人生で初めて体験するミュージシャンのライブ…私はライブ前日の夜にこんなことを考えていた。「ライブの間は自分はどんなことを考えるのだろう。自分はライブを通して何を得られるのだろう。」私にとって未知の世界だったライブ。私は高橋優先生がステージに現れる前までずっとそんなことを考えていた。
ライブの冒頭で優先生はこんなことを言った。「このライブを通じて、人と人との繋がりについて感じてもらえたら嬉しい。」と。優先生が一曲一曲歌う度に私の頭にはたくさんの思い出が浮かぶ。「この曲はこんな時に聞いてたな…」辛かった時に背中を押された曲、嬉かった時に喜びを2倍にしてくれた曲。その中には私にとって大切な存在である人たちの顔があった。ずっと大事にしたい繋がりがあった。人と人との繋がりの温かさをより一層強く感じられるような空間が広がっていた。
優先生の「同じ空の下」の歌詞にこんな一節がある。「一人ぼっちでも孤独とは違うよ 同じ空を見てる」時に強く孤独を感じてしまう日は誰にだってある。でも私たちは遠くても近くても同じ空の下で生きている。それだけは変わることのない事実だ。いつでも一人じゃないことを忘れずにいたい。生でこの歌詞を聞いた時は心からそう思った。
2時間半のライブが終わった後、私は自分にとって大切な人たちに今すぐ会いたいという気持ちになった。たわいもない話でもいい、趣味の話でもいい。今度会ったら何を話そうか…次に会えるのはいつだろうか…何だか考えただけでワクワクした。
高橋優先生のライブはお客さんと優先生の繋がりが強く感じられる温かい空間だった。そして私に人と人が繋がることの意味や大切さを教えてくれた。いつだって私たちは一人じゃない。思い返せば大切な人たちの顔が頭に浮かぶだろう。だからこそ私たちは日々こうやって頑張れるのかもしれない。人と人が繋がることで得られる大きなものがそこにはあるのだから。