「マイナビ 閃光ライオット2023 応募音源を一郎先生がチェック!」
サカナクション 2023.4.21 金曜日
聴取期限 2023年4月28日(金)PM 10:00まで
音を学ぶ"音学"の授業、サカナLOCKS!。
今年、9年ぶりの開催となる、10代だけが参加できる音楽の甲子園「マイナビ 閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!」。現在のシーンで活躍するミュージシャンも数多く出演してきたこの夏フェスが今年復活しています。今回は、こちら宛に届いたエントリー応募音源を、山口一郎先生がチェック!ミュージシャン目線でチェック、今後のLIVE審査へのアドバイスをしていきます!!(※ちなみに一郎先生は、閃光の審査員ではありません) 噂ではエントリー作品、めちゃくちゃレベルが高いとか……!?
#スクールオブロック が贈る音楽の甲子園🎸
— SCHOOL OF LOCK! (@sol_info) February 6, 2023
10代アーティスト限定の音楽フェス🎉#閃光ライオット 開催決定✨
詳細はこれから発表していくぞ‼️https://t.co/zz7onlovoJ
■『マイナビ 閃光ライオット2023 Produced by SCHOOL OF LOCK!』特設ページは[→コチラ!]
山口「今夜は『マイナビ 閃光ライオット2023 Produced by SCHOOL OF LOCK!』宛に届いた音源を、私、山口一郎先生がチェックしていきたいと思います。10代限定の音楽フェス、マイナビ 閃光ライオット。今年、閃光ライオットという名前としては9年ぶりに開催されます。このサカナLOCKS!でも、かつて閃光ライオットや未確認フェスティバルにエントリーした生徒の相談に何度も乗ってきました。音源はいいけど、それをライブアクトでどう表現するのか……そういった悩みを持っていた出場者が結構多かったような気がします。」
「今年のマイナビ 閃光ライオットですが、今週月曜日に応募音源が締め切られたそうです。さて、どんな音源が届いているんでしょうか?私は審査員でもなんでもありません。ですが、いうてもSCHOOL OF LOCK!の最古参ですからね。もう12年やってますから。やり始めた当初に生まれた子は、もう小学6年生ですから!発言権も多分……あるのかな?どうなんだろう(笑)。多分ないけども。ないけども、ミュージシャンとしてのアドバイスであったり、意見は言えるかなと思いますので生徒が届いた音源をチェックしていきたいと思います。」
「もちろん音源というのもありつつ、選考は最終的にステージでライブパフォーマンスがありますから。誰よりも早く、これをライブでパフォーマンスするならという目線でチェックしていきたいなと思います。」
「それではいってみましょう。まずは、先日生放送教室の閃光(先行)オンエアの授業でもオンエアされておりましたが……宮城県20歳 Sitissy Luvit。「Attack on u feat.陽 (Prod by Eae Jay)」を聴いてみましょう。」
♪ Attack on u feat.陽 (Prod by Eae Jay) / Sitissy Luvit
「なるほどね。これは。HIP HOPって見抜かれやすいところがあるけど、本格派な感じがしていいね。構成もいいし、メロディーもあって、ちゃんと飽きさせないようにできてるし。なんかもう出来上がっちゃってんじゃないの。このまんまやっていってもいいぐらいの。アマチュア感が非常に薄いよね。ライブもやってるから多分盛り上げられるんじゃないかな。どっちのラップもいいしね。リリックもいいし。雰囲気もあるしね。」
「この間の生放送教室にゲストで来ていたいしわたり淳治先生も、"閃光ライオットが9年ぶりの開催ということで、 9年前だったらこういうグループはいなかったのでは" ……みたいなこと言ってましたね。確かにそういう感じするね。これレベル高いんじゃない?今年。ちょっとコロナ禍で閃光ライオットがなかった間にみんなレベル上がってきてる……そんな感じすごいするね。好きなものを探求していって、それをちゃんと自分の中に吸収していくっていう期間になってたのかもしれないね。いやー、レベル高いわ。なんか僕からアドバイスすることは特にないかな(笑)。もう出来上がってると思う。」
「次いってみましょう。続いても閃光(先行)オンエアのときに電話で出ていた19歳。Kijinの「balloon」という曲を聴いてみたいと思います。」
♪ balloon / Kijin
「おー、なるほど。結構チルな感じのね。先生すごいこういう音楽好きだから、いいなって思うけどね。でもね……ライブをどう観せるかだよね。PCで来るのかな?1人で来るんだったら、結構演出とか大変だよね。バンドだとこういう曲すごいかっこいいんだけどね。あとは、楽曲的なことを言うと、全体的なグルーヴみたいなものが一貫してるけど、どこにそのグループの中心を置くかみたいなのが、定まってない感じはちょっとあるよね。でも楽曲としてはすごい優秀だし、世界観を表現するっていう上ではもう全然レベルとしては高いとこにあるんじゃないかな。今僕が言おうとしてることって結構レベルが高いことだから。何曲も作っていったり、いろんな人とセッションしたりとかするとわかってくることだからね。今19歳でしょ?大丈夫だよ。すごい良いじゃないのよ。いろんな音楽を掘ってそうだなって感じはするね。」
「あとはライブパフォーマンスだね。Kijinはこの前(生放送教室で)電話に出たときに下北で活動してると言っていたから、他のバンド仲間とかにドラムとか手伝ってもらったりするのもありじゃないかなと思うけどね。ちょっと相談してみるのもあるじゃない?バンドでやるとすごい面白くなりそう。ただ、世界観を表現する上でディレクションがすごい必要になるけどね。バンドで来るべきかなと思うけどな。せめてドラムだけでも。生々しさが欲しくなるよね。照明とかいろいろ自分で言えたりするんだったらいいけど……どうでしょうね。ライブ次第かな。音源は抜群だね。」
「ここからは始めて応援していく閃光ライオットの応募作品です。17歳、千葉県 かしむさんの「Superhero」という曲。」
♪ Superhero / かしむ
「ほー……音楽が好きな高校三年生。自作の曲を歌って動画をYouTubeに投稿して活動していると……この子はね、多分早いよ。本気でプロを目指すんだったらめっちゃ早いと思う。すぐ売れると思う。ふふ(笑)。天性のものがあるね、歌にはね。リズム感もそうだし、言葉の選び方もそうだし、メロディーの好きなラインも先天的なものがある感じがする。曲のクオリティに関しては、もうちょっとやんなきゃいけないなと思うけど。歌に関しては抜群だね。グルーヴ感も含め、抜け出してるんじゃないかな。ライブだよね……あとはね。ライブとなるとね……どういうパフォーマンスになるか楽しみだな。ライブ次第ではいいとこ行くんじゃないかなと思うけどね。」
「でも、ライブパフォーマンスを10代の子にやってもらうっていうところで……ライブって、やっぱりライブ演出だったり……ライブを何度もやっていく上で、強くなっていく、強度を増していくものだから。そこだけで評価するのって結構やる側としてはきついんじゃないかなと思うけどね。オンラインライブとかだったらセンス感じられるんだけどな。自分たちでオンラインライブをやる……みたいなことで評価してくんだったらすごい分かるけど……どうなんでしょう。昨今のミュージシャンからするとそういう意見が出てくるんじゃないかなと思うけどね。」
「ラスト、こちらも初めてオンエアする閃光ライオット応募作品です。北海道 18歳 DMPCで「Night Step」という曲です。」
♪ Night Step / DMPC
「なるほど。大学一年生。札幌中心にライブハウスやフェスに出演してると。へー……レベル高いねみんな、今年は。レコーディングも自分たちやってるってことで、これからいろいろ勉強していくんだろうけど。音源よりライブの方が良さそうなバンドだね。バンドはやっぱりライブ強いよね。こういう側面を考えるとね。宅レコの人たちは結構厳しいなと思うけど……どうなんだろうね。今年の閃光ライオットはどうなるんでしょうね。」
「もう、想像していたレベルの3つ4つくらい上にいたね、みんな。そんな感じがする。今日聴いた中で一番レベル高いなと思ったのは、一番最初のStissy Luvitかな。もう出来上がってるって感じしたね。Kijinもいいけどね。スッゲーいいなと思うけど。かしむはもう、歌は抜群だね。リズム感、個性……17歳でここにいるっていうのは、ちょっとずば抜けてんじゃないかなと思う。DMPCに関しても、ルーツとして音楽のベースはすごい良いなと思う。自分でレコーディングしたりしてるってことで成長もされていくんじゃないかな思うしね。……さあ、今年の閃光ライオットは一体どんな感じになるんでしょうか?」
そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。
「今夜は、マイナビ 閃光ライオットの応募音源をチェックしてきましたが……いやー、非常にレベルが高い。面白い人たちがたくさんいるね。もうアドバイスする目線がプロ目線になってくるもんね(笑)。アマチュアのコンテストとは思えないレベルの高さになってきてんじゃないですか。どんどん成長してますな。2次審査の結果を楽しみに。」
■『マイナビ 閃光ライオット2023 Produced by SCHOOL OF LOCK!』特設ページは[→コチラ!]
聴取期限 2023年4月28日(金)PM 10:00 まで