KIRIN BEER "Good Luck" LIVE

KIRIN BEER “Good Luck” LIVE、今回お迎えしたのは
大塚愛さんです。

ステージの中央に置かれた大きなグランドピアノの前に
座られた大塚愛さんは、ブラックのノースリーブドレスに、
フラットなビジューの輝くサンダルでなんともシックな雰囲気。

約5年ぶりのニューアルバム「LOVE FANTASTIC」が
リリースされたばかりですが、
結婚・出産を経ての今回の作品。
音楽制作での影響について伺うと「なんも影響はない（笑）」とのこと。
ただ、人生経験として大きなものを体験したので、
そういうのが勝手に自分の中に染み込んで、
それが出ているかとは思います。とお話下さいました。

「一番長い期間の私を切り取った、
今の自分に沿って作っていったアルバムが完成した。」と大塚愛さん。

今回は、ピアノ弾き語りのスタイル。
ライブ・パート１。

「7月入って、毎日暑いので、今回は夏曲を持ってきました。
一緒に夏を楽しみたいなと思います。」と。
スタートに選んだ曲は、
“Hello Me”
大塚愛さんの声が、水面に広がる波紋のように、
ふわっと会場に広がります。

色が次から次へとカラフルに浮かんでくる歌。
キラキラした女の子の恋心が芽吹いていきました。
暑さを忘れるキュートさと、涼しさ。


ライブ・パート２。

大塚愛さんからの「夏と言えば・・・ビールと・・・」との声に、
会場からは「花火！」の声が。

大塚愛さんのまさに夏歌！
“金魚花火”

ピアノでたっぷりのイントロを。
まるで、ピアノコンサートに来ているような静寂と緊張感、そして心地良さ。
線香花火のような切ないメロディ。

蛍がふわっと光るように声がピアノにのりました。

ピアノ弾き語りというスタイルだからこそ、
より味わい深く、染み込んでくるこの曲。
思わず目を閉じて、じっくりとその世界観に浸りました。

MCもどこか大人っぽい語り口で。
でも、時折笑う声が無邪気で可愛い！
夏のお話から、海のお話へと。
冬の海を思い浮かべて作ったけど、
アレンジするときに夏風味に変えて作ったという曲。
そして、好きと嫌いは背中合わせ。ちょっとあまのじゃくな曲。と。

“ごめんね”

今回のニューアルバムに収録されています。
女性の心、というより、オンナゴコロが
大塚愛テイストで描かれた曲。
静かな海を目の前に、砂浜に座ってそんなことを思う
女の子の姿が浮かんでくるようでした。


ライブ・パート３。

「今まで体験したことのない音楽会みたい。
ピアノの発表会よりミニマム（笑）」と。
ふっと思い出したというピアノの発表会での
エピソードを聴かせて下さいました。

続いて、夏曲。海にまつわる歌。
“HEART”

押して引いての波のように恋愛も、
押したり、引いたり・・・
夏の情景にその押し引きの女の子の心が描かれたキュンとくる曲。
言いたいけど、言えない「今すぐ会いたい」の言葉。
こんな気持ちを聞かされたら、
男性だったら、思わずギュッと抱きしめたくなるはず。

最後は、ニューアルバムの中から
“モアモア”

力を込めて鍵盤をパワフルに弾く大塚愛さん。
ファンの皆さんからの手拍子も！

もっともっと！という想いがたっぷり込められたモアモア。
このもっともっとという気持ちが、
大塚愛さんの今を表しているような・・・
これから、もっともっと色んな形で魅了してくれるんだろうと
予感させてくれました。

そして、ここにもキラキラが散りばめられた女の子の
あれも！これも！と願う本音が詰まっているように感じました。

じっくり聴かせるバラード中心の大人なライブにうっとり。
贅沢な弾き語りのライブパーティでした。
大塚愛さん、ありがとうございました！