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ラジオネーム: 黒キャップ 千葉県 16歳 | |
「二十億光年の孤独」を読むために旅をしたいです。 これは谷川俊太郎さんの詩集で、今日書店でやっていた夏の文庫フェアでタイトルに引き込まれて買いました。 早速何作品か読みました。 やっぱり言葉のひとつひとつが研ぎ澄まされていてハッとする作品でした。 だけど違和感がありました。 それは私は歌を聴いたり本を読んだりして感動した時、私は何をしているんだ?とよく思うのです。 何でこれに感銘を受けているのに部屋でひとり閉じこもっているんだ?と。 私はこの本を家の中で読みたくないなと思いました。 考えたり、出会ったり、この本とは旅のさなかでやっと向き合えるんだと思います。 どこへ行くかは全然決めてませんが出来るだけたくさんの場所に行こうと思ってます。 もちろん「JOURNEY」からも外で、旅の真ん中で聞きたい歌がたくさんあるんです! それも大きな理由です(笑) 東京をぐるぐる廻りながら、詩集を読むつもりだったんですが、上野で宇都宮行きの電車見っけたんで何と無く飛び乗ってみました。カギカッコの中の文はみんな詩集「二十億光年の孤独」の詩の一節です。書を片手に、いざ旅へ。 「十六才 私は過去の無限をこわごわ見つめ」 電車に揺られて上野から離れるにつれ、田園風景が広がってきました。 私の家の周りも一面田んぼですが、やっぱり少し違ってよそよそしく見えました。 ずっと電車に乗ってると自分が何県に居るかもわからなくなって、そういうふわふわした状態で「二十億光年の孤独」を読むのは面白かったです。 宇都宮は太陽がギラッギラに照っていました。凄い暑い。 基本インドア派の私は、駅周辺を少しだけぶらついて、餃子像の写真だけ撮って、早々と駅ビルに引っ込みました。そこで見付けた「八重洲ブックセンター」(宇都宮なのに、八重洲!)は本当に良い本屋さんでした!これのためだけでも、また宇都宮に行きたいなぁ… 「星座は何度も廻り たくさんの我々は消滅し たくさんの我々は発生し」 八重洲ブックセンターに後ろ髪引かれながらも、宇都宮を後にしてからは、お土産を届けに祖母の家に行きました。 そしてまた電車に乗り、やっと帰路に。外はもうまっくらでした。 何も見えない車窓を見ながら、旅の目的のもうひとつ、RIP先生の「Journey」 街を抜け出し 風になり 夢の荒野に どこかに 遠くどこかに…この歌を聴いてると、本当に、もっと旅をしていたいって思ってきます。 真っ暗闇を進む列車の中、歌と詩に何時までも浸って居たかったけど、そのうち我が家の最寄り駅に着いてしまいました。でも行こうと思えばいつだって、旅には出れるか。 「そして 僕はやっぱり歩いてゆくだろう 新しい夏をむかえ 秋をむかえ 冬をむかえ 春をむかえ 更に新しい夏を期待して すべての新しいことを知るためにそして すべての僕の質問に自ら答えるために」 |