BOC-ARについて [ GUEST:川田十夢(AR三兄弟)]

BUMP LOCKS! 2014.3.13 木曜日




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チャマ「ねぇねぇねぇ!」

ヒロ「ん?」

チャマ「明日、ホワイトデーだって!」

「マジかよ〜。」

チャマ「バレンタインデーの時さ、俺ら超ドキドキしてんじゃん?」

ヒロ「なかなか帰らなかったもんね、俺らね。」

チャマ「本当に帰んなかったよね。」

「な。俺ら3人でいつも帰ってるのに、ひとりずつ帰ったもんな(笑)。」

チャマ「だってさ、ひとりになんないとさ、女子が告白する隙ねぇじゃん!」

ヒロ「ちょっと困っちゃうかもしんないもんな。」

「だから、隙作っとかなきゃいけないよ。」

ヒロ「「ちょっと、トイレ行ってくるわ!」とか言ってな。わざと隙作っとかなきゃいけねぇよ。」

チャマ「だから、本当にひとりになっちゃったよなぁ(笑)。」

ヒロ「そう最終的に、本当にひとりになって帰ったね(笑)。」

チャマ「でも、女子ってドキドキすんのかな。」

ヒロ「そうなんじゃねぇかな〜。俺はそうなんじゃねぇかと思うよ。」

チャマ「女子もひとりになる時間とか作った方が良いよ!」

「ははは!(笑)」

ヒロ「そう?そうか〜。」

チャマ「だって、俺らが告白する時間、無くなっちゃうじゃん!」

「あぁ〜。」

チャマ「……全然先生来ねぇ〜!(笑)」

「全然来ねぇ(笑)。」


<教室のドアが開く>


藤原「はい、静かに〜。」

ヒロ「うわ! きた!」

「やっときた!」

チャマ「はーい。」

ヒロ「すんませーん。お前、早くビデオの画像閉じろよ〜。」

チャマ「うわ、やべぇ、やべぇ!」

藤原「お前ら、久々のレギュラーなんだからそういうこと言うなよ。もっと清純ぶれよ。」

チャマ「すんません! そうですね。」

ヒロ「清純……一番いやらしい言い方(笑)。」

藤原「はい、黒板書きました。読んでみましょう。良いですか〜?」

3人「はーい!」

藤原「せーの!」



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藤原「科学の講師、BUMP OF CHICKEN ボーカル・ギターの藤原基央です。」

チャマ「SCHOOL OF LOCK! 永遠のカッコ良すぎる留年生、ベースの"チャマ"こと、直井由文です。」

ヒロ「同じく留年生、ギターの増川弘明です。」

「留年生で交換留学生、ドラムの升秀夫です。」


チャマ「3月は、BUMP LOCKS! 1ヶ月限定で、僕たちBUMP OF CHICKENのニューアルバム『 RAY 』を科学する、春の集中講座をお届けします。」

藤原「もう春だからね〜。」

「そうですね〜。」

チャマ「昨日、ニューアルバム『 RAY 』が発売になりました!」

藤原「イエーイ! やったー! 嬉しいよ!」

「よっ!」

ヒロ「ようやく出ました!」

チャマ「みなさん、聴いてくれていますか?みなさんが『 RAY 』を聴いてくれているわけですよね?」

ヒロ「どうでしょう?」

「お願いします!」

藤原「聴いていて欲しいですよ!」



『 RAY 』



ヒロ「CDを買ってくれた方は、今回のブックレットをご覧頂けましたでしょうか?」

チャマ「どうでしょうかね〜。」

藤原「これね〜、すごいでしょう。」

ヒロ「このブックレットには、山崎貴監督が書き下ろしたイラストレーションが掲載されています。」

藤原「超カッコイイ〜。」

「これはすごい良いですよ。」

チャマ「カッコイイです。」

ヒロ「フランスのコミックのようなね。」

藤原「何て書いてあるんだったっけ……Bande dessinée(バンド・デシネ)、ですね。」

チャマ「バンド・デシネ!」

ヒロ「さらにアプリをダウンロードしてスマホにブックレットをかざすと、 そのブックレットが、スマホの中で動き出す "AR" というのも、今回もやっています。」

藤原「ブックレットの中から、いろいろ飛び出してくるんですね〜。」

チャマ「そうですよ!」

藤原「夢のような世界が広がりますよ。」

チャマ「夢の話!」

ヒロ「BUMP OF CHICKEN と AR 三兄弟が共同プロデュースした、スマートフォン向けに開発された AR アプリケーションが、"BOC-AR"と言います。」

藤原「BOC-ARは、ベストアルバムのときからやっているんですよね。ベストアルバムのときにもコラボさせていただいて、このアプリをダウンロードして、そのアプリを使って店頭告知のポスターを見ると、飾ってある楽曲がポスターからバーンと飛び出して見えたりとか、いろんなことが起きました。CDジャケットをかざしてみると、各曲ごとのホログラフィーや、マスター音源の録音日がARで現れるというね。」

ヒロ「やりましたね!」

藤原「これはもう、面白かったですよね。」

ヒロ「ポスターは、僕、お部屋に貼ってね、時々やってましたからね。」

藤原「やりますよね〜。」

チャマ「これ、もう一回言っときますけど、今回のブックレット、イラストは山崎貴監督。そして、ARの方は、AR三兄弟のみなさんとのコラボ作品になっています。」

藤原「なってます!」

チャマ「ということで、今回はこのARについて……どうしましょ。」

藤原「なんと。」

ヒロ「どうしましょ?」

「ん?」

チャマ「……ゲスト、呼んじゃいましょうか!」

藤原「まさか。」

チャマ「あの方に、お話伺って行きたいと思います。」

藤原「やった!」

チャマ「AR三兄弟の、川田十夢さんで〜す! ポンポンポーン!」


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川田「こんばんは! 未来からの交換留学生。公私ともに長男、川田十夢でございます。ありがとうございます。」

全員「ははは!(笑)」

ヒロ「コイツ……!いいんだよ、そういうのは良いんだよ〜。絶対めっちゃ考えてたでしょ!(笑)」

チャマ「十夢さんカッコイイ!」

藤原「虎視眈々としてますね〜。」

チャマ「まずはね、川田さんに聞きたいんですが、このSCHOOL OF LOCK!を聴いている10代の生徒に、AR(拡張現実)とは、一体何ぞやというのを教えていただきたい。」

川田「これ、超重要な話なんで、皆さんに聴いて欲しいんですけど、ARっていうのは、英語で言う所の、Augmented Realityていう言葉の略なんですけど、直訳すると拡張現実ってやつで、バーチャル・リアリティっていうのがゲームとかで慣れ親しんだことがあると思うんですけど。」

チャマ「バーチャファイター!」

川田「バーチャファイターもそうですね。あれも、バーチャル・リアリティだったんですけど、」

藤原「バーチャルボーイ!」

川田「バーチャルボーイもそうですね。」

全員「……………。」

川田「……あとは無いですか?(笑)」

藤原「すみませんでした(笑)」

ヒロ「え〜! こういう時間?(笑)」

藤原「バーチャルおばあちゃん!」

川田「バーチャルおばあちゃん!(笑) ……まあ、そういう風に、画面の中で繰り広げられるゲームとかっていうのは今までにあったんですけど、ARっていうのは、現実を媒体にして、何かを浮き上がらせたりとか、聴こえたりとか、出そうって動かそうっていう技術なんですね。」

チャマ「こちらは、アルバム『 RAY 』を持っていて、スマホを持っている生徒には、是非アプリをダウンロードして、ブックレットを見ながら聴いて欲しいですね。」

ヒロ「BOC-ARというアプリをダウンロードして。もちろん無料なので! 是非ダウンロードしてください。」

チャマ「それは実際、ブックレットに書かれている物語が、スマホの中で立体的に見ることができるということなんです。しかも、ブックレット内はフランス語ですが、AR上では日本語で物語を見ることができると。」

藤原「そうなんです。そういうことになってます。」

チャマ「川田さん、質問です。今回は、BUMP、山崎監督、AR三兄弟で、どういういきさつでコラボになったんですか?これは、みんなでしゃべっていきましょう。」


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「もともと、ベストアルバムでAR三兄弟さんとコラボさせて頂いて。」

チャマ「そう。もうね、そこで僕らはAR三兄弟の虜だったの。」

「そう。すごい面白いって思ったけど、それはもうアルバムができた後に話がスタートしたので、ちょっといろいろ制限があったり、やりたいと思ってもできなかったことっていうのがあって。それで、もうアルバムを作るって言うことは決まっていたので、今度アルバムをやるときは、最初からARを使って面白いことができたら良いねって話があったんですね。」

チャマ「うん。だから、『 RAY 』っていうアルバムができる前から、僕らはこんなことがやりたいっていうアイディアを十夢さんと話をしながら、今回アルバムを作るって決まったときには、すでにその場所に十夢さんがいて、山崎監督もいて、タイクーングラフィックス(TYCOON GRAPHICS)もいて、すごい熱い現場でしたよね。」

藤原「そうですね。だから、今回に限っては、ブックレットで、何かARで面白いことができないかっていうところから始まったんだけど、ARで面白いことができればそれで良いってわけでもないし、ARであることの必然性が欲しかったし。じゃあ、お話が展開して行くのは良いんじゃないかって。どんなお話をしようかってなったときに、僕たちが当時やっていたツアーのオープニング映像で、山崎監督が作ってくれたオープニング映像があったんですけど、そのオープニング映像の中の世界の登場人物たちの、また別の冒険のお話。こういうものがあったらがいいんじゃないかって。そのお話自体も、ただ良い感じのお話が入っているっていうわけではなく、そこに入っている、ちゃんと意味のあるお話。そこに入る必要性のあるお話がなきゃいけないと思って。そういう話をまずはみんなで考えて。それをどういう風にARである必然性を持たせて、更にその話を広がりを持たせて行くかっていうのを、川田さんと一緒にすごい相談してね、やりましたね。」

チャマ「川田さん、そういうような話がまとまっていって、今回のARをどうやって制作していったんですか?」

川田「今回は、山崎監督の映像チームが、本当にプロ中のプロ。プロってるんでね。」

チャマ「プロってる、プロってる!(笑)」

藤原「(笑)大分、プロってますね。」

川田「なんか、素材を見ても、すごかったんですよ。見たことないような素材で。」

チャマ「今回は、その映像は白組さんが作ってくれたCG制作で。」

藤原「かっこよかったですね〜。」

川田「そう。その素材をどういう風に現実の世界で扱うかっていうのに、結構苦労しました。」

チャマ「そうですよね〜。」

藤原「最初、ARのアプリの中に落とし込める容量とかも、いろいろとその兼ね合いとかも相談しながらって感じでしたよね。」

チャマ「あと、そのARの可能性を最大限に発揮するためにはどうすればいいかっていうのを、川田さんにすごい相談したよね、本当に。そしたらすごい面白いアイディアがあって……これは言えないんだけど。自分で探して欲しいから。」

川田「そうですね。」

チャマ「すごい機能が入ってますよね。」

川田「必ずしも形だけじゃないんだなってことですよね。」

チャマ「な〜にを言ってるんですか! もう、本当に!」

川田「(笑)」

藤原「みんな、完成したARをみてどうでしたか?」

ヒロ「ちょっと僕らの話なんですけど、やっぱり、ちっちゃい頃から、そういう未来的な何かとか、新しい何かっていうのは大好きなので。本当に、「うわぁ!」「うおー!」っていう言葉がいっぱい出てくるっていうか(笑)。ずっとワクワクしていましたね。この仕事の最中、ずーっと。」

藤原「俺は、自分が子どもの頃、今SCHOOL OF LOCK!を聴いている人たちもそうだと思うけど、何か、ラジオを聴いていたり、音楽を聴いていたりする時って、自分の部屋の中にいるんだけど、すごくその自分の世界、六畳とかのそのお部屋が、がーっと広がりをもつじゃないすか。何て言うの?例えば、ドラクエのサントラとか聴いていたら、それはもうアレフガルドになるじゃないすか。だから、そういう自分の感動の世界が広がっていく感じっていうのを、今回のARでもやれたら良いなって思ったし、そういう相談もいっぱいしたんですけど。そんな物になったと思います。すげぇかっこよかった。」

チャマ「十夢さん、最後に、この番組は10代のリスナーが聴いているんですけど、そのリスナーに言いたいこと、ありますか?伝えたいこと、想い。先生としてね。」

川田「あのー……僕も、科学の先生っちゃ先生なんで……」

チャマ「いやいや! 本物はこっち!(笑)」

ヒロ「俺ら別に科学の先生では、実はないから!」

チャマ「ミュージシャンだよね!」

川田「ははは(笑)。でも、BUMPの曲っていろんな聞き方ができて、いろんなヒントになると思うんですよ。生き方とか、感じ方とか、取り方も一様じゃなくて。ひとつじゃないと思うので。自分の思ったように受け取って、藤くんの言葉とかも、意訳で良いと思うんですよ。僕も勝手に自分に手紙が来ていると思って、勝手に色んな物を作ったりしているんですけど。」

藤原「すごいそれ主張してくるんですよね(笑)。」

川田「そういう風に感じた物を、自分なりの表現とか、生活に何か落とし込んでいったら良いと思いますよ。あと、本当に、この『 RAY 』が素晴らしいので、聴いてください。」

チャマ「川田さんの話させようと思ったんだけど、結局なんか、俺らの話……してもらっちゃったね。」

藤原「そうだね。でも、川田さんって、今は俺たちの曲って言ってくれたけど、日々いろんなところからヒントを得ている感じがありますよね。生活の節々から。」

ヒロ「うん、アンテナがすごく広く張ってる。」

川田「そうですね。あんまりちゃんと教科書から勉強してないっていうか。『 ドラゴンボール 』とか見て、できるんじゃねぇかって感じなんですよね。」

チャマ「あぁ、なるほど〜。ドラゴンレーダーね。」

藤原「あぁ〜。このカプセル、実際に作れるんじゃねぇか、って。」

ヒロ「そうですよ、じゃあ、ホイポイカプセルお願いしますよ。」

藤原「『 ドラえもん 』とかも、見て結構刺激になるんですよね。」

川田「超刺激になりますね〜。」

藤原「どこでもドアとか、どうなんですか。」

川田「どこでもドアは、もうちょっとでできるかな。」

ヒロ「まじっすか!(笑) もうちょっとってどのくらいっすか!」

チャマ「(割って入って)ということで〜!(笑) AR三兄弟の川田十夢さんでした〜!せーの!」

全員「ありがとうございました!」


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科学の授業、BUMP LOCKS!
今回の授業もおしまいの時間です。


チャマ「ということで、みなさんいかがでしたでしょーか。」

ヒロ「やっぱ面白いっすね〜。」

藤原「やっぱ、どこでもドアがもうちょいでできるなんて、ちょっとびっくりしましたけど。」

「ビックリしちゃいますよね。」

チャマ「本当にカッコイイっすよね〜、川田さん。」

ヒロ「ちょうどね、僕ら昨日も会ってたじゃないっすか。そこで見せてもらった、まだ言えないけど、あれもすごいよね。」

藤原「新技術ね、川田さんの発明した。」

「発明家ですね〜。」

チャマ「そんなすごいARを、みなさん、BOC-ARのアプリをダウンロードして、是非自分の目で確かめて見てください。お願いしま〜す!」

藤原「本当見てみて! 本当に見てみて!」

藤原「ということで、今回の授業は、いいですか?ここまでですよ〜!」

チャマ「はい!」

ヒロ「う〜ん、ヤダ!」

チャマ「ん? ん? 何が?(笑)」

藤原「ん?(笑) ここまでだぞ〜。」

ヒロ「はーい。」

藤原「じゃあ、いくよ。せーの!」

全員「BUMP OF CHICKENでした! ばいば〜い。」




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