解説

コンサートや音楽配信など音楽利用の対価として支払われた著作権使用料は、どのようなサイクルで権利者に分配されるでしょう?

A:毎月
B:3カ月に一度
C:年に一度

正解は B:3カ月に一度 です。

コンサートや音楽配信などで音楽を利用する場合、作詞者、作曲者から著作権の管理を任されているJASRACなどにその使用料が支払われます。JASRACでは、音楽の利用者から利用楽曲の報告を受け、JASRACの管理楽曲を特定します。そのうえで、届け出られた権利関係に基づき、3カ月ごと(6月、9月、12月、3月)に権利者へ分配しています。例えばコンサートの使用料の場合、4月~6月の間に支払われた使用料は、9月に権利者へ分配し、次の7月~9月の間に支払われた使用料は、12月に権利者へ分配します。

2022年4月から2023年3月の1年間、約299万曲の権利者に合計で約1,256億円を分配しました。最も多くを占めたのが音楽配信の分野で、分配額は約415億円でした。これらの使用料が音楽クリエイターの生活と創作を支え、皆さんのもとへ新しい楽曲が届けられる大切な源になっています。

JASRACもJASRACのウェブサイトでは、昨年度の分配額が多かった作品を紹介していますので、どんな作品があるか、ぜひこちらからチェックしてみてください。