* 放 送 後 記 *

引退した生徒に逆電

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…タンタンタン
尾崎「はい。尾崎世界観 の『社会の声』です。」

…そうです。尾崎先生約束通り【社会の声】を録ってきてくれました!
みんなから届いた【社会の声】は、来週の授業でたくさん聞いていきたいので、君の半径3メートルの社会で感じたことを録音して送ってきて下さい!

尾崎「俳優の池松壮亮と、クリープハイプのMVの監督もしてくれている映画監督 松居大悟と温泉に行ってきて…毎年行ってたんですけど…今回は雑誌の企画として色んな人を巻き込んで行ってきました。彼的にわだかまりがあったみたいで、『3人が離れていく気がする。俺も池松もやる時にはやるんだからいいでしょ』って話すんですけど『そうじゃないんだ!』みたいになって…。周りのオトナは見守っていてくれてて、最後は『大丈夫だ!離れてなかったんだ!』ということで終わったんですけど。夜はスタッフの方々は帰って3人泊まっていったんだけど、先に松井が寝て、池松と喋ってたんだけど、でも気づいたら池松も寝てて。でも本当は何を思ってるかなんかはわからないけど、それでいいなって思いました。夏の最後に自分のためのいい思い出ができました。」

…夏にギリギリ滑り込んだ3人が関わっている映画「私たちのハァハァ」が公開されています。松居さんが監督。クリープハイプが音楽を担当。そして、池松くんが出演しています。
ぜひ気になる生徒は観に行ってみて下さい!

SCHOOL OF LOCK!の階段の踊り場から送る…クリープLOCKS!
尾崎世界観先生の担当科目は「社会」
自分の周り、半径3mの社会について考える授業です。

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尾崎「さて、今夜はクリープLOCKS!掲示板に届いた気になる書き込みに、逆電していきたいと思います。」



部活を引退しました。
最後の試合に出ることはできなくて、ベンチで泣き始める仲間の姿を見ていました。
結局意味をなさなかったアップで、スパイクにつけた泥だけを、何故だか、洗い落とせずにいます。
小磯
男/18/埼玉県




尾崎「もしもし。」

小磯「もしもし。」

尾崎「尾崎世界観です。」

小磯「あっ…小磯です。」

尾崎「カキコミありがとう。」

小磯「はい。」

尾崎「何部だったの?」

小磯「サッカー部だったんです。」

尾崎「最後の試合はいつあったの?」

小磯「8月の最後にあったんですけど…。」

尾崎「何か理由があって試合に出れなかったの?」

小磯「えっと…今年に入ってからずっとケガをしていて1回治ったんですけど、試合前の練習でケガをしてしまって…。」

尾崎「でもその試合でいつでも出れるように準備してたんでしょ?」

小磯「はい。誰がケガしてもでれるように。チームのためにちょっとでもなれたらなって、体を暖めてました。」

尾崎「でもみんなが悔しくてベンチで泣いてる時に泣けない、自分はそこまで気持ちをもってけないっていう悔しさもあったんでしょ?」

小磯「ケガする前は結構、試合にださせてもらってて、最後まで頑張って力及ばずで出れなかったならまだしも、ケガでだから泣く資格あるのかなって…。」

尾崎「うーんそっか…。」

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小磯「なんか尾崎先生の歌とか聞いててライブも行かせてもらったんですけど。移籍の話があったじゃないですか、想像出来る訳じゃないですけど自分じゃどうにもならないことがあって、でも尾崎先生は形にしたじゃないですか。そういうのも自分は聞けてスゴいなって。ちゃんと自分の戦ってる場所で自分のやり方で悔しかった思いを表現しててすごいなって思って。でも自分は、ケガした自分が悔しくて。でもサッカーでは返す場所がなくて、ちゃんと最後の終止符をうてなかったのが心残りで…。」

尾崎「でもそれは意味があるものだって思って欲しいけどね。そこで終われなかったって言うのは。バンドもそうだし、部活なら引退させられちゃうでしょ、でもバンドってどんなに苦しくても自分でやめようと思わないと辞めれないのが悔しくて、本当に苦しい時があって誰かが期間を決めてくれて、ここまでに成果が出ないと引退だって言ってくれた方が気が楽なのになって思うこともあるんだけど。今悔しいって思うことは、自分自身で決めるべきってことなんじゃないかな。」

小磯「はい。」

尾崎「これでもし満足して引退だったらどうなってるか分からないし。自分で決める選択肢をもらえたって思えたら、逆に試合に出てた人はもしかしたら小磯がケガしたから俺は出てるんじゃないかって思ってやってるかもしれないし、色んな人の気持ちがあってその試合があったと思うし、自分で決める選択肢をケガという悔しい事によってもらえたんじゃないかな?って思うし、今これだけのことを話してくれたってだけで形になってると思うし、うん。いい方向にいって欲しいなって思うな。」

小磯「はい。」

尾崎「ぜひ、がんばって。」

小磯「はい、ありがとうございます!」

尾崎「じゃあまた。」

…来週は、みんなから届いた【社会の声】をたくさん聞いていくので、キミの半径3メートルの社会での声を録音して送ってきて下さい!!

尾崎「そういえば!!!引退なんかないっていってたけど、あるじゃないか!!!!!(笑)
終わりたくないよ…。」

…そうです。クリープLOCKS!踊り場での授業もあと2回です。
そしてFAXを送ってくれた、
ラジオネーム・まっしゅ13号、ありがとー!

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それでは、また来週この踊り場で。

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