音を学ぶ "音学" の授業、サカナLOCKS!。
今回は、山口一郎先生が生徒の質問にタブーなしで答えていく授業『一問一郎』です。音楽のこと、音楽以外の事、なんでもOK、皆さんも一郎先生に聞いてみたいことを、こちらの [ 宿題を送る ] から提出してください。


山口「はい、授業始めますから席にについてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いてる人は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。今夜は、生徒から届いた質問にNGなしで答える、『一問一郎』をお届けしたいと思います。音楽のこと、音楽以外のことを何でもOK！引いた質問にはタブーなしで答えます。恒例のコーナーでございますね。早速やっていこうと思うんですけども、今日は1から6まで質問があるということなので、ひとつずつ答えていこうかと思います。じゃあ6から答えていこうかな。」




「そんなの、俺が分かるわけねーだろ(笑)。でも、どうなんだろう……アイドルによるだろうけど、やっぱアイドルって会えるっていうことがすごい大事だと思うんですよ。サイン会とか握手会とかあるわけでしょ。まず覚えてもらうってことはできるかもしんないよね。そこから何でもスタートするから、まず覚えてもらう存在になるっていうところから、親密になっていくっていう手法が一番早いんじゃないかなと思うけどな。むしろそれ以外ないんじゃない？出会っていく方法が……あるのかな？アイドルと付き合う方法って。それかもう、自分がもうめちゃくちゃ有名人になるかだよね。IT社長とかになれば、可能性高まるんじゃない？(笑) 分かんないけど。IT社長説あるじゃん、何かと。IT社長といえばなんか有名人と結婚できるみたいな、そういう風潮なんかあるからさ。なんかそういう自分が頑張ってみるっていう目線も、ひょっとしたらすごい大事かもしれないですね。」

「次いってみよう。」




「CDの原材料費の高騰のため、ほんのちょっとだけ上がるかもしれない状況にあるらしいっすね、今。3000円から、3100〜3200円とかになんのかな。なので、CD代はちょっと上がる可能性はある状況らしい。配信ダウンロードは多分変わらないだろうなと思いますね。ライブチケット代に関しては上がる可能性はちょっとあるかなと思うね。あとグッズに関しては、これも上がる可能性はありますな。やっぱ物に関わるものとライブの演出に関わるものの費用が高騰するとその分上がる可能性はある。ライブチケットはもうコロナ以降でちょっと上がっちゃったからね。それをどのタイミングで戻すかみたいなところも模索してるんじゃないかなと思いますけどね。グッズに関しては、なんかちょっと値上がりする気がする。特に衣類とかね。上がるんじゃないかなって気はするけど……どうなんだろうなって感じですね。物が値上がりして大変ですよね。特に奥さまとか大変なんじゃないですか？家計の切り盛り切りで大変だと思いますよ。頑張りましょう、お互いに。」




「丸くなったなって思ったのは……何だろうな。「新宝島」のときじゃないかな。やっぱあのときに、すごい一気に抜けたって感じがしましたもんね。自分の中でもね。曲もそういう感じだったけど。何かと自分を比較するっていうのをやめたときでしたよね。そうなることで……なんか丸くって言い方はちょっと違うかもしれないけど、"自分は自分でいい"みたいな気持ちに真っ向からちゃんと向き合えるようになったなっていうか。丸くなったっていうか、逆に硬くなったのかな。頑固になった分、人の頑固を争わなくなったというか。人を変えようとしなくなったんじゃないかな。人が変わるっていうことは本当に難しいことだなっていうのが分かるようになったっていう感じですかね。ちょっとうまく言えてるかどうか分かんないけど。」

「でも、年をとるとみんなそうなるからね。僕の友達の加藤浩次さんも……大先輩ですけど、当時に比べてやっぱり丸くなったってみんなに言われてますもんね。年をとるとやっぱそうなっていくんだろうなって。そう言われがちなんじゃないかなと思いますけど。」




「ふふふ(笑)。モッチね。サカナクションのギタリスト 岩寺基晴はね、絶賛元気ですよ。元気中の元気なんでね、大丈夫です。ご心配なく。こないだ久々にインスタアップしたんじゃないかな。元気なのでね、みんな安心してください。」




「これはね……理由はもう、ひとつしかありません。ミュージックビデオを見たときの感想を自分の中だけで持ってほしいからっていうことですね。コメント欄があると、自分が見た後にみんなどう思ってるのかってコメントを見るじゃないですか。そうすることで自分がどう感じたかっていうことを考える前に人がどう感じたかっていう意見が自分に入ってきちゃって、純粋にその作品を観てもらえないから。そういうところからきてますね。」

「なんかやっぱ見ちゃいません？自分がいいと思ってもみんながどう思ってるかって気になっちゃって、その意見を見る……それはなんか僕はあんまり好きじゃないというか。作品を作ったディレクターの気持ちも考えるとね。作品として捉えてもらえるようにコメント欄を開放していません。引っ張られちゃうじゃん、人の意見って、自分の感想が。ぱっと見たときの自分の感想よりも、的確なことを言っている人のコメントに自分の意見が置き換わっていくというか。自分が面白いと思ったけど、みんな面白くないと思ったり。その逆もね。コメント欄の多数を占めている部分にどこかしら引っ張られちゃったりすると思うんですよね。それがないようにするために、サカナクションはミュージックビデオのコメント欄を開放していません。」

「「ショック！」という曲だけ開放してるんですけど、それは、あの曲はワイドショーとか批評をテーマにした曲なので、敢えて批評をしてもらうっていう部分でコメント欄を開放しているんですね。そこにも理由は実はちゃんとあります。」

「最後の質問をいってみましょう。」


　

「えーっとね……東京に初めて住んだ部屋は9万8000円で、確か。事務所から3万円の家賃補助があったな(笑)。だから、6万8000円で1LDKに住んでましたね。1LDK住んだ理由が、みんなそこに集まって制作するっていうことで1LDKにして、毎日うちにメンバー集まって楽曲作って『シンシロ』ってアルバムを作りましたね。その当時の収入は……年収いくらぐらいかな？うーん……300万ぐらいじゃない？いや、300万もいってないな、多分。いや、いってるか？30歳の時、年収300万ぐらいで、9万8000円・家賃3万円補助付きで、6万8000円で住んでましたね。神奈川の登戸っていうところで、小田急線上の。下北沢までで1本で行けるところの駅に住んでました。面白かったですけどね、あの頃。」


今回の授業もそろそろ終了の時間になりました。

「一問一郎も……なんかあれだね。百問一郎みたいに…矢継ぎ早に答えていくことでなんていうか、ポロっと出ちゃう本音みたいなのあるじゃないですか。だから、たくさん答えてくっていうのも結構いいかもしんないなって今日やってみて思いましたね。5〜6人に立て続けに質問され続けるみたいな(笑)。聖徳太子みたいに答えていく……そういうのも結構面白そうかなと思ったりもしました。」

「そういえば我が校の職員、ヘルツ先生よる授業 "サカナLOCKS!の作り方" の動画がSCHOOL OF LOCK!のYouTubeチャンネルにアップされましたね。ヘルツ先生はこのサカナLOCKS!も担当しております。『SCHOOL OF LOCK! CREATION ACADEMY in 東洋学園大学』。これは非常に勉強になるというか、こういう業界に興味がある人とかは、これ見てもらうとね、非常に面白いんじゃないかなと思います。いまラジオに興味があって働いてみたいと思ってる人は、本当に参考になるんじゃないかなと思いますので、生徒の皆さんもね、ぜひこれ見てもらえたらと思います。こういうのいいですよね、本当にどんどんやっていくべきじゃないかなと僕個人的にも思ってますし、ミュージシャンとしても協力できることがあれば、今後も協力していきたいなと思っております。」



■【 サカナLOCKS! の作り方 〜前編〜 】ラジオディレクターによるラジオの授業！［SCHOOL OF LOCK! Creation Academy #1］