戻る
「卒業」という言葉を改めて噛みしめる。
心の中に、どんどんどんどん3年間の思い出がよみがえってくる。


「なんでもない毎日が本当は記念日だったって今頃気づいたんだ。」


初めて隣の席の子に話しかけたこと。
ノートを写させてもらったこと。
お弁当のおかずを交換しあったこと。
グループに溶け込めなかったこと。
冬の朝練がきつかったこと。
好きな人の話をこっそり打ち明けたこと。
伝えたい思いが本当はあったこと。


小さな思い出が粉雪みたいにパラパラ心に降ってくる。
目を真っ赤にする女の子。ずっとステージから目をそらせない男の子。
そんなみんなを見守る先生たち。

戻る