SixTONES 松村北斗さんへ楽曲提供した“ガラス花”などを教材にアイナ先生が作曲についての授業!『作曲表現の時間』
アイナ・ジ・エンド 2023.9.5 火曜日
聴取期限 2023年9月12日(火)PM 10:00 まで
アイナ「生徒ちゃん、こんばんはー! まずは、アイナ先生からお知らせがあります。」
アイナ「布袋寅泰さんの人気シリーズ『GUITARHYTHM』の第7弾アルバム『GUITARHYTHM VII』が9月13日にリリースされますが、なんとアイナ先生がそのアルバムにフィーチャリングで参加することになりました!!! いぇーい!!! 」
アイナ「あいあいあいあい! 『Andromeda』という曲です。布袋さんからオファー頂いた時は、ちょっとほんとにビックリしすぎちゃいましたね。1度BiSHとして同じイベントに出させていただいたことがあったり、少しご挨拶したことがあったんですけども、アイナ・ジ・エンドのこと知ってくださってるっていうのが本当に嬉しかったです。」
アイナ「『Andromeda(feat. アイナ・ジ・エンド)』はデジタルシングルとして、9月6日に配信されるので楽しみにしといてください! 」
アイナ「SCHOOL OF LOCK! 表現の講師 アイナ・ジ・エンドです! 」
アイナ先生こんばんは!
私は最近MIDIキーボードを買い、この夏休みのうちに曲を作りたいとおもっています。
そこでアイナ先生に質問なのですが、アイナ先生はメロディー、歌詞など何から曲を作り始めていますか?他にも、ポイントやアドバイスなどがあれば教えて欲しいです!
みりえ
兵庫県/21歳/女の子
兵庫県/21歳/女の子
アイナ「みりえちゃん、曲作りデビューおめでとう! あのね、アドバイスとかできるような作曲家じゃ私は全くないんですけど、ほんとまだまだなんでね。ちょっと今日はね、なんか伝えられることがあったら話そうと思います。」
アイナ「閃光ライオットに出てた10代のみんなも、オリジナル曲を作って参加しているんですよね。ほんと、これはすごいと思う。だって、私は実際上京したとき10代だったんだけど、オリジナル曲が作れなかったから、カバーでライブハウス VUENOSとか、clubasiaとかで、チケットノルマ買ってライブしてたの。オリジナル曲を作るのが当時の夢だった。」
アイナ「だから、オリジナル曲を10代で作ってるみんなはほんとにすごいと思う。 そんな中、みりえも作曲デビューするってことで、今日は同じ悩みを持ってる生徒ちゃんも聞いてくれたら嬉しいなって思います。そういうことで、今夜はこんな授業やっていこうかな……」
アイナ『作曲表現の時間―! 』
アイナ「これまで、ソロアルバムだったり、ありがたいことに曲を提供させてもらう機会があったりしてね。最近では、映画『キリエのうた』の曲も作らせてもらったりしてます。本当にありがたい作曲の勉強させてもらってますね。」
アイナ「私が作曲した最新の曲を題材に、作曲の授業をやっていこうと思います! 」
アイナ「私が初主演を務める映画、岩井俊二監督による最新作『キリエのうた』のアルバム『DEBUT』のリリースが決定しました! すごいね、ありがたいね。その中の6曲を作らせていただきました。もうね『DEBUT』、これね、ほんと楽しみで、早く聴いてほしいです。もう毎日ずっと聴いてるの! 」
アイナ「私がね、みりえちゃんになんか言えるとしたら、1番最初はお風呂で歌うこと。湯船溜めて38〜9ぐらいの温度がいいね。40度超えるとちょっと熱いからさ。そこで好きなメロディーを歌うんよ。『フフフフ〜フフ〜ン♪』みたいな。『フフフフフ〜ン♪』とかでいいから。それをボイスメモに録るじゃん? それが12分でも20分でもいいのよ。ずっと録り続けるの。」
アイナ「そしたらね、不思議なことにゾーンに入ってきてね、いいメロっていうのがね、どっかしらで生まれてるはずなんだよね。何回も何回も何日も何日もやってると掴んで来ますよ、これは。なんせお風呂は歌が1番上手く聞こえるんで、おすすめです。」
アイナ「もう1個だけ見つけた作曲方法があって…ギター! アイナの今使ってるDanelectroっていうギターは、なんとメルカリで、10万以内で買ったんですよ。すごく安くて買えたのね。だからまあ、生徒のみんなも、楽器持ってない子とかは、ほんとメルカリとかでもいいんで…チープな楽器ほど、愛着が湧いたりするじゃない? だから、それ買ってかき鳴らしてみたらどうかな?? 」
アイナ「好きな音を見つける作業、これが1番感性も極まって楽しいよ! 好きな音を見つけて、これもボイスメモにずっと録音するのよ。これも20分でも30分でもいいよ。だるいんだけどね、聞き返すの。ちゃんと聞き返すのよ。そしたら、手癖とか自分が好きな音っていうのが見えてくるんだよね。」
アイナ「その音を並べて、BPMって、テンポ。『ワンツーワンツー』これが速いと『ワンツーワンツーワンツー』これがBPMっていう速さ。これを揃えて、その中でもう1回ギターを弾き直す。コードの名前とか一切覚えてないから、作曲家の人からしたら意味分かんない曲ができんのよ。でも、これが楽しい! 世界で1つしかないコード進行が生まれたりするんだよね、ほんとに。」
アイナ「コードの名前も、プロの人が聞いても『いや、分からない』『こんな聞いたことない』って言ったりすんの。それは楽しいよ! もちろん、ちゃんと勉強してコードを並べて曲を作るっていうのもありだけど、もしコードを覚えるのが手こずったりする場合は、こういうやり方も1つ。アイナ・ジ・エンド流ですけど、ありです!! 」
アイナ「そんな感じで作った、『キリエのうた』のアルバム『DEBUT』のリリースは、10月18日です。このアルバムデビューは、『キリエのうた』の主人公で路上ミュージシャン役の私が、役名の『Kyrie』名義で発売するアルバムになります。」
アイナ「『キリエのうた』はね、こんな心のドアあったんだ! って思う。そういう引き出しを開けてくれた小林武史さんと作ってます。何曲か岩井俊二さんが歌詞を書いてくれたりして、これがほんとにいいんですよね。岩井さんの言葉の羅列は、本当に美しいです。」
アイナ「なのに、しっかり鮮血が流れたような、生ぬるい生暖かい血の匂いもしてくるというか。なんかね、例えようがない良さ。で、小林武史さんの儚さの中の勇ましさ。」
アイナ「ほんとに、この2人と一緒に曲を作れたりする経験は、今後の人生で2度とないような気がしてます! 本当に貴重な経験なんで、『キリエのうた』の映画とアルバム、どっちも楽しみにしててほしいです! 」
アイナ「続いては、『ガラス花』という曲です。先月8月30日にリリースされた、SixTONESさんのシングル『CREAK』に収録されております。」
アイナ「この曲は、SixTONESの松村北斗さんのソロ曲です。ありがたいことにお話をいただけて、提供させていただきました! 少し前に、この曲の作詞の方についてお話をしたんやけども、今日は作曲についてですね。」
アイナ「私、初めての男性に対しての作曲だったので、キーの確認っていうのが、ちょっと難しかったですかね。私の自分で作るキーだと『こっからこんぐらいで行けるかなー? 』とか、感性で作っちゃうことが多いんですけど、松村さんのキーってどこなんだろうな? と思って、いろんな映像とか歌ってらっしゃる音源とかを手当たり次第聴きました。」
アイナ「そしたらびっくりしたんですけど、松村さんは本当に音域の幅が広いですね! 驚きでした。低音のブワ―――ンって鳴り響くみたいな声も出せますし、高音のとこも、スパ――ンって綺麗に出せるっていうか、それがなったりせず出せるっていうか。もうこの音の幅、ほんとにすごいなって。鍵盤で弾くとかなり広いんだよね。」
アイナ「で、私これを見て、『松村さん、低音も高音もやってほしいな』と思って。そういう風にメロディーを作るときも、どっちも入ってくるようなメロディーを今回は意識しましたね。だから割と、自分の中だと初めての作り方だったかな? キーから拾って曲を作るっていうのは。」
アイナ「でね、河野圭さんがアレンジャーとして入ってくださったんです。ありがとうございます! イエーイ! 」
アイナ「河野圭さんは、アイナ・ジ・エンドの『ペチカの夜』って楽曲とか、『ワタシハココ二イマス』っていう曲をアレンジしてくださった方です。自分のソロのBiSHが終わってから…もうソロじゃないのか(笑)」
アイナ「アイナ・ジ・エンドのバンドの、バンマスでもあるのよ。だからね、ほんと心許してて、たまに叱咤激励だったりね、育ててもらったり。そういう関係の大先輩なんですけども、その方に入っていただいたら、も〜〜〜うね! 楽曲に花が咲きました!! 」
アイナ「私が作った段階だと、ガラス花…花になりきれないガラスみたいなね、ちょっと、ちょっとつついたら壊れちゃうような曲だったんだけど、河野さんが入ったことで花が咲いて、“ガラス花”になったなって思いました。」
アイナ「1人だけで作曲すると、自分の世界観で曲を埋め尽くせるけど、アレンジャーの方が入ってくれると曲の幅が広がって。本当にね、音楽は1人ぼっちじゃできないなって思うんですよ。」
アイナ「だからみりえちゃんも、1人で曲作ってて行き詰まったら、例えばお友達に聴いてみてもらって感想をもらうとかさ、 周りにピアノが弾けるお友達がいたりするとさ、『ねえ、ここにさ、ちょっと可愛らしいコード足してくれないかな? 』とか投げてみたりさ。そうやって曲を作ってみると、また少し楽しかったりするかもね! 」
アイナ「せっかくなんで、松村さんの『ガラス花』の曲で私のぶち上がりポイントを紹介しよっかな! 2番のBメロの『ちっぽけだ』って言ってる松村さんの歌い回しが、めちゃめちゃ鳥肌立ちますね。」
アイナ「あとは、2サビの後の高音。こういう声出してる松村北斗さん、あんまり印象なかったんで、ほんとに心の奥底にガン!! って響いてきて。柔らかいナイフで心臓を突き刺されてる感じなのよ。儚い! 切ない! 苦しい! とかなるんだけど柔らかいから、プシャ! って血は出ないっていうか。なんか、暖かくなるんですよね。松村さんの歌は、ほんと不思議です。そういう歌い回しをいっぱい、一緒に聴いてみてほしいです! 」
M. ガラス花 / Hokuto Matsumura(SixTONES)
アイナ「松村北斗さんで『ガラス花』、聴き入っちゃってました。今回コーラス入れさせていただいたんですけども…ほんとおこがましいです、申し訳ないです。でも 、高音のコーラスがどうしても欲しかったり、あと、河野さんとかも話し合って入れさせていただきました。ちょっとお邪魔します、すいません。でも、いい曲になったと思うんで、いっぱい聴いてほしいです! 」
アイナ「そろそろアイナLOCKS! のお時間です! 今日は、『作曲の授業』っていうのを色々喋らせてもらいました。2023年のアイナ・ジ・エンドが言う作曲論はこれなんですけども、私はほんと変わりゆく人間でありますので、こういう掲示板書き込み、嬉しい。いっぱい書き込んでほしいし、都度アイナも話していきたいです! 」
アイナ「以上! SCHOOL OF LOCK! 表現の講師 アイナ・ジ・エンドでした!生徒ちゃん、またね〜! 」
★アイナ先生が役名の『Kyrie』名義で発売する、映画『キリエのうた』のアルバム『DEBUT』は、10月18日発売! 職員も聴くのが楽しみです♪
★表現にまつわるお悩みをアイナ先生に直接相談する「表現の時間」、生徒とアイナ先生のオススメの本で本棚をつくる「生徒と私の本棚」、自分の得意なことや誰にも負けない経験を履歴書に表現する「私の履歴書」…各授業に参加したい生徒は [ アイナ掲示板 ] または [ メール ] からエントリーをお待ちしています!
聴取期限 2023年9月12日(火)PM 10:00 まで