* 放 送 後 記 *

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今夜も先週に引き続き、屋上に続く階段の踊り場から、尾崎先生とプライベートでも親交の深い東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一先生、加藤隆志先生と一緒に授業していきます。
先週は、世界で活躍するスカパラ先生と半径6371kmの社会=“世界”の授業をしましたが、今週はいつもの通り半径3mの社会の授業です。

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尾崎「この授業を受けてる生徒のほとんどが10代なんですけど…おふたりはどんな10代を過ごしていたんですか?」

茂木「僕はホントにバンドに夢中になっちゃって。今一番後悔してるのは…(しみじみと)もっと恋愛するべきだったな〜。それに尽きるね!」

尾崎「勉強って言うのかと思ったら、違いましたね(笑)」

茂木「あぁ、勉強な!」

全員「(笑)」

加藤「俺もバンドばっかで…なかなか恋愛にいかないよね。でも、確かに恋愛しながらバンドやってる奴もいた!高校の時とか、全然モテなかったよ、俺…(笑)あんまりスカパラでこういう話しないよね(照笑)」

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尾崎「この社会の授業には、生徒のみんなからいろんな声が届くんですけど、『大人になりたくない』っていう声も多くて。…でも僕たちも大人になってないですよね。」

茂木「全然大人になれてないね(笑)」

加藤「まぁしょうがないって思うこととかいろいろあるけど、最後にひとつ譲れないものがあるといいよね。僕らだったら演奏してる時は絶対嘘つけないし、嘘つきたくないって思うし。クリープハイプの音楽聞いてる時も、そういうの感じるし。一番ピュアな部分を確かめるみたいなところあるよ。」

尾崎「僕…ピュアですか?」

茂木「ピュアでしょ!」

尾崎「ホントですか…!?(笑)」

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茂木「(笑)でもいつでも受け身じゃないないっていうか、どこか尖っていたいというか、そういう気持ちは常に持ち続けてるかな。」

尾崎「なかなかそうはできない環境の人もいるじゃないですか、仕事とか…。だから恵まれてるなって思います。」

茂木「でも、どんな状況でも心のどこかに譲れなかったり、尖った気持ちを持つことは絶対にキープしたほうがいいと思う。持ってるだけでも全然違うからね。」

大人になるのは、丸くなることじゃなくて、ずっと尖った気持ちを持ち続けること。戦い続ける気持ちが、スカパラ先生のようなカッコイイ大人になる秘訣なのかもしれません。

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今夜はそんなカッコイイ大人代表!そして人生の、ミュージシャンの先輩でもあるスカパラのお二人に、尾崎先生がガチで相談していきます。

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加藤「本当は僕が相談したいんだけどな〜。」

尾崎「(笑)まずは、ステージングなんですけど…。最近僕、加藤さんの真似をして、お客さんを煽り始めてるんですよ。」

加藤「(笑)いーじゃない!」

尾崎「地名を叫んだりしてますから(笑)」

茂木「きたね…!」

尾崎「次は、加藤さんがよくやる、両手をあげて『来いよ!』みたいなアレをやろうと思って…。この間福岡のLIVEでやったんですよ。でも、ジャケット着てたから手が斜めにしかあがらなくて、『Why?』みたいになっちゃって(笑)」

加藤「その前に、真似する人他にいっぱいいると思うんだけど、俺でいいの?」

茂木「影響与えてるね(笑)」

加藤「すごい嬉しい(笑)でも、尾崎くんがステージングを始めたらお客さんは楽しいだろうね。」

尾崎「スカパラのLIVEを見てて、楽しそうにやるってすごく大事だなと思ったんですよ。3月4日に発売になるスカパラのベストアルバム『The Last』の特典映像として入っている海外でのドキュメンタリーを見てても思ったんですけど、LIVEはもちろん、楽屋での姿も楽しそうで。LIVEが終わった後に『最高だったな!』って言い合ったりする姿を見て、お客さんも嬉しいだろうし、僕ももっと楽しいんでやろう!と思いながら、今、ツアーをやってます。」

茂木「確かにそうだよね。『楽しいって分かってるよな!』っていう気持ちを持ってるだけじゃなくて、声に出して伝えるのって全然違うからね。」

尾崎「そこから『今日、俺はあそこが気になった』っていう話にもなるだろうし。言わなくても分かってるだろっていうのはやっぱり良くないですよね。」

茂木「恋愛とかでもそうだけど、『好きだ!』って伝えて、そこから転がるものがあると思うしね。」

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加藤「クリープハイプの楽屋ってどういう感じなの?」

尾崎「静かですよ。お通夜みたい…(笑)カサカサって音がして…(笑)」

二人「(大爆笑)」

尾崎「俺がよく怒るんです。弁当食べてる時にくちゃくちゃさせないで!って。」

二人「(笑)」

茂木「それに対して言い返す人はいないの?加藤くんとか、ホント楽屋でうるさい(笑)でも、突っ込まれた時の返しも本当に上手いんだよ。」

尾崎「そこから会話が生まれるんですね。クリープハイプって、打ち上げの時は爆発するんですよ。毎回打ち上げで盛り上がって、次の朝ホテルで会うと『(小声で)おはようございまーす』っていう…その繰り返しです(笑)まず3人には返してもらう練習から始めたいと思います(笑)」

尾崎「あと、バンドを長く続けていきたい!って思ってるんですけど、長く続けるコツってありますか?」

加藤「長く続けていこうっていうよりも、振り返ってみたら続いてたっていう感じかな。1年1年。いや、1日1日。来年俺らミュージシャンやってられるかな?って思ってるし。そういう気持ちがなくなったらもう無理だと思ってるし。新人の頃と同じだよね。今回25周年の記念ベスト盤に『The Last』っていうタイトルをつけたんだけど、1回1回のライブやレコーディングをこれで最後かもしれないっていう気持ちでやって、気付いたら『あ!20年たってた!』ってなってるんじゃないかな。」

茂木「あとは、面白い事を探す!小さい事でもいいけど、面白い事を見つけてそれを口に出して言ってみる!そこにみんなのアイディアや尾ひれがついて面白い事になっていく事が多いよね。」

尾崎「話すって大事ですよね。」

加藤「あと、『明るい』って大事!」

茂木「明るさね!もう…笑い飛ばしちゃう!」

加藤「クリープハイプの『大丈夫』っていう曲じゃないけど、大丈夫、大丈夫っていう気持ちって、大事だよね。欣ちゃん(茂木)はドラムで、一番後ろのど真ん中で、にこーっ!と笑いながらドラム叩いてるじゃん?お客さんを前でグワーっと煽った後にパッと後ろ見た時に、欣ちゃんがにこーっと笑ってるのを見ると大丈夫って気持ちになるんだよね。」

茂木「大丈夫、大丈夫、っていう。笑顔、大事だね〜。」

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最後は、クリープハイプの大ファンであるという先輩・加藤先生から、尾崎先生に相談です。

加藤「相談したいこと、いっぱいあるんだけど…どういう時に歌詞が生まれるの?メロディが先?歌詞が先?」

尾崎「メロディが絶対先で、メロディで決まった型をまず作って、そこに言葉を流しこんでいくっていう感じですね。でも、歌詞は『絶対書けない!』っていう0の所から書いてますね。…歯磨き粉を、絶対無理なのに、もう薬局閉まってるし、でも今日歯を磨かなきゃいけないから無理やり捻り出すみたいな感じです。」

加藤「でも、聞いてるとそういう感じがしないんだよね。無限に言葉が溢れ出てくるような。」

茂木「俺、今の例えですら『さすがだな〜』って思ってたもんね。」

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加藤「二人でスカパラ以外にバンドを始めようってことになって『So many tears』っていうバンドをやってるんだけど、欣ちゃんはこの『So many tears』から歌詞を書き始めたんだよね。」

茂木「加藤くんが『出来ないことをやろう!』って言いだして。『出来ないことは出来ないでしょ!』って思ったんだけど(笑)」

尾崎「でも、出来ないことをやるってすごくいいですね。」

茂木「そう。だから『わかった!歌詞書いたことないから、歌詞書いてみる!』って宣言して。」

加藤「自分もひとりで歌ったことなかったけど、やってみたりとか。『できないな』って思ってるだけかもしれないから、それをやってみるっていう。もう俺たち40過ぎてるんだけどね(笑)」

茂木「でもね、未知数なんだよ。いまだに。」

世界の話。そして、沢山の貴重なお話を聞かせてくれた東京スカパラダイスオーケストラ茂木欣一先生、加藤隆志先生、本当にありがとうございました!

クリープハイプは3月21日から全国ホールツアー“全国ホールツアー『一つじゃつまらないから、せめて二つくらいやろう 後編』”がスタート。
LIVEに行く生徒は、尾崎先生の煽りにも注目してみてくださいね。
それではまた来週。踊り場で会いましょう。

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