『集まれ!サカナキッズ』特別版 (ふみや11歳) 〜 その2〜

サカナクション 2014.11.27 木曜日


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山口「はい、授業を始めますから席に着いて下さい。マンガを読んでいる生徒は机の中にしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒は……みんな、Instagram、知ってるか?話を脱線するが、Instagramと連動して、サカナクションはアー写を展開しているんですけど、これ……あんまり広まっていないぞ(笑)。みんな、Instagram知らないのかなと思って。Instagramっていうのはだな……、ここで話をすると長くなるから、みんな、wikiる(wikipediaで調べる)ように(笑)。」

サカナクション公式Instagramアカウント⇒ [@sakanaction_jp]

さて[SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS! presents サカナクションと合唱ライオット supported by カンロボイスケアのど飴]宛に、生徒から音源が届きましたので紹介します。



サカナクションと合唱ライオット、一緒に歌ってくれる友人がいなかったので、一人でGarageBandというアプリを使って歌ってみました。一人で合唱というのは初めてで難しかったし、正直自信が無いのですが、頑張って一生懸命歌ったので聴いてください。アドバイスもお願いします!
ゆーきまる
女/14/神奈川県




「淋しいなー。でも良いぞ!GarageBandというのは、Macのパソコンに最初から入っている音楽作成ソフトですね。これ、簡単に使えるし、みんな使って遊んだ方が良いぞ。それを使ってゆーきまるは合唱を作ってくれたみたいですね。聴いてみましょう。」

M ユリイカ / ゆーきまるのひとり合唱

「わー、ははは(笑)。なんか、YMOを感じる!なんか、すごい、なんかテクノを感じた(笑)。いいねー。でも、これで良いんですよ、合唱ライオット。つまり、何十人も集めてせーのでドンと歌ったりしなくても、一人でも歌を楽しんで、合唱を作れるっていうのが一番大事な事。一緒に歌って楽しもう!っていうのが合唱ライオットのテーマだから、これはもうバッチリですよ、ゆーきまる。アドバイスもお願いしますということなので、ちょっと言うとするならば、Garage Bandというソフトを使った事がある人は分かるかと思いますが、これは1トラックずつ歌って重ねたと思うんですよ。クリックを聞きながら歌ってね。LチャンネルとRチャンネルの "パン" っていうのがあるんですよ。パンで1トラックずつ、ちょっと左、ちょっと右って、少し音の位置をワイドにしてあげるともう少しゴージャスに聴こえるかもね。今は全部センターで、声の位置を真ん中にしているから、いっぱい重ねてもあまり重なった感じがしないというか……それがなんかテクノっぽくなっているというか(笑)。なんか、80's感を感じるのはそれなんだと思うんだけど。」

「GarageBandっていうソフトはね、ドラム音源とか、いろんなループ音源がたくさん入っていて、コードを決めてどんどん合わせていける面白いソフトなので、Macを持っている生徒は、ゆーきまるの真似をしてみんな使って遊ぶと面白いぞ!……僕、あれですからね。政治家になったら、小学校の音楽の授業にGarageBandを導入するってくらいの気持ちでいますからね。ははは(笑)。ありがとう、ゆーきまる。これは素晴らしい音源でした。それでは黒板書きます。」


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「ははは(笑)。これ、藤井フミヤさんのことじゃないぞ(笑)。今回は、先週に引き続き、サカナクションが大好きだというサカナキッズ、岐阜県のふみや君と電話をしている続きを聴いてもらいたいと思います。」

前回のおさらいをすると、以前、『集まれ!サカナキッズ』の授業に登場してくれた、岐阜県の10歳 ふみや君が、ピアノでサカナクションの「ミュージック」を練習しているということで、ぜひその演奏を録音して送ってと話したところ、音源が届きました。先週はその音源を聴いたり、よく聴いている音楽の話を聞いたところ、現在11歳のふみや君が最近、聴いているのがAkufenだったのです。話が盛上がったので、今週も引き続き、そのもようをお届けします。

「だって、ふみやが11才なのにAkufen聴いてるんだよ?……まずね、生徒諸君、Akufenを知っている人がどれくらい居るのか分からない。 Akufenっていうのは、オランダのレーベルからリリースしているカナダ人のテクノミュージシャンですよ。すごい大御所なんだけど、日本では本当にマイノリティ(笑)。周りが『妖怪ウォッチ』の曲を聴いている中、サカナクションとAkufenを聴いているふみや。そのふみや君との会話を聴いてください。」


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山口「あ、そうだ。この間お母さんに、ミュージシャンになるっていう夢言ってなかったじゃん?」

ふみや「あ、うん(笑)。」

山口「それ、言ったの?」

ふみや「いや、言うっていうか、ラジオでね(笑)。」

山口「あー、放送を聴いてバレちゃったんだ(笑)。ごめん!お母さん、怒ってた?」

ふみや「いや、別に(笑)。でも、それまで内緒にしとったで。」

山口「そっか。」

ふみや「大分、前と聴く曲が変わったね。」

山口「うそ、どんなの聴いてる?サカナクション以外だと。」

ふみや「えっと、なんか、あの、Akufenさん?」

山口「……マジで言ってんの!Akufen?」

ふみや「うん。あの、TAICOCLUBに行って。」

山口「え!行ったの?」

ふみや「うん。」

山口「ちょっと待って。多分、日本で11才でAkufen聴いてるの、ふみや、お前だけだと思うぞ(笑)。」

ふみや「ははは(笑)。」

山口「Akufen、好きなの?」

ふみや「好きっていうか、(TAICOCLUB で) CDひとつ買って行きたいねってなって、Akufenにした。あと、高橋幸宏 & METAFIVE。」

山口「はっ(笑)。幸宏さん聴いてるんだ!」

ふみや「うん。あの、サカナクションのライブを見る前に並んでて、(その時に出ていたステージでのライブを見て)かっこいいなーって。」

山口「うん、出てたね。高橋幸宏 & METAFIVEを聴いてかっこいいって思ったんだ。すごいねー。ちょっと、幸宏さんに言っとくよ(笑)。」

ふみや「あははは(笑)。でも、なんか、前の方まで行ったら、モッシュに巻き込まれて、「ミュージック」の途中でなんとか出てきた(笑)。」

山口「うっそー。」

ふみや「すごかったよ!前の人のリュックサックにしがみついて(笑)。」

山口「ははは(笑)。お母さん、すごいね。お母さんも音楽大好きなんだね。」

ふみや「うん。なんか、音楽のことなら何でもしてくれるし。」

山口「そっか、すごいね。お母さんに感謝しなきゃ。」

ふみや「うん。ふふふ(笑)。」

山口「TAICOCLUB、楽しかった?」

ふみや「一番楽しかったかな。」

山口「他に音楽フェス行った事あるの?」

ふみや「あの、幕張メッセかな。」

山口「幕張メッセってことは、SONICMANIA?誰が出てた?」

ふみや「あの、Aoki……Steve Aokiさん?」

山口「あー!この間のやつだ!(“FATBOY- eat sleep rave repeat- SLIM tour")」

ふみや「そう。」

山口「EDMのフェスに来てたの?」

ふみや「うん。」

山口「あははは!(笑)」

ふみや「でも、あれは前で見れたよ!目の前で見れた!」

山口「うそ。あれ見てたの?ちょっと……君のお父さんとお母さん、とんでもないな(笑)。」

ふみや「あははは!(笑)」

山口「クラブミュージック、好きなんだね。サカナクション以外も見たの?」

ふみや「いや、夜遅くて、それから岐阜に帰らないといけないから、途中で(帰った)。見たかったけど、疲れてたし。」

山口「そっかそっか。あれも来てくれてたんだ。」

ふみや「結構ね、今年は。」

山口「わー、ちょっと、あれだね。ふみや、また先生のライブがある時には来てよ。フェスもそうだけど、ワンマンも。」

ふみや「うん。」

山口「これを機会に、仲良くしようぜ、ふみや。」

ふみや「あははは!(笑)うい!」

山口「じゃあ、また音源送ってくれたら電話するから。頑張って、音源送って。」

ふみや「はい。」

山口「また話そうな。じゃあ、バイバイ。」

ふみや「はーい!バイバーイ。」

ということで、2週に渡ってお届けしてきましたが、そろそろ授業終了の時間です。


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山口「……いやー……。なんか、正直、「さよならはエモーション/蓮の花」をリリースして、先生的には出し切ったんですよ。次への再スタートという気持ちもあったし、曲としても、自分が良いなと思うものを、いろいろな想いを込めて……2曲ともタイアップだったけど、作れたし、結果が出て欲しいなって思ってたの。けど、正直ね、思ったより結果が出なかったんだよね。CDが売れなくなっていっている時代ですし、結果が全てじゃないんですけど、やっぱり、先生はすごい落ち込んでいたんですね。だけど、落ち込む隙もなく、次から次へと責任感の強い仕事が舞込んできていて。……食中毒になったり(笑)。……なんだこれは、と。「グッドバイ/ユリイカ」の時とはちょっと違う、何を作っても自信が無いっていうかね。良いメロディだと思えなかったり、何かある度にうまくいかないなって思ったり。……人生はそういう時もあるんでしょうけど、先生はここまで上り調子だったからさ。毎回結果を上回ってきていたし、リリースする度に結果が出て、紅白にまで出させてもらってさ。なんか、すごくいい調子だったんですよ。だから、ここで一歩足踏みだなって気持ちでいたんですけど。」


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「でも、ふみやの音源を聴いて、ふみやと話して、「さよならはエモーション」はどうだった?って聞いたらさ、「今までと違ったけど、繰り返し聞くと分かってきた。」みたいなことを言ってくれたじゃないですか。なんか、そういうことなんだなと。今この瞬間に評価されるものを作るっていうことは、時代に沿わないといけない。やっぱり、フェスで受け入れられるものを作らなきゃいけなかったり、今、若者たちが求めているもの、キャッチーなものに沿わないといけない部分もある。だけど、その子たちが10年後、20年後とかにもう一回その曲を聴いて、「あれ、こういう曲だったんだ、すごく良い曲だな。」とか、「こんな曲があったんだ、あの時代に。」っていう風に、気づいてもらえるようなものを作っていかないといけないんだなって。ふみやと話して、ちょっと気づきました。もちろん、求められるものを作るっていう事も、ミュージシャンとして必要な事だから決してやめないけど。前に「さよならはエモーション」を初オンエアした時に、もう、こういう曲からはさよならです……とかって言っていたけど、そういった曲も作り、ふみやや、ふみやの友達が大人になってからも良いって言われるようなものを作る。そういったことをちゃんとやっていかないといけないんだなっていうことを思い出させてくれたかなと思います。」


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「……でも本当に、また10代の子に励まされちゃいましたよ。……俺、10才の頃何してたかなー……キン消し集めてたかな(笑)。ははは!(笑) 何してたんだろうな。……でも、やっぱりふみやのお母さんもお父さんもすごいね。TAICOCLUB連れて行って、Fatboy SlimとSteve Aokiのイベントに連れて行くって、よっぽどですよ。これは感謝しないといけないですね。ふみやのお父さんやお母さんにも、サカナクションって真面目で、ちゃんと音楽に誠実に頑張ってるねって言われたいし(笑)。ふみやからも、大人になってからも「ずっとサカナクション好きでした。」って言ってもらえるように、頑張ろうって思いました。ちょっと、先生頑張るわ。」

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