『集まれ!サカナキッズ』特別版 (ふみや11歳)〜その1〜

サカナクション 2014.11.20 木曜日


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山口「先生、食中毒から、だいぶ癒えてきたぞ(笑)。食当たりが流行っているらしいから、生徒諸君も気を付けなさいよ。それでは黒板書きます。あれ……先生、お腹がグルグル言い出したぞ。大丈夫か(笑)。先生ね、本当にもう、限界かもしれないぞ(笑)。」


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今回の授業は『集まれ!サカナキッズ』の特別版をお届けします!サカナクションが大好きだという "10才以下" の生徒に電話して、サカナクションの魅力を語ってもらう授業、集まれ!サカナキッズ。

「これ、何回目ですか?結構やってきましたよね。意外とサカナキッズっているんだなっていうことに安心しつつも、毎回、先生が逆にインタビューするみたいな感じになっちゃってますけどね(笑)。今回はね、特別版です。実は、1年程前に電話をした、当時10才だった岐阜県のふみや君。みんな覚えているかな?めちゃくちゃいい子だったんだけど……

サカナLOCKS! 『集まれ!サカナキッズ』 2013年10月17日回



……この時に、サカナクションの曲をピアノで演奏するって言っていたので、練習をして弾けるようになったら音源を送ってねと約束したんです。……実はね、そのふみやから音源が届きました!ふみやからのメッセージを読みますよ。」
約束の「ミュージック」できました!別の曲をやらないといけなかったので、1ヶ月練習しました。2回しか録音できなかったので、間違えてばかりですが聞いてください。次は、「エンドレス」や「Aoi」を練習するのでまた送ります。



「きたー!……でもね、サカナキッズは10才までだから、ふみやはもう11才になったんだよね。だからサカナキッズ卒業なの。サカナスチューデント(笑)。もう一般の生徒。ふふ(笑)。さっそくですが、その音源があるということなので、ちょっと聴いてみましょうか。」

M ミュージック(ピアノ演奏) / ふみや

山口「うわー……!やばいね。なんか、泣けてくるね(笑)。すごいね。自分でちゃんとアレンジしたのかな?弾きながらね。……なんか、感動するわ。すごいね、ふみや。へぇー……。ぐっときちゃったな。せっかくだから、感想を直接言いたいんですけど、これ、ふみやに電話しようかな。」


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山口「もしもし!」

ふみや「もしもしー。」

山口「ふみや?一郎先生だよ。久しぶり。」

ふみや「久しぶりー(笑)。」

山口「元気?」

ふみや「うん。」

山口「すごい、めちゃめちゃ良かったよ。頑張ってくれたね!」

ふみや「ふふ(照)。うん。」

山口「良かったよ、すごい。先生、感動しちゃった。なんで感動したかって言うとさ、先生、自分で「ミュージック」って曲を作ったんだけど、その自分で作った曲を、岐阜に住んでいて、遠くにいるふみやが、一生懸命練習して送ってくれてさ。今こうやって、先生は忙しくて疲れてるんだけど(笑)、なんか、これを聴いて元気でちゃったわ。感動した、ありがとう。本当に。」

ふみや「わー。ははは(笑)。うん。」

山口「これ、けっこう練習した?」

ふみや「ピアノを習っている方で、発表会が1回あって、その時は違う曲をやったんだけど、それが終わって1ヶ月経って送ったからね(笑)。うん、でも、頑張ったけど!」

山口「うん。すごい良かったよ。これって、自分でアレンジしたの?」

ふみや「先生にもちょっと手伝ってもらって、いろいろ、ここを変えたいんだけど、って言ったりして。」

山口「どこが一番難しかった?」

ふみや「左手でずっと鳴らしてやるのが初めてだったから、最初はあんまり、慣れなかったかな。」

山口「左手、伴奏ね?でも、すごいリズム感良かったよ。」

ふみや「ふふふ(笑)。」

山口「途中でさ、伴奏が無くなってメロディになるところがあるじゃん。あそこのところもちゃんとリズムをキープして、また伴奏に戻っても同じテンポ感でやれていたのは、すごい上手だなって思ったよ。」

ふみや「本当に?うん。」

山口「あれ、ふみや、前にドラムやってるって言ってたじゃん?」

ふみや「うん。」

山口「今、情報が入ったんだけど、ふみや、ギターも始めたの?」

ふみや「あ、いや、なんか……ふふふ(笑)。あの、もう1年くらい前から、お母さんがみんなでギターやってみたいねって感じだったかな。」

山口「え、お母さんが?」

ふみや「うん。で、インターネットの、動画が並んでて、(再生を)押すと教えてくれる、みたいな。」

山口「はい、はい、はい。」

ふみや「で、やろっかって感じで買ったんだけど、全然分からなくて。」

山口「うんうん、分かんないよね。」

ふみや「最近なんだけど、せっかくあるから、教えてもらっても良いかなって。」

山口「じゃあ、ドラムはもうやってないの?」

ふみや「いや、ドラムも一応まだ続けてる。」

山口「すごい!ピアノやって、ドラムやって、ギターもやってたら、ふみや、あれだよ。絶対ミュージシャンになれるよ。」

ふみや「ふふ、ちょっと、欲張りすぎたかな(笑)。」

山口「いやいや、欲張り過ぎじゃないよ。すごい事だと思うよ。」

ふみや「ふふふ(笑)。」

山口「ところでさ、この間、先生が出した新曲、聴いた?「さよならはエモーション/蓮の花」。」

ふみや「うん、すぐ買ったね。」

山口「ははは(笑)。すぐ買った?」

ふみや「うん!」

山口「ありがとう。どうだった?」

ふみや「なんか、あの……」

山口「正直に聞きたい!お世辞とか言うなよ。本当の正直なやつが聞きたいから。」

ふみや「あはは(笑)。えっと、始めはなんか、今までの曲と、なんか違うなーって感じだったな。」

山口「どう違うなって思った?」

ふみや「どうだろ……。何が……。1番最初はラジオで聴いたんだけど。」

山口「サカナLOCKS!で?」

ふみや「うん。で、何だろうな……。最初はちょっとビックリって感じ?だったけど、聴いていると、だんだん馴染んでくるって言うのかな、何だろう。」

山口「難しかったってことかな?切なかった?悲しかった?」

ふみや「お、どうやろ。ちょっと静かっぽい感じかな。」

山口「テンションが高い曲ではないってことだ。」

ふみや「うん。」

山口「でも、馴染んできた?」

ふみや「うん。今は毎日聴いてる。ずっと。」

山口「嘘、嬉しいな。それでも毎日聴いてくれてるんだ。」

ふみや「うん。」

山口「先生さ、結構この「さよならはエモーション/蓮の花」を作った時にさ、なんか、いろいろ悩んだんだよね。」

ふみや「お、うんうん。」

山口「みんなに分かりやすい歌詞とか、テンション高くて騒げるような曲、そういうのをみんな待ってるなって思ったし。ふみや、フェスとか行った事ある?」

ふみや「うん。」

山口「フェスとかでやっぱり盛り上がる曲とかが、絶対にみんな良いって言うじゃん。」

ふみや「ふふふ、うん。」

山口「でもさ、結構先生は歳をとってきてさ。なんか、こう、激しい曲とか、分かりやすい曲とかを普段あんまり聴かなくなってきちゃったのね。自分がそういう曲を聴かないのにそういう曲を書くのはすごく難しいし、みんなに嘘をついているような気がするじゃん。だから、自分が好きだなって思う曲を作ったら、みんなどう思うかなって思ったのね。」

ふみや「うん。」

山口「で、ふみやとか、小学生の子とかも、こうやってサカナクションを聴いてくれているわけじゃん。その子たちに、この曲はどうなんだろうなって思っていたんだよね。」

ふみや「うん。でも、なんか、学校の子たちに、作文の時にサカナクションの話、ラジオの話をちょろっとして、話題になって。なんか、みんなサカナクッションとか言ってね(笑)。」

山口「ふふふ(笑)。うん。」

ふみや「で、前の『ミュージックステーション』とか、みんな見てくれていたらしいしね。」

山口「そうなんだ。」

ふみや「なんか、みんな『妖怪ウォッチ』が好きで、あの日、「ようかい体操」みたいなのをやっていたから、結構みんな見てて。」

山口「そっか、そっか。話したよ、僕。あの人たちと。すごい良い人たちだった。」

ふみや「あ、へぇー。ふふふ(笑)。」

山口「じゃあ、みんなたまたま見てくれたんだ。」

ふみや「そう。みんな見てくれてたね。」

山口「そっかそっか。でもまあ、ちょっと……先生、頑張るよ。ふみやとさ、ふみやの友達が良いなって思ってくれる曲をかけられるように。だし、ふみやが大人になったときにもう一回聴いても、ちゃんと良い曲だなって思えるようにするから。」


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ふみや「うん。」

山口「今だけ良いなって思ってもさ、ふみやが30才くらいになったときに、もう一回サカナクションを聴いてみようって思ったときに、やっぱり良い曲だなって思ったり、ふみやの友達が30才くらいになったときに、「そういえば、ふみやが小学校の頃に好きだって言ってたサカナクション、めちゃくちゃ良いじゃん!」って言われるように、先生頑張るわ。」

ふみや「うん。頑張ってください。」

山口「あははは(笑)。ふみやもちょっと、楽器、頑張ってよ。送ってくれたら、また、電話で話そうな。」

ふみや「はい。」

山口「そういえば、ふみやはもう11才だから、サカナキッズは卒業だぞ!」

ふみや「あ!(笑)うん、そう。」

山口「これからは、サカナスチューデントだから。普通の生徒と一緒だから。いろんな音楽、先生と一緒に聴いていこうよ。先生と一緒に、音楽を勉強していこう。」

ふみや「うん。大分、なんか、前より聴く曲とか変わったね。」

山口「そう。どんなの聴く?サカナクション以外だと。」

ふみや「えっと、なんか……Akufenさん?」

山口「……!マジで言ってんの!Akufen?」

ふみや「ふふふふ(笑)。」

……なんと、今週はここまでです。

山口「ははは(笑)。11才のふみやが最近聴いているのが、Akufen(カナダのテクノアーティスト)!ふみやとのトーク、まさかの来週に続く!この後も色々と話したんですね。ということで、今回の授業はここまで!」


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