とーやま校長「せっかくなので、こいつにはステージにあがってきてもらおうかな?」
と、校長がステージに呼んだのは…
まーち 二十歳 福島県
今、私は福島を離れて新潟で大学生をしています。
でも、福島で就職する事を決めました。
福島の短大で建築の勉強をしていたまーちは、今年から新潟の大学に進学。
地元・福島を離れてはじめてわかった事。
とーやま校長「福島にずっと住んでる時には、福島で就職しようとは思ってなかったの?」
まーち「福島に住んでいた時は、福島で就職したいとは思ってなくて…あわよくば東京や県外に出て行ければな、と思ってました。でも、福島から出てやっと福島で就職しようという気持ちが固まりました。」
尾崎先生「外に一度出てみるって大事ですよね。県外に出てみて、福島を見てどう思ったんですか?」
まーち「うまく言葉にはできないんですけど…帰ってくるとすごく落ち着くし、大好きな場所だなって思いました。」
尾崎先生「僕もツアーをしてて、思いますね。僕らは4人とも東京で育ったんですけど、ツアーで色んな所に行くのも楽しいですし、帰ってこられる場所があるってすごくいいなって思います。」
大学では建築の勉強をしているまーち。
将来は住宅を建てる仕事につきたいと考えているとか。
カオナシ先生「すごく素敵な事だと思います。ここから楽しいですね。」
尾崎先生「すごいですよ。俺より10年ぐらい早い!(笑)」
とーやま校長「僕なんかまだ迷ってますからね…」
と、なぜか寂しい気持ちになる大人3人…(笑)
まーちちゃん!福島に帰ってきてほっとしたように、早く帰りたいと思う "おかえり" と "ただいま" がこだまする素敵なおうちを沢山建ててね…!
最後は尾崎先生と長谷川先生が福島の生徒に "歌" を届けてくれました。
尾崎先生「はじめて福島に来る事ができました。…ありがとうございます。(カオナシ先生に)これてよかったね」
カオナシ先生「よかったです。」
尾崎先生「(笑)。3年半ぐらい前…何もできない自分が情けないなと思って作った曲があります。ずっとここで歌いたいと思っていた曲です。聞いてください。」
『自分の事ばかりで情けなくなるよ』
尾崎先生の歌とギター。そしてカオナシ先生のバイオリンが会場の隅々まで届く。まっすぐ真剣な目で "音" に集中していく生徒達の顔。
「次は絶対バンドで来たいと思います。その時までに覚えておいてもらえるように、傷をつけておきたいと思います」
そういって披露された
『傷つける』
シンと静まり返った会場。
二人が迷いながらも "信じて" きた音楽が、生徒たちの心の奥にそっと傷をつけていく。
そっと触れれば熱を持つその "傷" は "そこに存在するという証拠" 。
いつもその胸にこの傷が残っていますように…。
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03/07 |
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