SCHOOL OF LOCK! 奇跡の世代ー4 Little Birds! 珠妃ー



ただ、昔は楽しいだけで音楽をやっていたんですけど、小学校高学年の頃から、学校に対する嫌悪感を覚え始めたり、世の中の嫌な部分が見えてきたりして…それからは、自分の中に生まれる感情を表現するための手段になってきた気がします。
私は、自分が考えていることを喋ることが苦手で、その想いをどこにも表現できないことが多くて。
だから、歌という手段があって、本当によかったと思います。“歌うために生まれてきた”とは思わないです。
自分の歌や才能に自信がある訳でもないし。
でも、歌っている時が、一番幸せです。
詩を書いたり曲をつくったりしながら、自分で自分に、『生きてていいよ』と言っているような気もしますね」



―あなたにとって、“幸せ”とはなんですか?
「『生きててよかったな』、というか、
『生きててもいいかな』と思える瞬間のことですかね。
別に死ぬ理由もないし、死にたくないんですけど、
かといって、『生きたい』と強く思う訳でもなくて。
生きていれば悩むことばっかりだし、楽しいことに比べて、嫌なことの方が多いけれども、その中で、
一瞬でも光が見えたら、また生き延びられるなって。
辛いことが99%だとしても、
残りの1%の光さえあれば、生きていける。
私にとって、その光は、音楽だったり、小説だったり。
この世界、割合的には絶望の方が多いけど、
希望の価値の方が絶対に高いと思います」
ハナエ 井手綾香 南波志帆 珠妃 TOPに戻る