8/7 「小出祐介×ヒャダイン2」
今回は小出先生1人でお届けしているベボベLOCKS!
なぜ1人なのかといいますと、8月8日は先月ゲストに来たヒャダイン先生のニューシングル『サンバ de トリコ!!!』の発売日なんです!!みんなはもう手に入れてくれたかな?
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| サンバ de トリコ!!!
ヒャダイン
(from AL『 サンバ de トリコ!!! 』) |
せっかく曲もおかけすることですし、今回は、先月ヒャダイン先生がゲストに来た時、本当は小出先生と2時間以上話してオンエアできなかった未公開トークを聴いてもらいました!
小 出:ヒャダインさんって、ウワモノとリズムものどっちフェチ?
ヒャダイン:完全ウワモノフェチ!!こいちゃんは?
小 出:俺はリズムなんだよね。キック、スネアがどう聞こえるかが凄く重要なの。バンドマンではちょっと珍しいタイプなのかもしれないんだけど。
ヒャダイン:へぇ〜そうなんだ。
小 出:やっぱ“ドン、プシュ!ドン、プシュ!”が聴きたい。
ヒャダイン:それ、クラブミュージック作ってるトラックメーカーみたいな考え方だよね。
小 出:そうだと思う。なんだけど、バンドマンだから通常2・4って出しにくいんだよね。
ヒャダイン:だよね。
小 出:クラブミュージックって分離がいいけど、バンドだとジャーンって鳴ってる以上埋まってっちゃうんだよね。その中でどんだけキック、スネアがいるか。4つがどれだけ聞こえてるか、体感として感じられるかがいつも重要なんですよ。
ヒャダイン:なるほどね。じゃあミックスの時もかなりあげちゃう系?
小 出:ミックスというより録り方なんだよね。だからちゃんとスーパー・ローとかがしっかり含まれてる状態でキックは録ってる。だから、キックをどの位置に持ってっても、ちゃんとキックが体感できるようにしてる。
ヒャダイン:へぇ〜!まったく俺、チャンネル違う!!
小 出:そうだよね。
ヒャダイン:俺全然そんなこと気にしない。ウワモノフェチだね。
小 出:どの辺が好き?何フェチ?
ヒャダイン:やっぱりねぇ、鍵盤楽器フェチ!一曲の中にチェンバロ、オルガン、ピアノ、エレピとか入れたりしちゃう。あと、ベルが好きだね!
小 出:ベル多いっすよね。
ヒャダイン:もうベルがいたら、どんな小音量でも独壇場になるんだよね。だからあれは便利だよね。
小 出:もう一個だけ聞いていい?俺、ヒャダインさんのメタっぽい歌詞が好きなの。
ヒャダイン:ありがとうございます。
小 出:俺やっぱりメタって重要な要素だと思うんですよね。「あれ?ホントにそういう生活してんのかな」って、どこまで本当なのかなって思わせる。単純に曲の良しあしだけじゃなくて、立体感とか奥行きというか。
ヒャダイン:俺、結構それ意識する!
小 出:「ボカロがライバル☆」みたいなワードとかってすごくメタじゃん。
ヒャダイン:メタ。まさにメタ。
小 出:ももクロもやっぱりメタなわけじゃん。
ヒャダイン:まぁねぇ。俺はやっぱりこっちでしか曲書けないんだなーって思う。
小 出:上手にメタを出していくのが凄くうまいなーと思うし。
ヒャダイン:いつまでこれが続くのかと。
小 出:セルフだと出来ないからね。自分だとなかなか出しづらいというか。
ヒャダイン: そう?
小 出:だってやっぱり演じなきゃいけないじゃない。
ヒャダイン:まぁそうだよね。
小 出:人に作るんだったらメタって孵化しやすいし。自分で生み出すのが難しい。やっぱり岡村靖幸さんはそれが凄い上手い。
ヒャダイン:確かに。客観視して自分のこと見られてる部分があるのかもしれないね。
小 出:上手く乗りこなしてるんだと思う。"岡村靖幸" という人間を。
ヒャダイン:俺は "ヒャダイン" としてやるときも完全に「調子の良いお兄ちゃん」って感じでプロデュースしてるから、自分って感じもしないんだよね。
小 出:なるほどね。
ヒャダイン:職業作曲家をやりすぎたせいかもしれないね。だからこいちゃんの曲作りを見て、こういう風にデリケートに作っててなるほどねって凄い勉強になった。
小 出:バンドやってて思ったのは一音一音に思想がでるなって。メロウの着地をどうするかどうかって結構大きい問題じゃないですか。
ヒャダイン:だね。
小 出:ワンフレーズだったらそんなに関係ないけど、トータルで見たらどうやって着地させるかって凄く人柄が出るよね。
ヒャダイン:人柄出るね!
小 出:そういうところを俺はちゃんと丁寧にしたい。音符になってないメロとかコードに対してあんまりふんわりしてる曖昧なメロが気になっちゃうから。
ヒャダイン:へぇ〜。
小 出:かと言って、全部をバッチバチに当てはめていくっていうのもつまんないから、適度に遊びもほしいんだけど、漂ってるフローターなメロがどうしても気になっちゃう。だけど、コード進行とかメロの着地はあんまりさせたくない人なの。
ヒャダイン:そうなんだ。確かに今回の曲もそうだったかもしれない。
小 出:そうそう。
ヒャダイン:それが勉強になった。こういう風にいくんだって思って。「♪もう充分じゃないかー」の「かー」って "レ" じゃん。それを持ってくるとこが俺絶対この発想ないと思って、新鮮だった。あの後一回パクッたもん(笑)
小 出:ヒャダインさんは節目節目で一回折りたたんでいくじゃないですか。
ヒャダイン:全部折りたたむ。だから「繋がりが悪い」って時々指摘される。
小 出:「テテテテン↑♪」が入ってくるよね。
ヒャダイン:そう!で「パーン!」って音入れたらなんだって繋がると思ってるからね(笑)魔法の音色なんだよね。
ということで2人の楽しげな音楽トークが繰り広げられた今回のベボベLOCKS!
ヒャダイン先生の『サンバ de トリコ!!!』もみんなも要チェックだ!!!
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