LIVE REPORT

放送日時:2015年3月7日[土]
ゲスト:鳥山雄司、Mika Beyond Jazz+土岐麻子

Information

鳥山雄司
ギタリスト、音楽プロデューサー。
1981年慶応大学在学中にセルフプロデュースによるソロ・デビューアルバムを発表。その後1996年にスタートしたTBS系ドキュメンタリー番組「世界遺産」にテーマ曲「The Song of Life」を提供、大ヒットオムニバスアルバム「image」にも収録され、自身の代表曲となる。
現在までにソロアルバムを15枚、また、学生時代からの朋友 神保彰(ds)、和泉宏隆(key)とのユニット「PYRAMID」によるアルバムを3枚発表している。アレンジャー、プロデューサーとしても松田聖子、吉田拓郎、葉加瀬太郎、CHARA、宮本笑里を始め、クラシック界の宮本文昭、ジャズ界の伊東たけし、タンゴの小松亮太等、幅広いジャンルのアーティストを数多く手掛ける一方で、映画「神様のパズル」「クヌート」等のサウンドトラックも担当。また現在は有坂美香、鳥越啓介ら日本の音楽シーンを牽引するミュージシャン達からなるラテン・ジャズ・プロジェクト“MiKa Beyond Jazz”を結成。2015年1月07日には、自身のレーベル“Super Paw”を始動。Mika Beyond Jazzを中心にKeiko Lee、Chara、土岐麻子、野宮真貴、Fried PrideをFeat.Artistsに起用した第一弾アルバム『Women’s Liberation』 をリリース。
今回は土岐麻子さんをスペシャル・ゲストに向かえ、Mika Beyond Jazzとともに、『Women’s Liberation』からのナンバーを中心に大人の醍醐味溢れるラテン・ジャズ・ライブをお届けします。

土岐麻子(スペシャル・ゲスト)
Cymbals のリードシンガーとしてデビュー。
2004 年の解散後、実父 土岐英史氏を共同プロデュースに迎えたジャズ・カヴァー・アルバム『STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~』をリリースし、ソロ活動をスタート。2008 年10 月、本人出演/ 歌唱が話題となったユニクロTV-CM ソング『How Beautiful』がシングル・ヒット。 この楽曲およびNISSAN 「新型TEANA」TV-CM ソング『Waltz for Debby』などを収録した'09 年1 月リリースのアルバム『TOUCH』がスマッシュヒットを記録。
自身のリーダー作品のみならず、数多くのアーティストの作品へのゲスト参加、また50 社以上にわたるCM 音楽の歌唱やナレーション、TV、ラジオ番組(JFN 系「TOKI CHICRADIO」) のナビゲーターも務めるなど、“声のスペシャリスト”

ニューアルバム『Women's Liberation』
ニューアルバム『Women's Liberation』
¥3,240円(税込)

「鳥山雄司 OFFICIAL WEBSITE」
http://www.toriyamayuji.com/

鳥山雄司、Mika Beyond Jazz+土岐麻子 写真

LIVEレポート

ライブの様子

KIRIN BEER“Good Luck”LIVE、
今回はなんと、鳥山雄司さん+Mika Beyond Jazzさん+土岐麻子さんという
スペシャルコラボでのライブパーティ!

お一人ずつで出演して頂いても!な皆さんによる
こんな贅沢なコラボが実現したのも、
鳥山雄司さんプロデュースで、
昭和の名曲を6人の女性アーティストが英語カバーした
アルバム『Women's Liberation』をリリースされたから。
このアルバムは、CDジャケットが初という、
加賀まりこさんの1964年の映画のワンシーンが使われていて、
まるでレコードのジャケットのような雰囲気。

参加されたアーティストは、
土岐麻子さん、MikaBeyondJazzさんに、
ケイコ・リーさん、Charaさん、野宮真貴さん、フライドプライド!
凛としたカッコイイ女性アーティスト
「よく集めたでしょ。」と鳥山さん(笑)
昭和40年代の女性へのオマージュとのこと。

Mika Beyond Jazzさんは、今回のアルバムに参加されて
「耳にしていたからメロディは知っていたんですが、
鳥山さんのアレンジによって洋楽のように変身していて、
こんな風に日本の曲が生まれ変わるんだというのを目の当たりにして
楽しく歌わせて頂きました。
イイ曲は、いつの時代も色んな形で歌い継いでいけたらなと思いました。」と。

そして、土岐さんは
「懐かしい曲なんですが、懐かしいだけでなくて名曲は器が大きい。
色んなアレンジを受け入れるんだなと感じました。」と聴かせて下さいました。

「土曜日にゆったりと聴けるような、
あたたかい、そして、カッコイイライブを届けたいです。」と
鳥山さんの言葉に期待が高まります。

そして、バンドメンバーは
ベース:鳥越啓介さん、パーカッション:大儀見元さん
どこまでも豪華です。


ライブ・パート1。
鳥山さんのギター、鳥越さんのベース、大儀見さんのパーカッションが
大地から静かにグワッと響いてくる。

まるで老舗JAZZ CLUBにお邪魔したかのような雰囲気。
Mika Beyond Jazzさんによる
“夜明けのスキャット”

グランドキャニオンのような強さを感じる大自然が目の前に浮かんでくる。
ラテンの血を感じる音の中に、美しく舞うMikaさんのスキャット。
荘厳!

『Women's Liberation』は、
鳥山雄司さんが去年ずっと思っていた
「昭和40年代の日本の高度経済成長の時のポップカルチャー、
つけまつげやエナメルのブーツ・・・という
特に日本の女性のメーキャップとファッションが
ここ1、2年の今の女性のスタイルとオーバーラップしているんじゃないか」
ということからインスパイアされて作ったアルバム。
「当時の日本の曲はメロディーだけを聴くと、洋楽なんですね!
今ではなかなか作れないセンスの良さがあって、
そこに新しさを感じた」と。
英語詞にして、そこにラテンビートをのせて新しい2015年の曲へと。

昭和40年代を代表する曲。
いしだあゆみさんの“ブルーライト・ヨコハマ”
落ち着いたラテンジャズのメロディに、艶やかにのる歌声。
懐かしさ、新しさというのを越えて、
「グッとくるメロディ・演奏・歌声は心にダイレクトに響く」
ということを感じます。

ゆったりと流れるメローな時間が、
土曜日の夕方に心地良い。
どこまでも深く沈み込んで全身を包んでくれるソファに座ってるよう。

さらに洋楽の雰囲気を醸し出していたのが
“夜間飛行”
ちあきなおみさんの曲です。

知っているのに、新しい。不思議な感覚。
初めていく海外の土地で、
ふと日本のふるさとを感じるような風景やお店、味・・・
そんな何かに出会ったときの感じ。

ライブの様子

ライブ・パート2。
パーカッションの弾むリズムと軽やかなギター。
“St.Thomas”
Jazzのスタンダード、ソニーロリンズのサックスが光る曲に
Mikaさんが歌詞をつけて。
パッと華やかに明るい海、真っ青な空が広がる。
カラフルな鳥が飛び交いそう!

土岐麻子さんをお迎えして。
お一人で“四つのお願い”を。

「可愛らしいお願いソング。ちあきなおみさんのバージョンは、
男性の襟元をグッと掴んでという感じですが、
今回は、さらに可愛らしいアレンジになっています。」と土岐さん。

その言葉の通り、土岐さんのキュートで優しくて、
まるで可憐なお花が咲くような歌声に和みます。

柔らかい中にも、凛とした芯。

鳥山さんのギター、大儀見さんのパーカッション、鳥越さんのベースの
この珠玉トリオが放つ音のハーモニー!
幸せすぎます。
最後のギターソロ部分は、思わず目を閉じて浸りました。

続いては、
土岐麻子さんのアルバム『STANDARDS in a sentimental mood 』から、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのカバーを。
“Californication”

なんと土岐さんとMikaさんでというスペシャルバージョン。
とってもメローで、またがらりと違った印象に。
哀愁漂うCalifornication。
鳥山さんのギターソロがなんともセクシー。


ライブ・パート3。
最後は“恋のバカンス”

コクのあるイントロから。
キュートさと妖艶さのある2人の歌声。
鳥山さんも太鼓判のお2人の声の相性。
大人の魅力が香り立つ恋のバカンスに
とろけるような心地でした。

曲自体の魅力はもちろんのこと、
その曲をアレンジしたり、歌い継いでいく皆さんの魅力があるからこそ
世代を越えて生きた音楽になるになるんだと感じるライブパーティ。

鳥山雄司さん、Mika Beyond Jazzさん、土岐麻子さん
いつまでも心の中でリピートしたい最高にスペシャルなヒトトキでした。
本当にありがとうございました!!

ライブの様子

Set List

  • 1.夜明けのスキャット
  • 2.ブルーライト・ヨコハマ
  • 3.夜間飛行
  • 4.St.Thomas
  • 5.四つのお願い
  • 6.Californication
  • 7.恋のバカンス
番組へのメッセージはこちら
メールマガジンの登録はこちら
ページトップへ戻る