12月19日(水曜日)東京・日本武道館で行われた、The Birthday先生のツアーファイナルのレポート


チバさんに会えるまでは死ねないと思って生きてきた。
だから会うのが怖かった。
会ってしまったら今までの全てが無くなってしまうような気がして。
これから生きていく希望が無くなってしまうような気がして。

そんな時にスクールオブロックを聞いた。久しぶりに聞いた。
あいかわらずThe Birthdayはかっこよかった。
今同じ時に沢山の子がThe Birthdayを聴いていると思うと不思議な気持ちだった。
もっと多くの子にThe Birthdayを知って欲しい。昔の私のようにどうしようもない夜を1人過ごしてる子に聴いて欲しい、と強く思った。

拙い言葉ですが、私なりにあの日思ったことを全て書きました。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


広い会場でなんだか夢の中にいるようでいつまでも始まらないんじゃないかと思った。

照明が落ちる。The Birthdayの文字のみが光る。再び照明が落ち、出てきたメンバー達。

一曲目は黒いレイディー。
チバさんの響く歌声、フジイさんの鳴るギター、ヒライさんの唸るベース、バンドを支えるキューちゃんのドラム

飲み込めない現実と共にライブは進んでいく。

ROKAの際、不意にThe Birthdayのライブに来たんだ、メンバーがいるんだ、と思った。
それでもあまり動くことは出来なかった。一瞬も見逃したくないと思った。

爪痕の歌詞は今の私に本当に刺さるもので泣きそうなチバさんの声が今も響いている。
消えない爪痕を抱えたままどうしていくのかは自分で考えなければ、と思った。

カレンダーガールが始まった時に起こった歓声が嬉しかった。
サビの時に気づいたら口ずさんでいた。
フジイさんが楽しそうにギターを弾いていていいなぁと自然に笑みがこぼれた。

そして、“さよなら最終兵器”
チバさんのさよならという歌声を聴いている時に“これからもこの人がいる世界で生きていきたい、生きていける”と強く思った。

BECAUSEを終えメンバーはそのまま舞台袖に。
観客の止まない拍手と歓声と共にアンコールが始まった。

涙がこぼれそうはわたしの1番好きな曲でイントロのギターを聴いた瞬間に“涙がこぼれそう”になってしまった。
“電話探したあの娘に聞かなくちゃ俺さ今どこ”声にならない声で歌う。
会場中が一つになったようで本当に嬉しかった。
これからどんな夜が来ても大丈夫だと思えた。

最後はREADY STEADY GO
トリプルアンコールに応えてくれた嬉しさと選曲により止まない歓声。この瞬間が永遠に続けばいいと思った。

ほとんどMCは無くライブは進んでいった。言葉なんて交わさずとも彼らは音で直接観客に感情をぶつけてくる。観客も歓声を返す。
ただそれだけがある、本当にハッピーな時間だった。

トリプルアンコール含め25曲
書き表せないほどの感動で終わってから暫く何も話せなかった。

チバユウスケさんは、あんなにかっこいい人は、本当はこの世界にいないんじゃないかと思ってた。
でもちゃんとこの世界にいて歌を歌ってギターを弾いている。
ただそれだけのことが嬉しくて嬉しくて上手く寝付けなかった。

鳴り止まない耳鳴りと共にレポートを書いている。

きっとこれからも終わりのないような夜が来て苦しむ時がある。
そんな時もチバさんの歌声は私を救ってくれる。

そしてそれは私だけではない。
あの日武道館にいた人、スクールオブロックを聴いている人、そしてこのレポートを見て聴いてみたくなった人、どんな人にもチバさんの歌声は響く。

このレポートが誰かとThe Birthdayとの出会いのきっかけの一つにでもなれば、と願っている。


ツバメ 埼玉県 18歳