日本のコンサートでフランスの著作者がつくった曲を演奏するとき、まず誰(どこ)に連絡をすればよいでしょうか?

A:著作者本人
B:JASRAC
C:フランスの著作権管理団体


答えはB:「JASRAC」です。

JASRACは、フランスの著作権管理団体(SACEMといいます)とお互いの国の楽曲を管理し合う「相互管理契約」を結んでいます。この契約によって、SACEMが管理を任されている楽曲を日本で演奏する場合には、JASRACから許諾を得て使用料を支払えば、著作者本人やSACEMに直接連絡をしなくても、利用することができます。
同様に、フランスで日本の曲が利用された場合は、SACEMが手続きの窓口となります。SACEMが現地の利用者へ許諾し、使用料の支払いを受けた後、JASRACを通して日本の著作者に分配されます。

JASRACは、この契約を世界の96カ国4地域の団体と結んでいます。この国際ネットワークによって、多くの国で海外の楽曲を気軽に利用でき、著作者は自身の楽曲が海外で利用された際にも分配が受けられるというわけですね。
ただし、楽曲によっては、著作者と契約を結ぶ音楽出版社などが直接著作権を管理していることもあります。海外の楽曲を利用する際、わからないことがあれば、まずはJASRACに問い合わせてみてくださいね。

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