3月20日。
天気は雨。
卒業の哀しみをそのまま映し出したかのような濁った空の下、
SHIBUYA TSUTAYA O-nestには、“もう一つの卒業式”に集った、
天気とは裏腹な心持を抱いた少年少女の姿があった。
別れの寂しさと今後への不安が入り混じったような冷たい風が吹き荒ぶ屋外から会場に入ると、
開演前とは思えぬほどの熱気、熱気、熱気。
これから目撃する祝祭的瞬間を待ち焦がれる、
5000を超える応募の中から選ばれた125組250人の卒業生(とーやま校長曰く奇跡の人)達の
期待と興奮に包まれていた。
胸の高鳴りと共に熱くなる体温が、
今日という一日が人生において大切な記念日になるであろうという言い知れぬ予感を、
確固たるものにしてくれる。
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01/08 |
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