RN まるぼろ　高知県




高知県 15歳 女の子 まるぼろ から届いた「社会の声」

尾崎「これは高知から来てれたのかな？なんだか東京のライブの次が高知だったから、すれ違ってしまった感じがする。でもこうやってきてくれて嬉しいです。母親の田舎が高知だったから、夏休みとかで帰ったりしてた。その行き帰りの飛行機の中とか、なんか似てるのかなと思うといろいろ想像出来て嬉しいです。」

尾崎「『分かったような気がする。』っていうのも嬉しいなー。それくらいでいいのかもしれない。完全に分かったって言われるよりいいかもな。“分かってもらいたい”って気持ちと“簡単に知られたくない”って言う気持ちと、どっちもあるから複雑なんだけど、まるぼろの感想はちょうどよくて嬉しいです。自分も分かったふりして聞いてたし、自分がそうだと思ったらそれが正解になるから。社会の声ありがとうございます。」

…踊り場に届いた「社会の声」から授業を始めました。
SCHOOL OF LOCK!の階段の踊り場から送る、クリープLOCKS!自分の周り、半径3mの社会を考える授業をしてくれるのは、クリープハイプの尾崎世界観先生です。



尾崎「今週の尾崎世界観は、ホールツアーの準備をしていたというのもありますが、この間踊り場にも遊びに来てくれた、東京スカパラダイスオーケストラの加藤さんと一緒に楽器屋に行ってきました。欲しいギターがあったので『それを見てくれませんか？』とお願いして、見に来てもらったんですけど…だいたい決めてた予算があったんだけど、1回本物を弾いた方がいいよって言われてて。弾いてみたらそれがすごく本当に良くて！他のを弾いてもそれにかなうのがなくて…でもすごい値段なんですよ…ずっと迷ってるんです。本当にすごい値段なんです!!うーん…でも…買うなー…」

…来週の「尾崎世界観のコーナー」で、このギターがどうなったのか聞ける事でしょう（笑）

尾崎「さて、今夜のクリープLOCKS! はこの授業をお届けします。」

「言葉の窓」

尾崎「人と人の間。つまり“社会”の中に必ず存在する『言葉』。そんな『言葉』の窓をのぞいていく授業です。今回、みんなで考える言葉は…「切ない」。」

尾崎「いろんな状況で使ってる言葉だけど。『切ない曲ですねー』とか。『切なさで胸が締め付けられそう』とか。今回も、生徒のみんなから、『切ない』という言葉を使わず、あえて遠回りして表現してもらいました。早速紹介していきたいんですが、今回は、送ってもらった『切ない』から、受け取った気持ちを『音』で表現するべく『雨ボタン』がこの踊り場に用意されています！これは『切ない音』といえばの“雨”。分かりやすいですよね。」

「切ない」を表す比喩表現にもよく出てきますよね。
このボタンを押すと雨が降り始めます。

…雨の種類は、尾崎先生のたとえで言うと
1段階目“出かけるときでもこれくらいなら行くかな”
2段階目“野球の試合は中止になる感じ”
3段階目“野球の試合は絶対中止”

尾崎「今日は踊り場が濡れますね。でもまずメールを紹介していきます。」

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好きなバンドが解散した。
まだライブ見てないのにな。

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尾崎「うーん…これは…」

サー（2段階目“野球の試合は中止になる感じ”）

尾崎「これは2番目くらいの切なさですね。この間、クリープハイプが僕一人の時に一緒に演奏をしてくれてたバンド“新世界リチウム”が最後のライブをするということで、クリープハイプもそのイベント出演させていただきました。その時ライブは行けるうちに行ったほうがいいなと思いましたね。でも観ていないからいいって場合もあるし、観てしまったらもっと切ないかもしれないから。だから中間ぐらいの気持ちかなと思いました。では続いて。」

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苺のないショートケーキ

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尾崎「うーん。これは…」

パラパラパラ（1段階目“出かけるときでもこれくらいなら行くかな”）

尾崎「1段階目ですね。いちごのないショートケーキっていうのは、いちごを誰かが先に食べてたりして、一緒に居て、“ちょっと頂戴”ってやりとりがあったのかもしれないし、想像していくともっといい事かもしれないなと思いました。では次。」

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あと数ページで読み終わってしまう小説

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ピカゴロゴロー（3段階目“野球の試合は絶対中止”）

尾崎「これは切ないですね。自分が想像しているからだと思うな。小説を読みながら、登場人物はこんな顔だ。コップがでてきたら、そのコップがどんなものか想像したりして。だから思い入れが生まれてるというか、自分が作った世界でもあるから。そういうものがあるから終わってしまう事により切なさを感じるんだと思うな。」

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手なずけた犬がほかの人のところにいって尻尾を振っている

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ピカゴロゴロー三段階目(“野球の試合は絶対中止”）

尾崎「これは切ないですね。実家で買っている犬の“マルコ”がそうですからね。全然なついてくれなくて、言うこと聞かないんだよなー。犬じゃなくて猫みたいなんだよな。この間も母ゆみこから電話がかかってきて、『マルコは元気？』って聞いたら受話器口まで連れてきてくれんただけど、そこでも“ウ゛ッーーーーー“って言ってましたね（笑）いやー元気そうだなと思って（笑）いつも通りだから、そんなことを思い出しました。では続いて。」

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日曜日の夕方５時38分くらいの夕焼けの色

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尾崎「うーん日曜日は切なくなりますよね…」

サー（2段階目“野球の試合は中止になる感じ”）

尾崎「これはスゴイ分かる。日曜日で終りって言う切なさもあるし、逆に月曜日で始まるってことでもあるから。だからそれに対する期待もあるのかもしれない。終りと始まりのつなぎ目っていうか。何でもない時間が切なかったりするのかな？すぐ始まればいいけど、その準備期間というか、テレビの試験放送みたいなあれを見ている気持ちになるのかもしれない。そんなイメージがあるな。」

尾崎「それでは今日はこの切ない気持ちでいっぱいのビシャビシャな踊り場で黒板を書いてみたいと思います。」



尾崎「さっきの“言葉の窓”『日曜日の夕方５時38分くらいの夕焼けの色』この時間帯ってやっぱり切なくて。でもなんでだろう？って思ってたけど、自分で喋ってて、終りと始まりの間だなと思いました。あの番組（サザエさん）ってすごいフラットな感じがして、自分の基準を作ってくれるって言うか。あの物語を見て、いろんな気持ちになってたのをまた真ん中に戻してくれるような気がして…そう思いました。」

…遠回りお疲れさまでした。
近道せずにこうやって遠回りするのもたまにはよくないですか？
【言葉の窓】次にみんなで考える言葉は【 恥ずかしい 】
よく“顔から火が出そう”っていうけど、それ以上にそれを表してくる言葉をぜひ送ってきてください。新しい“恥ずかしい”の表現を待ってます。

来週には踊り場乾いてるかな…
こんなに濡らしちゃってごめんなさい！
それでは、尾崎先生とは来週もこの踊り場で会いましょう！