<著作権者の代わりに>
● 前回説明した通り、音楽を利用するときには、事前に著作権者の許諾を得る必要があります。● しかし、利用したい人からの申請に全て対応したり、無断で利用している人を見つけ出して個別に手続きするよう案内していては、作家は創作活動に十分に時間を割くことができません。また、利用する人も権利者を一から探すのはとても大変です。
● JASRACは作詞家・作曲家などから著作権を預かり、音楽を利用したい人の手続きの窓口になっています。
● 手続きをすることなく音楽を利用している人に対してもコンタクトを取り、許諾を得た上で音楽を利用するよう案内しています。
<海外での利用にも対応!>
● 海外には、JASRACと同じように音楽の著作権を管理している団体が数多く存在しています。● JASRACは、世界中の93ヵ国122団体(※2016年4月現在)とお互いのレパートリーを管理し合う『相互管理契約』を結んでいます。そのため、海外で日本の音楽が使われた時にも、海外の著作権管理団体を通して使用料がJASRACに送金され、著作者に還元される仕組みになっています。
<創作活動のために>
● 音楽を使う人からは利用方法に沿った手続きを案内し、いただいた使用料は適正に著作者に分配しています。● このように、JASRACが“つくる人”と“使う人”の架け橋となることで、著作者は創作活動に集中することができ、利用する人も安心して音楽を楽しむことができます。