Q4 次のうち、JASRACの記念すべき会員第1号になって、作品を預けた人は誰?
1番… 滝 廉太郎
2番… 与謝野 晶子
3番… 島崎 藤村
★正解… 3
櫻井さーーーーん!
…………ハッ!? ワッ、ワタシ…?
ちょっと、大丈夫ですか? 結婚の話をしていたら、いきなり、ロボみたいな喋り方に………
ハイ、危なかったです。そろそろ "結婚" という言葉が重くのしかかってくる年頃なもので… さあ、続いて4問目!
ホントに大丈夫ですか?
大丈夫ったら大丈夫!
4問目の答えは、3番の島崎藤村さん!
島崎藤村って、音楽というよりも、国語の教科書に載ってるイメージですよね。
はい、JASRACがつくられたのは、1939 (昭和14) 年。けっこう歴史があるんですよ。そして、創設まもないJASRACに、著作権を預ける契約を結んだ作家の第1号が、"椰子の実 (やしのみ) " の作詞で知られる島崎藤村さん。
"椰子の実 (やしのみ) "って、どんな歌でしたっけ?
ほら、あの、♪ 名も知ら〜ぬ 遠きし〜まよ〜りっていう、アレですよ
え〜っと………?
♪な〜が〜れよ〜る〜、やし〜の〜み〜ひ〜と〜つ〜………
……え〜っと……… さておき、島崎藤村さんって、作詞もされてたんですね?
はい、文学者としても有名な方ですが、この歌詞も本当に素晴らしくて。ちなみに、コレが、島崎さんが書かれた、申し込み書です。「拙者 (せっしゃ) 」とか「申込候 (もうしこみそうろう) 」など、今では使われない言葉で書かれていて、すごく面白いですよ。
ちなみに、島崎さんに続く第2号は "荒城の月" の作詞者でいらっしゃる、土井晩翠 (どいばんすい) さん。"荒城の月" の作曲者である滝廉太郎さんは、JASRACに著作権を預けることなく、若くして亡くなられてしまいました。
著作権って、有効期限みたいなものはあるんですか?
いい質問ですね。著作権の保護期間は、著作者が亡くなってから50年間。"椰子の実 (やしのみ) " の著作権は既に満了しています。ということで、さっき私が歌った歌詞をサイトに掲載しても、JASRACに届けなくて大丈夫なんです (とゆー訳で、櫻井さんのセリフパート↑に一部を載っけてます) 。
ちなみに、小説やポエムもJASRACで扱っているんですか?
いえ、JASRACが預かる著作権は、"作曲" または楽曲を伴っている "作詞" のみ。すなわち、短歌や俳句、詩 (ポエム) などは、文芸の著作物ということになり、JASRACでは、著作権をお預かりしていません。あと……
あと…?
さっきの歌、もいっかい歌っていいですか?
はい!?
♪名も知ら〜ぬ 遠きし〜まよ〜り〜、な〜が〜れよ〜る〜、やし〜の〜み〜ひ〜と〜つ〜…