SCHOOL OF LOCK!×ストレイテナー
仙台レポート

この日をどんなに待ちわびていたことか。
テナーは今年、春のアラバキ以来仙台に来ていない。
今度はいつ来てくれるのだろうかと思っていたら、3人だったテナーは4人になって仙台に来た。新メンバー・大山純さんが加入してから初となる仙台公演。どんなライブになるのか、楽しみで仕方なかった。

仙台CLUB JUNK BOXは、狭い。Zepp Sendaiに比べたら、ずいぶん狭くて小さい。
そこでテナーがライブするってもんだから、チケットはもちろんSOLD OUT。

グッズ販売は17時過ぎに開始し、会場付近はテナーTシャツやテナータオルを見にまとった人達で溢れる。予定の18時を若干過ぎたところで開場。ホール内ではホリエさん選曲のBGMが流れている。

大概のアーティストの大概のライブが予定時刻を過ぎてから始まるように、この日のライブも予定の19時を10分程過ぎてから始まった。

客電が落ちる
歓声と共に一気に前方へモッシュ
ストレイテナー登場。

始まってしまった。
普段の生活じゃ考えられないくらいの他人との密着度。
いや、他人ではなかったか。同じテナーファンだ。

ホリエさんのボーカルが、大山さんのギターが、ひなっちのベースが、シンペイさんのドラムが、4人の生み出すグルーヴ感が、たまらない。めちゃくちゃかっこよすぎるよ、ストレイテナー。

拳を突き上げ、跳びまくる、1曲目からこの盛り上がり。
これはまずいぞ。最後まで体力がもつだろうか。

この日の仙台は雪が降ると予報されるほど寒い日だったのだが、テナーファンの熱気はヤバい!! 2曲目にして額が汗ばんできた。ホール内の温度は曲を重ねる毎にどんどん上昇し、酸素は薄くなっていく。モッシュはもちろん、ダイブも巻き起こるアツさ。

かと思えば、「SIX DAY WONDER」のイントロが始まると、さっきまでのモッシュ&ダイブは何処に行ったんだと思うほどの静けさ。オーディエンス全体が、ホリエさんの歌声、ピアノの音色に聴き入っていた。ライトに照らされた、ピアノを弾く指がとても素敵だった。

メンバー間では「良いよ」「今日、良いね」といった会話が交わされる。
オーディエンスも加わり、「良いよー!」「ホリエ良いよー!!」とあちこちから声が飛んでくる。メンバーも笑顔で応える。

そしてついにあの曲が始まる。
今回のツアータイトル「Hello Miss Weekend」がサビになってるあの曲だ。
イントロが始まった瞬間、オーディエンスからは待ってましたとばかりの歓声。
CDで聴いたときからすでにかっこよかったのだが、ライブでのかっこよさはもう、ハンパじゃない。4人が一体となったサウンドが、ビシッと決まるあの瞬間、ストレイテナーというバンドに大山さんが必要だったという事を再認識した。
テナーは、4人だ。MCでホリエさんは、大山さんを「徐々に慣らしていきますんで」と言っていた。あたたかく拍手で迎えるオーディエンス。良い雰囲気だった。

新曲を聴くことができた。
これまたリフがすごくかっこいい。初めて聴いたが、十分にノれる曲だった。
来年リリースされて浸透したら、ライブでもっと盛り上がるだろう曲。来年発売のアルバムが待ちきれない。

中盤が終わった頃の事。
突然ホリエさんが「終わった!」とあっさり言った。
一瞬の沈黙の後、オーディエンス中から「え〜!!!!」のリアクション。
「まだー」「もっとやってー」そんな声でいっぱいになる。
どうやら冗談だったようで(それでも一瞬焦った;;)、それから後半ブロックに突入。
モッシュは更に激しくなり、ダイブも増加。人が流れてくる、流れてくる。
そして待っていた、シンペイさんのダイブ!!!!
歓声が一層大きくなり、少しでもシンペイさんに触れようと一斉に手を伸ばすファン。

テナーの勢いは止まらない。
ひなっちのベースプレイは一層激しくなるし、全員が最後の最後まで、これでもかってくらいに掻き鳴らして、叩きつけていく。

本編最後の曲を終え、袖にはけていくメンバー。

ステージ上から彼らがいなくなっても、まだ観足りない。
聴き足りない。オーディエンスは「オイ!オイ!」と叫び続ける。
果たして今日はアンコールあるのか?それともないのか?
期待と不安でいっぱいになりながら、ステージから目は離せない。

暫くして、メンバーが現れる。
またしても大歓声。
シンペイさんは上半身裸での登場。場内大興奮。

アンコールは更に盛り上がった。跳ぶ、跳ぶ。
アンコールが終わり、シンペイさんまたもやダイブ。
フロアの半分くらいまで行って、ステージへ戻る。

オーディエンスに向かって手を合わせるメンバー。
お礼がしたいのはこっちの方だ。

最高の演奏を、最高の夜をありがとう。
最初から最後まで、本当に最高のライブだった。

ステージを去っていくその背中にありがとー!! と叫ばずにはいられなかった。


REPORTED BY 宮城県 光葉 16歳


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