耳鳴りが心地いい。耳鳴りが心地いい。武道館から出てきたら皆が口を揃えた。イマイアキノブが脱退し、 フジイケンジというパーフェクトなギターリストを迎えて始めての日本武道館。多くをフジイ加入以降に作った曲で演じた。
また、イマイが弾いていた曲たちもこの日力強さを印象付けた。「カレンダーガール」ではフロアが体を揺らしながら手を力強くあげ、「SHINE」では個人的にすごく好きなチバの優しさが、フロアを温かく包み込んだ。
椅子が乱れ始めた本編のクライマックスでは、フジイ加入後のシングル「なぜか今日は」「さよなら最終兵器」といったチバの心の叫びとなり、バンドの新たなPOPな一面というものを、フジイが作り出したようにこのときふと思った。
新旧の曲を織り交ぜたトリプルアンコール。「涙がこぼれそう」「ローリン」「READY STEADY GO」と歴史を振り返るかのようなチバのダンス、ステージ両サイドに見える影はだんだん大きくなり、いつの日にかチバが言い放った日本代表という言葉は、いまでなおそうであると武道館で思い知らされた気がする。
そしてあれから数日。あの耳鳴りはいまだなお、心の中で震えるように鳴っている。ロックンロールはここにある。
chatmagic 神奈川県 17歳