尾崎「先週木曜日から、クリープハイプ全国ライブハウスツアー“一つじゃつまらないから、せめて二つくらいやろう 前編”がはじまりました。久しぶりのライブハウスでのツアーですが、１本目は10代の頃にずっとやっていた“本八幡 The 3rd Stage”でしたが、色々やり残した事があった場所だったので取り返しにいったんですけどいいスタートが切れたと思います。ぜひとも来てくれる生徒のみんなにも思いっきり楽しんでもらえたらいいなって思います。」

尾崎「ツアー中の“半径3mの社会”といえば、もう“ジジィ”ですよね。３m四方にに３人のジジィがつねに、つねに！つきまとってきますから（笑）移動中、リハーサル、ご飯を食べている時の咀嚼音含め、ライブが終わって汗をふくジジィ、ため息をつくジジィ、腰をおさえるジジィ、帰りの車内もジジィがすし詰めになって（笑）そんな愛しい半径三メートルの社会を楽しんでいきますので、よろしくお願いします!」



…SCHOOL OF LOCK!の階段の踊り場から送る…クリープLOCKS!
担当科目は「社会」！自分の周り、半径３mの社会を考える授業です。
今日の授業は「言葉の窓」です。人と人の間。つまり“社会”の中に必ず存在する「言葉」。
そんな「言葉」に窓があるとして、言葉の中を覗いてみたらそこにはどんな世界が広がっているのかを考える授業です。
まずは…

RN わらびー。 茨城県 15歳





尾崎「はい。社会の声で“好き”について送ってくれました。茨城県　15歳　女の子　わらびー。ありがとう。“もう分かんない”っていう声だったけど、確かにそうだと思うし、溜めとく事は出来ない。あのー前にも話したかな？飴を食べたらすぐ噛んじゃうって話。これと一緒だと思うな。すぐに思ってる事言っちゃうっていうのは。溜めすぎて嫌になってしまうなら言ってしまえっていう気持ちなのかな？」

今回、みんなで考える言葉は…「好き」。です。
生徒のみんなから、「好き」という言葉を使わずに
自分だけの「好き」を表現して送ってもらいました。
一言で言える言葉を、あえて遠回りして寄り道して伝える授業です。
「好き」の対義語、「嫌い」は今回は禁止にしています。

尾崎「早速読んでいきます。」


RN 豆忍者　岩手県　15歳　女
「今何してるの？」


尾崎「これは一番好きだったんだけど、あのいいですねこれ一番好きだったんだけど、あのいいですねこれ。この人、好きだって聞いてきてるな。って思える相手がすごいなと思いますそういう人でいたいなと改めて思いました。続いて。」


RN たかすん　神奈川県　17歳　女
「下の名前で呼んでください」


尾崎「これいいですね。下の名前であんまり呼ばれないんですよね。本名ユウスケと言いますが、下の名前に憧れがあるというか、もっと呼びやすい名前だといいなと思った事もありました。でも！別にいいから呼んでこなくて。下の名前で呼んで欲しくて言ってるわけじゃねえからな。（笑）」



…ぜひLIVEに参加されるみなさんは呼んでみて下さい（笑）

尾崎「続いて。」


RN まりえんぬ　栃木県　16歳　女
「ずっと後頭部をみていたいと思うこと。もらった手紙を食べたいと思うこと。傷つけてみたいと思うこと。あなたが一言でも話してくれたら、飛び上がるほどうれしいこと。」


尾崎「すごいですね。それぐらい愛しいということですよね。“ずっと後頭部をみていたいと思うこと。”ってすごいいいですね。うん。」


RN ミルクリスピー　東京都　16歳　男
「手を握った。よく冷たいとか温かいとか言うけど、それ以上に、優しい。」


尾崎「なるほどな。あのーそんなに興味ない人だったら、『手冷たいね』とか『手温かいね』って感想にすぐに行きつくかもしれないけど、好きな人だったら握れた事がうれしくって、優しいって感想になるんだろうな。でも手が冷たいなって言われたらショックだな。（笑）すごくいい言葉だと思います。では続いて。」


RN あかのすけ　香川県　14歳　女
「君のその膝小僧の治りそうで治ってない青アザを指で押したいという衝動」


尾崎「うん。さっきの“傷つける”という所にも繋がると思うけど、すばらしい衝動ですね。大事にして欲しい衝動です。今日はこうやっていろんな言葉で好きを表現してもらいまいた。こうやって授業して寄り道してみていいと思いました。でも寒いから寄り道せずに帰ろうとおもいます（笑）」

M　傷つける　/　クリープハイプ

…クリープLOCKS!の新しい授業テーマ「言葉の窓」。
次にみんなで考える言葉は…「切ない」です。

尾崎「便利な言葉『切ない』。切ないって日本人にしかない感覚なんじゃないかな？と思うんですよね。寂しいとは違う、悲しいとも違う。メモリでいったら3.7くらいの微妙な感情だと思うのでそれをまた遠回りして寄り道して『切ない』を使わずに、『切ない』を表現して送ってください。」



…そして詩人・谷郁雄さんと尾崎世界観がコラボレーションした詩集『バンドは旅するその先へ』も発売になりました！
SHABELともどもこちらもぜひチェックしてみて下さい！尾崎先生とはまた来週この踊り場で！