―5分後。
「ま、まあ、座ってお茶でも飲みなよ…」
「いえ! 自分のような者にお茶など… 死んでお詫び致します!」
「ちょ、お、大げさだから…」
「申し訳ございません! 申し訳ございません! 申し訳ございません!… (以下しばらく同文)」
―10分後。
「…ふー、落ち着いた?」
ひとまず、席に着いた松田部長。
「いやァ、この度は、本当に申し訳ありませんでしたぁ…」
叫びすぎて、少し声が枯れている。
「もういいよ、全然怒ってないし。
っていうか、そもそも、五明くんの書き込みのことも、怒ったりなんかしてないよ。」
「いやでも、皆さんに失礼なことを―」
「いや、そちらの職員の人が、勝手に電話を切っちゃったからさ。
そもそもは、あの電話、JASRACの職員が書き込みを見て、
ぜひ、何か協力したいと思って電話をしたんだよ。」
「 神! 」
「とは言え、ホントにいつもお世話になっておりまして…。
この機会にご挨拶できたのは、何かの縁かと…」
「そうだね!
じゃあ、今日は、せっかくココに来てくれたついでに、
著作権について学んで行ってよ!」
「は、はい!」
ひとまず、松田部長はホッと肩をなで下ろした。
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09/14 |
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