんですけど、それでも書き込みをくれたRNいまあい のように『前向いて生きていく』って思ってもらえればホントに嬉しいです。」

長渕「うん。少しでも気持ちを軽くしてあげられたら嬉しいよね。」


ここで、先週直接話をしたRN紗(すず)から逆電後に書き込みが届いたので紹介します。

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紗です。自分の中にある重いものが少し軽くなりました。
本当にありがとうございました。

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長渕「本当に良かった…。紗!!頑張れよ!!!」

校長「この書き込みは嬉しいですね。紗!!ホントに頑張って行こうな!!!」

長渕LOCKS!ではこれからも、悩んでいる生徒の心を少しでも軽くできるように本気でぶつかっていくぞ!!みんなも遠慮せずに[ 長渕掲示板 ]にどんどん書き込んでくれ!待ってるぞ!!!

それでは今夜も授業を始めます!!
まずは点呼から!名前を呼ばれた生徒も呼ばれてない生徒も大きな声で返事をするように!!!

長渕「それでは点呼をとっていくぞー!!
【愛媛県 16歳 男の子 ラジオネーム ダイシン 】!
【宮城県 14歳 女の子 ラジオネーム レイ 】!
【新潟県 17歳 女の子 ラジオネーム mifa 】!
【東京都 15歳 女の子 ラジオネーム うなぎボン 】!
【石川県 17歳 男の子 ラジオネーム ターーーートル!! 】!」

長渕「全員出席!!それでは授業を始めます!!」

校長「はい!!まずは剛先生に生徒から質問が届いているので紹介します!」

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質問。
ワックスをかける場合リンスをしたらおかしいですか?
教えてください。

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校長「剛先生!ワックス…つまり『スタイリング剤をつける場合、リンスをするのはおかしいですか?』ということなんですけど…」

長渕「…え?」

校長「えーっと…多分ですけど、リンスをすると髪の毛が柔らかくなる…ワックスで髪を整えるために髪が柔らかいと……おい輪廻眼使い…何を言ってるんだ?(笑)」

長渕「要するに、順番が違うんだろ。 いいか? まずはシャンプーをする。次にリンスをする。そしてワックスをつける!これだけ!…悩ませんなよ!」

校長「確かに!!おい輪廻眼使い!お前は何を聞いてるんだ(笑)」



長渕「全く…めちゃくちゃ考えちゃったじゃないか!(笑)」

校長「(笑)ちなみに剛先生はリンスします?」

長渕「校長……僕はね…………まめにリンスします(笑)」

校長「え!?今でもですか!?」

長渕「もちろん!」

校長「デビュー当時は髪が長かったですよね?」

長渕「そーなんだよ。ラーメン食べる時なんかは間違えて髪の毛をすすっちゃう時もあったからね(笑)あの頃も今も変わらず僕はリンスをします!」

校長「そうだったんですね(笑)」

長渕「ちなみに校長は?」

校長「僕は……リンスしません。」

長渕「なに!?それはダメだよ!リンスしないと髪の…あの…オートクチュール…じゃなくて……」

校長「“キューティクル"ですか?(笑)」

長渕「そうそれ!!…あぁもう!難しい話させんじゃないよ!」

校長「(笑)」

なにやら話がだいぶ逸れている!!このままじゃ授業にならないので…
ここはひとつ“道場訓"を読み上げて気持ちを落ち着かせてください!!

長渕「ひとつ我々は!富士の大自然に劣らぬ純粋で無垢な魂であること!!」

校長「ひとつ我々は!富士の大自然に劣らぬ純粋で無垢な魂であること!!」

長渕「ひとつ我々は!心身ともに己という武器を限界まで錬磨すること!!」

校長「ひとつ我々は!心身ともに己という武器を限界まで錬磨すること!!」

長渕「ひとつ我々は!たとえ苦しく孤独でも炎を決して絶やさず何があっても諦めぬこと!!」

校長「ひとつ我々は!たとえ苦しく孤独でも炎を決して絶やさず何があっても諦めぬこと!!」

この“道場訓"とは、富士合宿に参加するための“条件"のようなもの!
これをしっかりと守れない生徒は富士合宿に参加することはできない!!
そしてこの道場訓が読み上げられた時には、必ず生徒諸君も復唱するように!!!



さぁ二人が落ち着いたところで改めて生徒からの書き込みを紹介していくぞ!

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はじめまして、花としろくまと申します。
一番最初に長渕locks を聞いた時、
長渕先生のひとつひとつの言葉が私の心の中に火をつけてくれました。
その火は心の中を熱く、激しく燃やしてくれるのですが、じんわりと優しく広がって行きました。
私がいままで生きてきた中で感じたことのない感覚でした。
私には悩みがたくさんあります。友達のこと、家族のこと。
人を心から、好きになれているのか、たまに不安になることがあります。
恋というものもよくわからないんです。
それって、やっぱり私が人を好きになれていないからなのでしょうか…
友達もいるのに、本当に好きになれているか、不安になってしまうのは、
私が我が儘だからでしょうか…
人を愛する、ということはなんなのか、教えてほしいです。
うまくまとめられなくてすいません。
長渕先生、お願いします!

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校長「RN花としろくま からこのような書き込みが届いてるんですが…剛先生いかがですか?」

長渕「なるほど。人間っていうのはさ、『人を好きになった瞬間から悩みが始まる』もんね。」

校長「ホントにそうですよね。」

長渕「『こんなに悩み苦しむなら、人を好きになるんじゃなかった』っていう歌を僕もたくさん書いてきました。」

校長「剛先生も今までたくさんの恋愛をされてきてるんですよね?」

長渕「してきましたねぇ。校長、『恋は盲目』って言葉があるでしょ?」

校長「はい。」

長渕「俺はまさにそれでさ。人を好きになると周りが何も見えなくなるんだよね。」

校長「それはその好きな人のことしか考えないってことですか?」

長渕「そう!寝ても覚めても、夢の中でもね。」

校長「そうなった時、剛先生はどうされるんですか?」

長渕「そうなった時は、それを伝えるために曲を書くんだよ。その好きな人のことを想ってね。」

校長「なるほど!剛先生の曲の中には恋に敗れた男の歌も多いですよね?」

長渕「そうだね。失恋もたくさんしてきました。今になって思うのは、『恋愛を通して女性に教えてもらったことがたくさんある』ということ。時に相手を傷つけてしまったり、自分が傷ついたり…だけど大事なことは『人を好きになったら迷わず一途にひた走る』こと!これだけだね。」

校長「うーん。深いですね。」

長渕「校長は恋をたくさんしてきた?」

校長「僕は…お付き合いしたのは35年間の人生で“2人"ですね。」

長渕「35年間で2人!?」

校長「はい。僕は学生時代“告白する"ってことが怖くて、結局想いを伝えられなかった相手もいますけど…」

長渕「その気持ち分かるなー。でも告白して、相手が首を“縦に振るのか"“横に振るのか"分からないってことがたまらなくワクワクしたりしなかった?」

校長「それはあります!」

長渕「でしょ?僕の中にもいまだにそのドキドキ感が残ってるんですよ。だからこそこんな話をしている時、スッ…と“あけみちゃん"の姿が…」

校長「でた!あけみちゃん!!」



ここで分からない生徒のために説明しよう!
『あけみちゃん』とは剛先生の初恋の相手で、剛先生はその子のことを想って初めて曲を書いた。それが『ポケットの中の百円玉』と言う曲だ!
詳しく知りたい生徒は10月18日の【長渕LOCKS!放送後記】をチェックしてくれ!!

長渕「そうそのあけみちゃんがさ、ノートブックカバーをデニムの生地で作ってくれてさ、裏側には『初心忘れるべからず』って書いてあるんだよ。俺は23歳の時に、それを持って全国120か所をギター一本で回ったんだ。それぐらい思った相手だったからさ、いまだに恋の話をするときに顔が浮かぶんだ。」

校長「すごい話ですね…こんな話って普段はされるんですか?」

長渕「いや、あんまりしないね(笑)」

こんな剛先生の淡い思い出を聞けるのも長渕LOCKS!だけ!!
さらに!10代の頃の恋バナはまだまだある!……ということですが、それはまたいずれ話してもらおう!!

長渕「10代の頃の剛少年はいつも女の子のことばかり考えてたからね(笑)」

校長「(笑)でも、このラジオを聞いてくれてる生徒のみんなもきっと同じですよね。」

長渕「きっとそうだよ。むしろそれが普通なんだよ。僕なんて寝ても覚めても女の子のことが頭の中に浮かんで、『コカンでGO!GO!GO!』でしたからね!」

校長「『コカンでGO!GO!GO!』(笑)しかもジェスチャー付きで(笑)」

長渕「(笑)でもこれが当たり前の青年の姿なんですよ!いわば『青年の主張』です!!僕はこういうのをひた隠しにするのが嫌いだったもんですから、『コカンでGO!GO!GO!』と『青年の主張』…この2本柱で10代を生きてきました!校長はどうですか!?」

校長「もちろん僕も同じなんですが…(笑)まぁでも!確かに好きな相手への原動力ではあると思います!!ただ、次の剛先生の新曲が『コカンでGO!GO!GO!』でないことを祈ります(笑)」

長渕「〜♪コーカンでGO!♪コーカンでGO!♪コーカンでGO!GO!GO―!♪」

校長「(拳を突き上げて)オイ!オイ!オイ!剛ー!!!!!!!(笑)」

お二人とも!!いい加減にしてください(笑)!!!
生徒諸君!SCHOOL OF LOCK!では『コカンでGO!GO!GO!』な状態になったことを「スカイツリーが点灯した」とか「スカイツリーがそびえ立った」というような言葉で表現している!ここ、テストに出るから覚えておくように!
では、気を取り直して書き込みを紹介します!!

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長渕剛先生、僕は「愛」というものがわかりません。
いままで幾つも恋をして女性を愛してきました。
どれもつま先から頭の先まで全部好きになって全力で愛し続けたのですが、
結局は相手に伝わらずフられて友達以下の気まずい関係になってしまい
傷ついてばかりです。
いままでの僕の愛し方やしてきたことが正しかったのかどうかもわかりません。
「愛」というものを教えてください。

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長渕「なるほど…10代じゃまだ“愛"っていうのは分からないだろうな…。校長この生徒に繋いでもらえますか?」

校長「はい。…もしもし!」

タロウ「もしもし!」

長渕「お?タロウオブゴッド!お前もしかして身長高いか?」

タロウ「はい。多分高い方だと思います。」

校長「何cmぐらいあるの?」

タロウ「182cmです!」

校長「デカイ!剛先生、なんで分かったんですか?」

長渕「そういう声してるからな!……ということは、タロウオブゴッドよ。コカンで?」

タロウ「GO!GO!GO!!」

長渕「(笑)」

生徒諸君!!もう一度言うが、SCHOOL OF LOCK!には「スカイツリー」という言葉があることを忘れずに!!!

校長「(笑)それで、タロウオブゴッドは“愛"が分からないって書いてくれてるんだけど…何かあったの?」

タロウ「実は、僕が中学や高校で恋をして、好きな子のために出来る限り尽くしてきたつもりなんですけど、告白が成功したことなくて…『自分の愛し方は間違ってるのかな』って思い始めてしまってます。」

長渕「なるほど…この“愛し方"っていうのは、気持ちの話?それとも実際に手を繋いだり、抱きしめたりってこと?」

タロウ「気持ちの話です。手を繋いだりしたことはないです。」

長渕「そっか。純粋な想いの話だな?」

タロウ「はい。」

長渕「俺もさ、ちょうどタロウオブゴッドと同じぐらいの年齢の時に恋をしたんだ。あけみちゃんって子でさ、その子の綺麗な手をいつ握ろうかってドキドキしたもんだよ。その子のためにたくさん歌を作って渡してさ。そしてある日の学校帰りに二人で海辺でデートして、そこで手を握ったんだよ。当時の俺は手汗びっしょりでさ、でもそんな思い出が今でも綺麗な思い出として残ってるよ。」

長渕「タロウオブゴッドは手を繋いだことないんだよな?」

タロウ「はい。ありません。」

長渕「オマエ!男なら手ぐらい繋げよ~!!男でそれだけの身長あるなら、好きな子の手を引っ張って行くぐらいしてもいいと思うぞ!」

タロウ「はい!…でも今では気まずい関係になってしまって…」

長渕「気まずい関係って?」

タロウ「振られてしまった相手と街中で会っても目を合わせづらくて…」

長渕「そうか。でもさお前は何も悪いことしてないんだからさ、『おう!元気か!』って言ってやれよ!お前みたいな純情な男って今じゃ少ないけどさ、お前みたいな奴にほど『相手を本気で愛した』って気持ちを大事にして堂々として欲しいんだよ。そうしたらコソコソする必要なんてないだろ?」

タロウ「はい!」

長渕「もしもそれで伝わらないようなら次のページをめくれよ。くよくよしたってしょうがないんだからさ。俺はお前に、たった一度しかない10代を後悔して欲しくないんだよ。だから本気で愛した相手には迷わず想いを伝えろよ!」

校長「うん。タロウオブゴッド?今、剛先生の話を聞いてどう思った?」

タロウ「なんだか吹っ切れました!!」

長渕「よし!あと最後にひとついいか?」

タロウ「お願いします!」

長渕「これは俺の経験なんだけどさ、“恋"っていうのはわがままなことが多いんだよ。『なんで自分のことを愛してくれないんだ!』っていう風にね。でも“愛"っていうのは『好きな相手のことをまず第一に考えること』なんだよ。つまり見返りを期待しちゃダメなんだ。“恋"と“愛"のチャンネルは全く別軸なんだよ。そこだけは覚えておいて欲しいな。」

長渕「お前は体も心も大きいんだから、全て“愛"で包んであげるような男になって欲しいな!」

タロウ「はい!ありがとうございます!」　

タロウオブゴッド!!君にもきっといつか“愛する"人が現れる。
そんな時はぜひ剛先生から受け取った言葉を思い出して欲しい。

そして『タロウオブゴッドの好きだった相手に想いが届くように』という願いを込めて、剛先生が贈った曲とは…

M　君のそばに… / 長渕剛　　　　　

長渕「タロウオブゴッド聞いてくれたかな?」

校長「きっと聞いてますよ。」

長渕「人を愛した瞬間から苦しみは始まるんだよね。でもその苦しみを乗り越えたときに初めて“愛"を乗り越えることができるんだよ。そしてその先に本当の“愛"があるんだと思う。でも苦しんで乗り越えていくのが10代だから。そんな10代の宝物を大事にして欲しいね。」

校長「僕も恋愛の壁にぶつかった時は、剛先生の言葉を思い出して乗り越えようと思います!」

生徒諸君もきっと“恋"に悩んでいると思う。
そんな時は少しだけ立ち止まって、相手の幸せを考えてみて欲しい!
きっとそこには豊かな“愛"が広がっているはずだ!!!

みんなからのメッセージは[ 長渕掲示板 ]と[ メール ]で待ってるぞ!!
そして剛先生の10代の頃の恋をもっと聞きたい生徒もどんどん書き込んでくれ!!もしかしたらさらに貴重な話が聞けるかも…!?

それではまた来週!!

今日の長渕語・録「恋とは、わがままになりやすいもの。愛とは、相手のことを第一に考えるもの。人を愛するなら見返りを期待してはいけない。」


M　友よ / 長渕剛
M　君のそばに… / 長渕剛