…タンタンタンタンタン

尾崎「SCHOOL OF LOCK!の階段の踊り場から送る…クリープLOCKS!クリープハイプ 尾崎世界観です。担当科目は『社会』！自分の周り、半径3mの社会について考える授業です。この踊り場は、生徒のみんなが勝手に『落書き』をしていい場所！毎週来るたびに落書きが増えてるんだけど…最近あんまり読んでなかったので紹介していきます。」

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「おはよ。」が好きだ。「おやすみ」が、嫌いだ。
どちらも『お』で始まってるのに。

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尾崎「確かにそうだけど…『おはよ。』って言うの恥ずかしいな…なんかお洒落な感じ（笑）」

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嫌いな子の物隠すのと
好きな人の物盗むのは
同じようで同じじゃない
いや、同じかな　わかんないや

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尾崎「うーん。あの警備員のバイトしてる時に一緒に働いてたおじさんに、靴隠されたり、判子隠されたりしてたんだけど、それってどっちだったのかな？定期的に仕事に必要なモノがなくなるんですよ。ものすごい喧嘩してね、元気にしてるのかなー？」

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生のトマトは嫌いだけど、トマトソースは好き。

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尾崎「これは分かります！野菜は食べれるけど、お菓子になると食べれるから。そういうことじゃないか（笑）」

尾崎「3つとも“嫌い”という言葉が入ってたけど、なにが嫌いかな…うーん。電波に乗せて喋れないようなものが頭に浮かんでますね（笑）。でも“嫌い”っていう気持ちの振れ幅は大事だと思ってて、何か“嫌い”っていう感情の動きを使って、何かに別のものに変換する事が出来ると思うから。ただ“嫌い”で終わるだけじゃなくて、その嫌いの分だけ好きなものがあればいいし。気持ちを動かす手段だと思って“嫌い”は自分の中にいっぱい持ってようと思っています。」



生徒のみんなも“嫌い”って聞いて思い浮かぶものがあると思うけど、それはモノかもしれないし、誰かの顔かもしれないし、言葉かもしれないし、音かもしれないし。いろんなものがあると思うんだけど、今夜は生徒から届いた“嫌い”についての“社会の声”を聞きながら“嫌い”について考えていきたいと思います。



RN カモノマエ　16歳 京都府




尾崎「そうだな。学校が楽しいと思ったことはないし、学校はそもそも楽しくなくていいと思ってたかな。バンドも学校ではやってなかったし、地元でやってたから。学校が楽しくないといけないって思うと気になる事がたくさん出てくるけど、場所は学校だけじゃないからな。家もあるし、バイト先もあるし…世界は他にもある。学校しか世界がないと思うと辛くなってくだろうな…。最初から…小学生ぐらいの頃から学校は楽しいものなんかじゃないって思ってたな。でもさっき話したけど“嫌い”っていうものがあれば、それと反対側のものにすごい力で向かっていけるから、学校というものを踏み台にしてたっていうか、色んなものを我慢する…助走つけるために学校があったかな。それは学校に行かなくなってからもそうで、今度はバイトっていうものを、踏み台にしてたし。学校なんてつまんないからそれでいいと思います。」



RN らりこっこー　14歳 神奈川県




尾崎「そっか…。謝れないよ。謝れないよね。そうだなーうーん。………謝れないな。……あんまり謝った事ないな。相手には謝ってもらわないと腹立つのに、自分は謝れないって言うね。家に帰った時には分かるのに…。なにが原因で喧嘩するんだろう？年を取ると親と喧嘩なんてしなくなるから、思いっきり納得いくまでぶつかった方がいいと思うけどな。でもちゃんと謝れたら、言った事とか、その時ぶつけちゃった感情とか、相手を傷つけたことに意味があることになるんだろうけど、謝れなかったら悪いものでしかなくなってしまうんだなと、思いました。」



尾崎「もちろん人を傷つけるのはあんまりよくない事けど、でもそれで何か変わったり、よくなったりするんだったら必要な時もあると思う。音楽やってる時もお客さんを突き放したりするけど、“ドン”って押して倒れる直前に“パッ”と手を掴むっていうそういう音楽の作り方したりするから…倒れる直前にその人の手を掴めるっていうのが謝るって言う事なのかなと。勉強になりましたね。」

尾崎「嫌いな自分との付き合い方って言うのもそうだな…（自分の嫌いなところを）歌にもしてたりするから、歌を作るって言うのがそういうことなのかもしれない…。いい訳だと思うんだけど『自分ってこういうクソなやつですよ。』って先に言ってしまうと誰かが笑ってくれたり、感動してくれたり、共感してくれる。音楽をやってるっていうのは、うまくいかなかったりとか、嫌いだなって思う自分に対する言い訳なのかなと。それを受け止めてもらえるのは嬉しいし恵まれてるなと思いました。」

尾崎「今日は“嫌い”についての『社会の声』を聞いていきましたが…最後に今日の授業の『黒板』を書きたいと思います。」



尾崎「好きの種。自分はそうだから。“嫌い”だって言ってた人を“好き”になる事がすごい多いし、嫌いっていうのは何か気になるってこと。どうでもいい人の事は嫌いにならないし。“嫌い”をそのまま捨てるか、大事にして何かに変えられるのは自分次第だと思うけど、何かに対して“嫌い”だと思う事は大事な事だと思ってます。」



…今日は“嫌い”についての「社会の声」を聞いたけど、
来週から夏休み！って生徒のみんなも多いのかな？
ぜひ夏休みの気持ちも【社会の声】として送ってきて下ださい。

今年はクリープハイプ先生夏フェスにたくさんでるので、ぜひ夏フェス行くよ！って生徒も【社会の声】や[ クリープLOCKS!掲示板 ]に書き込んでね！

それでは、尾崎世界観先生とはまた来週この踊り場で！



『嫌いの落書き』

■新潟県 15歳 女の子 ホーク・アイ
「おはよ。」が好きだ。「おやすみ」が、嫌いだ。
どちらも『お』で始まってるのに。

■愛知県 16歳 女の子 えのきスープ
嫌いな子の物隠すのと
好きな人の物盗むのは
同じようで同じじゃない
いや、同じかな　わかんないや

■群馬県 16歳 女の子 らゆこ
生のトマトは嫌いだけど、トマトソースは好き。