次のうち作詞家・作曲家の許可を得ずに音楽を使うことができるシーンとして正しいのはどれでしょうか?

A 友人と作ったバンドでライブハウスに出演し、人気アーティストの楽曲をカバーして演奏するとき
B お風呂でお気に入りの楽曲を大声で熱唱し、家の外にも聞こえるとき
C カラオケボックスで好きな楽曲をカラオケで歌うとき

正解は【 B 】:「お風呂でお気に入りの楽曲を大声で熱唱し、家の外にも聞こえるとき」です。

「著作権」は実際の使われ方、伝わり方によって「演奏権」「複製権」「公衆送信権」など複数の権利に分かれており、これを「支分権」と呼びます。作詞家、作曲家等の権利者は、それぞれの権利について、「使って良い」「使ってはいけない」等を決めることができます。
音楽を人前で聞かせるために演奏する場合や、音源を再生する場合に働く権利は、「演奏権」です。ライブハウスやカラオケボックスでの演奏にはこの権利が働きますが、家庭内で家族を相手に歌う場合やクラブ活動の練習で演奏する場合には権利は働かないので、自由に使うことができます。
なお、設問のライブハウスやカラオケボックスでJASRACが管理する楽曲を演奏したり歌唱したりする場合については、ライブハウスやカラオケボックスが許可を得て使用料を支払っているので、リスナーの皆さんが個々に許可を得る必要はありません。
演奏権はCDなどのように形が残らず、とても侵害されやすい権利です。楽曲を人前で演奏したり、歌ったりするときは意識してくださいね。