* 放 送 後 記 *


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小出「黒板書きます! はいこちら『 大人になることとは年下が増えていくということ。 』」

堀之内「なんでしょう。」


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小出「当たり前なんですけど。意味深な始まりなんですけど、今日はこちらについて話していきたいと思います。昨日は世間的に成人式が行われていまして、B組の成人された皆さん、おめでとうございます!」

全員おめでとうございます!


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小出「法律で言えば二十歳で大人ですけど、ホントに大人になった時いつなんでしょうかねっていつも思ってて、この間『 ドスケベ祭り 』の時、みーゆが「自分は大人になれているのか?」「大人ってなんなんだ」って話をしましたけど。」

堀之内「就活を前にしてね。」

小出「僕も考えたんですけど、自分が大人になったかなっていうのは、大人になってきたなとは思うけど、「もう俺大人だから」っていうのをはっきり言えない気もしないんですよ。じゃあいつ大人になるんですかね。でもそれは個人個人が設定してることだと思うから。」

堀之内「俺は"いつ"って分かんないんだけど自発的に思うんじゃないんだなって思ってるの。言われて初めてだなっていうのが俺の個人的意見だけど。言われて初めて大人になってきてんのかな・・・みたいな。それもまだフワッとしてるけど。言われ続けてると何にも気にせずそういう雰囲気になってるんじゃないかな。」


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小出「湯浅君はどうですか?」

湯浅「僕も周りから見てだと思うけど、自分が完全に大人になったって思える時が来るのかって言ったら、子供の部分はずっとあるだろうし、特にこういう職業やってたら社会的に「大人ですね」って言われるようになった時に大人って言えるんじゃないかな。」

小出「なるほどね。関根さんはどうですか?」

関根「仕事とか家庭とかそういうところに責任が生まれるようになってきたら大人になってくもんだなって思うけど、でも大人の人を見てるとみんなずっと子供のまま、ただただ成長していくだけで、境界線ってないんじゃないかなっていっつも思ってしまうけどね。」

小出「周りから認定されて大人って確かにあるけど、外的なことよりも内的な意味で自分が大人になったなって思うっていうのは結構大切なんじゃないかなって。責任を一個持つって大人になってから発生してくるので。自分のこれまでを振り返ってみると、二十歳の段階で俺はめっちゃ子供でした。ずーっと「疲れた」って言ってて。」

関根「(笑)」

堀之内「その話ね(笑)」

小出「ずーっと眠かったし。もう文句しかないのよ。なにするにしても。当時はメジャーデビューもしてなかったし、学校も行ってないじゃん。だから社会的な責任が一切ない状態だったの。だから自分のやりたいことをやりたいようにやりたいだけやるって感じだったわけ。だから急にレコーディングとかになって、当時はあくまでも自分のことじゃん。」

堀之内「はいはい。」

小出「レコード会社にCDを出してって言われての制作じゃないから。自分の為の制作なんだけど、なんかそこに仕事っぽさを感じて「疲れた」とか「なんかやだ」みたいなのがあったわけ。それでレコード会社の人に怒られたりしてたんですよ。あの時はよく分かってなかったけどプロになってメジャーデビューして自分がフロントマンとして曲作る人間としていろんなプロジェクトとかの中枢にいるってなって、もちろんマネージャーとかディレクターとかプロデューサーとか自分たちを支えてくれる人たちがいるけど、その人たちの方が"大人"だからさ大人の意見に寄っていくというか、責任をちょっと持ってもらうっていう感じが初期のころはあったの。だけど自分で作品を作るにつれて、大人の人が「これやりなさい」とか「こういうのはどう?」っていうことよりも自分がこうしたい、ああしたいっていうことの方がだんだんウェイトが大きくなってくるんですよ。」

堀之内「うん。」

小出「そしたら自分の出した企画に責任を持ってその企画を通したり制作をやってだんだんシフトしていったら、こんなにも責任を取らないといけないことが多いのか、と思うようになってきたわけですよ。」

関根「うんうん。」


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小出「それはいろんなことにも言えて、例えば俺で言ったら「いい曲書かなきゃいけない」とか「それなりに結果が出るものを作らなきゃいけない」っていうのが一個あるでしょ。それはどういうことかっていうとレコード会社とか事務所だったりにちゃんとお金が発生するようにしなきゃいけない、プラスそれはメンバーの生活のお金でもあるわけじゃん。自分のもそうだし他のメンバー3人がちゃんと食っていけるような、お金を発生させるような商品を作らなきゃいけない、パッケージを作らなきゃいけない、それの元になる曲を作らなきゃいけない。じゃあいい曲ってなんだろうって悩むし、どういう風に曲作っていったら人に届くようになるかっていう作品作りになっていくし、その作品作りについてずーっと悩んだりして一年中モヤモヤしてる。でもそのモヤモヤしてるところから逃げないっていうことが俺の最大の責任で、最大の「大人になってきたなポイント」なのね。それは自分を客観視して言ってるけど、昔は嫌になったら投げ出せば良かったし、非常口はたくさんあったの。だけどその非常口をだんだん塞いでいって、出口なんかないんだけど出口ない中でちゃんと結果を出す為にちゃんとそれと対峙するっていうのが僕が僕なりの大人になっていくってことなのかなって年々思ってきた。」

関根「うん。」

小出「昔は「音楽楽しい!」が何よりも上回ってたから良かったけどそれだけじゃないビジネス的なとこもしっかりやらなきゃいけなくなってきたから、ホントに年々キツイですよ。胃が痛いけど、薬を飲みながら。」

関根「飲みながらね(笑)」

小出「風邪をひいても薬を飲みながら、喉を壊しても病院に通いながらちゃんとそれと向かい合っていくっていうのが自分なりの大人になっていくっていうことなのかな。それはアーティストとしてっていうのがあるかもしれないけど」

関根「他のいろんな仕事でも年を重ねていくごとにそういう背負うものが増えてきたりとか、こなし方が上手くなっていったりとかそういう風になってくると大人だなっていう風に思うけどね。」

小出「会社で言ってもそうだよ。新入社員の時は先輩の人とか上司の人たちが責任を持ってくれてるけど自分がその内出世して大人になっていくにつれて今度は自分が従える立場になってくるじゃん。ってなると今度は彼らの責任を自分が取っていかなきゃいけない風に社会はなってるから、その中でだんだん大人になっていくし、ある意味大人になっていくってことは自分の"個"の部分というかそれを凄く強めていくことなのかなって思ってるけどね。言うても僕ら今年30だから「まだ」というか「もう」というか・・・」


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関根「どっちもあるよね。」

小出「ここからまた40代に向けて・・・10年後40ですよ。馬鹿じゃないの?"馬"だけにね!」

堀之内「それ先週の話だよ!」

関根「まだ言ってんの(笑)」

堀之内「でも今言ってた先輩関係とか上司とかもそうだけど恵まれたよね。上の人とか教えてくれる人に。そういう人と仕事出来てるのが最近ありがたいなって思うんですよ。」

小出「そうですね。やっぱり尊敬できる大人がいると自分にとってのロールモデルになるじゃないですか。」

堀之内「自分がズレたことをやった時に「それは違うよ」とか「おさえた方がいいんじゃないの?」みたいなことを言ってくれたりして、そうすると自分も「あ、そうなんだ」って気づけたりするし。」

小出「学校で先生に言われたことってあんまり分かんないけど、大人になってチーフマネージャーから言われたことってなんでダメなのかってちゃんと明確に言われるんですよ。僕らはいいと思ってたけど僕らよりも大人の人たちの視点から言うとやっぱしまだ甘いとか幼いとかになるから、年上の人には到底勝てないけど自分なりにこっから大人になっていく。大人になっていくっていうのは年下が増えていくってことだからね。」

関根「そういう年下の人たちがこういう人になりたいっていう尊敬できる大人にならなきゃいけないなって思うよね。」

小出「ということで最初の黒板に書いた言葉に戻ります。こちら『 大人になることとは年下が増えていくということ 』」

堀之内「当たり前の話だけどね。そういうことを自覚した時に自分も大人になったんだなって思うのかもね。」


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関根「年上でも尊敬できない人っているじゃん。」

小出「ホントにいる。」

関根「そういうやつらは大人じゃないって思う。」

堀之内「年上でめっちゃかっこいいって人マジで憧れるもんね。」

関根「そういう人見るとああいう大人になりたいって思うもんね。」

小出「自分なりの責任の取り方をしていき、従えていく立場になるからたくさんの年下たちの責任、時には自分の大きな責任によって負わなきゃいけないってなっていくけど、自分の大いなる責任からは逃げちゃいけないよってそういうことでございます。これを聞いてる10代の皆さん大人になっても頑張ってください。」


ということで、今回は「大人とは」という問いかけ対してベボベメンバーが語らいました!

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