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卒業生のことば

私たちが原町高校に入学した3年前のあの日がついこないだのようです。
さまざまな中学校から集まった仲間たちと、ちゃんと打ち解けられるかな?
どちらかというと期待よりも不安の方が大きかったような気がします。思い返せば、合唱コンクールも、球技大会も、体育祭も、文化祭も、修学旅行も、ここにいる仲間たちと過ごしてきました。
おしゃべりをしてホームルームに怒られたことも。授業終了を告げるチャイムで目を覚ましたことも。友人とくだらないことで笑い合ったことも。放課後、部活動にあけくれたこともありました。思い出すときりがないくらい私たちはさまざまな時間を共有してきました。

正直、今でも思います。どうして震災なんかあったんだろうと。

原町高校に入学した時から3年間、あの校舎に通って、全員で卒業するんだと信じていたし、それを疑う必要もありませんでした。

去年の10月26日、原町高校が7ヶ月ぶりに母校で授業を再開しました。学校に行った初日は、母校に帰れた喜びでいっぱいでしたが、家に帰り、2年5組のクラス写真を見ると、“どうしてみんないないんだろう?” と。自然と、涙が溢れました。

みんなに会いたい、そうずっと思っていました。

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